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矢掛町
井笠農業普及指導センターは、6月13日、矢掛町小林で、なしのカラス被害対策として農研機構が開発したカラス対策「くぐれんテグスちゃん」を設置し、実証を開始しました。
ほ場全面を防鳥網で覆うことができれば、確実に被害を防ぐことができますが、設置労力や資材費の面から導入が難しい場合が多くあります。そこで防鳥網より簡易な対策であるテグスを利用した本対策の設置を提案し、実証することとなりました。
このなし園は、傾斜のある段々畑となっていることに加え、ぶどうのような整然とした果樹棚がないため、この条件では設置に労力がかかることがわかりました。
今年は、まだ被害が発生していませんが、今後、センサーカメラによるカラス飛来状況の撮影や園主の被害状況記録により、状況把握及び効果の検証を進めていきます。
なお、本対策は、井原市のぶどうにおいて昨年の実施結果から今年7戸まで普及しています。
参加人数
普及指導センター職員3人、農畜産物生産課職員1人、農林水産総合センター職員1人、JA職員2人、(株)野生鳥獣対策連携センター職員1人、実証農家1人
令和4年度高度技術調査研究事業
先にガイド線を張ることで、傾斜を利用し、自重でテグスを張れるよう工夫した |
弾性ポールを支柱にテグスを張るため、テンションをかけやすい |