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特別企画展「文字の模様性」(9/9~12/6)倉敷民藝館

文字は世界中で記録や伝達の手段として用いられる一方、その形象から芸術的な側面も備え、特に東洋では書という形で鑑賞や蒐集の対象とされてきました。民藝運動においては、技巧や個性の表出に重きを置くのではなく、文字が持つ模様的な美しさに着目して評価がなされています。
 柳宗悦は、伝統、反復、手法といった要因から、文字そのものが簡略化されたり、個人の癖が抜けたりして、一つの模様的な効果に入ったものが美しい文字であると述べています。文字を工芸の枠組みの中で捉えるこの視点は、中世ヨーロッパの写本や中国・六朝時代の拓本など過去の産物を改めて見出すだけでなく、多くの民藝の作り手たちの間に浸透し、今に至るまで様々な文字の模様化が展開されています。
倉敷民藝館初代館長外村吉之介もまた、民衆的工藝の特性の一つに「模様性」を挙げ、著書『喜びの美・亡びの美―民藝六十年』(昭和63年)では「模様性は生活美を鮮やかにする条件であるのを知らねばならない。」と記しています。文字は紙に書かれたものだけではなく、器や衣服、家具など身近な道具の中に広く見られます。それらの文字は言葉の意味を伝えると同時に、用に即した形となり日々の暮らしに美しさを添えました。模様として深まった文字の姿からは、日常と結びついた工芸の美を見ることができます。
本展では刷毛文字双幅《雲龍》《竹虎》や、ゴシック体の英文字による軸《Useability equals Beauty(用即美)》(個人蔵)、陶磁器や染織品に表された文字など約70点を展示し、柳らが見出した「模様性」という視点から、文字が持つ工芸的な美しさを紹介します。書かれた時代や手法、形は異なっていても、それぞれが一つの模様として表れた美しい文字の数々をお楽しみください。

開催情報

■期間 
 令和8年9月9日(水曜日)~令和8年12月6日(日曜日)

■休館日
 月曜日(祝日の場合は翌日、ただしSWは開館)
 また、各種警報(暴風・地震・大雨・津波・洪水・土砂災害等)発令時等は臨時休館する場合がございます
※11月3日(火曜日・祝日)~8日(日曜日)は展示即売会倉敷本染手織会作品展開催のため、企画展示物を一部撤収いたします。会期中の展示替えはございません。

■開館時間
10時~17時(入館受付は16時30分まで)

■入館料
一般:1,200円(1,000円)  
高校・大学生:500円(400円)
小学・中学生300円(200円)
*(  )内は、20名以上の団体料金
*障がい者手帳等をお持ちの方は、大人500円、高・大生250円、小・中生200円
*日本民藝協会会員・倉敷民芸館ファンクラブ会員の方は無料

上記入館料にて常設展を含め全館の展示をご覧いただけます。

倉敷民藝館

※展覧会・イベントの内容等については上記施設へお問い合わせください。