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企画展「絣の国、日本」(12/5~6/21)倉敷民藝館
このたび倉敷民藝館では、企画展「絣の国、日本」を開催いたします。
絣とは、糸をあらかじめ染め分けてから織ることで、布地に文様を表す織物技法のひとつです。「弓浜絣」や「久留米絣」など、特定の産地で作られる布の名称としても知られています。
民藝運動の父・柳宗悦は、雑誌『工芸』第20号(昭和7年)において、絣について次のように評しています。
「思い様によっては絣は不自由である。染めれば楽に出る模様でも織り出すのは容易でない。それも模様だけ色を変えて出すのである。考えるより手間がかかり、注意が入り、技術が要る。(中略)月並な拙い原画でも、圓(まる)みが出てくる。冴えた走った画でも、角がとれて罪がなくなる。絣の美しさはそこから生まれている。」
また当館初代館長で染織家の外村吉之介も、岡山で収集した鶴亀文様布団地を例に挙げ「このような模様絣を一般に絵絣というけれども、美術的な絵画を求めたものでなく、工芸的な仕事で模様になりきっているので、模様絣と呼ぶべきである。そして模様化によって物の真髄が現われ、美しさも高められていることに注目せねばならない。生活に結びつく美しさは、工芸的模様になりきらねばならぬことを、この鶴亀はまざまざと示している。」と著書の中で述べています。
当館が所蔵する絣は726点を数え、本展ではそのうち産地が判明している日本の絣290点の中から約100点を選び展示いたします。いずれも主な収集者は外村で、山形県から沖縄県にかけて、明治から昭和時代に制作された品々です。
絣の魅力を通して、日本各地を旅するようなひとときをお楽しみいただけましたら幸いです。
絣とは、糸をあらかじめ染め分けてから織ることで、布地に文様を表す織物技法のひとつです。「弓浜絣」や「久留米絣」など、特定の産地で作られる布の名称としても知られています。
民藝運動の父・柳宗悦は、雑誌『工芸』第20号(昭和7年)において、絣について次のように評しています。
「思い様によっては絣は不自由である。染めれば楽に出る模様でも織り出すのは容易でない。それも模様だけ色を変えて出すのである。考えるより手間がかかり、注意が入り、技術が要る。(中略)月並な拙い原画でも、圓(まる)みが出てくる。冴えた走った画でも、角がとれて罪がなくなる。絣の美しさはそこから生まれている。」
また当館初代館長で染織家の外村吉之介も、岡山で収集した鶴亀文様布団地を例に挙げ「このような模様絣を一般に絵絣というけれども、美術的な絵画を求めたものでなく、工芸的な仕事で模様になりきっているので、模様絣と呼ぶべきである。そして模様化によって物の真髄が現われ、美しさも高められていることに注目せねばならない。生活に結びつく美しさは、工芸的模様になりきらねばならぬことを、この鶴亀はまざまざと示している。」と著書の中で述べています。
当館が所蔵する絣は726点を数え、本展ではそのうち産地が判明している日本の絣290点の中から約100点を選び展示いたします。いずれも主な収集者は外村で、山形県から沖縄県にかけて、明治から昭和時代に制作された品々です。
絣の魅力を通して、日本各地を旅するようなひとときをお楽しみいただけましたら幸いです。
開催情報
■期間
令和7年12月5日(金曜日)~令和8年6月21日(日曜日)
■休館日
月曜日(祝日の場合は翌日、ただしGW5月5日(火曜日)は開館)
年末年始2025(令和7)年12月30日(火曜日)~2026(令和8)年1月1日(木曜日)、
冬期休館1月20日(火曜日)~23日(金曜日)
また、展示替、各種警報(暴風・地震・大雨・津波・洪水・土砂災害等)発令時は臨時休館する場合がございます
■開館時間
10時~17時(入館受付は16時30分まで)
■入館料
通常入館料(下記)のみで常設展と企画展両方がご覧いただけます。
常設展:『岡山の民藝品』、『鳥取・島根のやきもの』、世界各地の『金工品』、『籠』、『家具』
一般:1,200円(1,000円)
高校・大学生:500円(400円)
小学・中学生300円(200円)
*( )内は、20名以上の団体料金
*障がい者手帳等をお持ちの方は、大人500円、高・大生250円、小・中生200円
*日本民藝協会会員・倉敷民芸館ファンクラブ会員の方は無料
令和7年12月5日(金曜日)~令和8年6月21日(日曜日)
■休館日
月曜日(祝日の場合は翌日、ただしGW5月5日(火曜日)は開館)
年末年始2025(令和7)年12月30日(火曜日)~2026(令和8)年1月1日(木曜日)、
冬期休館1月20日(火曜日)~23日(金曜日)
また、展示替、各種警報(暴風・地震・大雨・津波・洪水・土砂災害等)発令時は臨時休館する場合がございます
■開館時間
10時~17時(入館受付は16時30分まで)
■入館料
通常入館料(下記)のみで常設展と企画展両方がご覧いただけます。
常設展:『岡山の民藝品』、『鳥取・島根のやきもの』、世界各地の『金工品』、『籠』、『家具』
一般:1,200円(1,000円)
高校・大学生:500円(400円)
小学・中学生300円(200円)
*( )内は、20名以上の団体料金
*障がい者手帳等をお持ちの方は、大人500円、高・大生250円、小・中生200円
*日本民藝協会会員・倉敷民芸館ファンクラブ会員の方は無料
【関連事業】
担当学芸員によるギャラリートーク
令和8年1月11日(日曜日)14時~15時
令和8年1月11日(日曜日)14時~15時
【会期中の行事】
お正月飾り作り体験ワークショップ
令和7年12月13日(土曜日)13時~15時
※詳細は公式HPをご確認下さい
令和7年12月13日(土曜日)13時~15時
※詳細は公式HPをご確認下さい
倉敷民藝館
※展覧会・イベントの内容等については上記施設へお問い合わせください。

