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十番稲荷神社
十番稲荷神社(港区麻布十番)
地下鉄麻布十番駅の7番出入口を抜けると、すぐに十番稲荷神社があります。
その鳥居右手奥にお祀りされているのが、「かえるさん」です。参拝客だけでなく、地元の皆さんからも親しまれおり、お年寄りや通学途中の小学生たちが「かえるさん」に柄杓でお水をかけてあげている光景に出会えます。
この「かえるさん」の説明を見てみると、岡山県にゆかりがあることがわかります。 早速、十番稲荷神社を訪ねてみたところ、がま池の伝説と「上の字様」の話を伺うことができました。
がま池は、江戸時代後期(文政年間)、今の元麻布にあった備中成羽(今の岡山県西部)領主山崎主税助治正という五千石の旗本の屋敷にあり、池の広さだけでも約500坪(1650平方メートル)、四面は深い樹林に囲まれ、いかなる日照りにも涸れたことがなかったと言われていたそうです。-現在では、池の大部分が埋め立てられ、マンションの建設等により、わずかにその一部を残すのみになっています。-
がま池には、岡山の備中成羽五千石の領主、山崎主税助治正にまつわる次のような言い伝えが残されていました。
その鳥居右手奥にお祀りされているのが、「かえるさん」です。参拝客だけでなく、地元の皆さんからも親しまれおり、お年寄りや通学途中の小学生たちが「かえるさん」に柄杓でお水をかけてあげている光景に出会えます。
この「かえるさん」の説明を見てみると、岡山県にゆかりがあることがわかります。 早速、十番稲荷神社を訪ねてみたところ、がま池の伝説と「上の字様」の話を伺うことができました。
がま池は、江戸時代後期(文政年間)、今の元麻布にあった備中成羽(今の岡山県西部)領主山崎主税助治正という五千石の旗本の屋敷にあり、池の広さだけでも約500坪(1650平方メートル)、四面は深い樹林に囲まれ、いかなる日照りにも涸れたことがなかったと言われていたそうです。-現在では、池の大部分が埋め立てられ、マンションの建設等により、わずかにその一部を残すのみになっています。-
がま池には、岡山の備中成羽五千石の領主、山崎主税助治正にまつわる次のような言い伝えが残されていました。
江戸時代、麻布古川辺りより始まった大火により 十番稲荷神社「上の字御守の由来」より |
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「上の字様」は火傷、防火の御守として、文政4年(1821)9月より山崎家の執事、清水氏より授与され、江戸時代には、芝赤羽橋の有馬邸から出された水天宮の御守と並び称されるほど人気があったそうです。
その後、麻布の伝説であることから、昭和4年(1929)より末広神社(十番稲荷神社の前の社名)にて「上の字様」が授与されることになりました。
お守りは熨斗形(のしがた)の小さいもので、表面(おもて)に「上」という字を書いてその下に朱印を押してあります。その印のところで火傷を撫(な)でると火傷が治るといわれています。
「みそ汁をこぼして火傷したとき、爺さんが上の字様で撫でると傷跡が残らず、キレイに治ると撫でてくれた」という話もあるくらい、皆さまに愛されていた御札のようです。
その後、戦争を経て授与されていませんでしたが、昭和50年頃から『蛙の御守』として復活し、「カエル」の語音から『若かえる、幸せかえる、財貨得る、家得る、落し 物かえる、無事帰る、何でもかえる』等々広くそのご利益が信じられていました。
そして、平成20年には、「上の字様」を復活させようと、神社に伝わる史料を基に、がま池の水を汲んだ水を用いた墨で上の字を書き、ほぼ当時のままの姿で復刻し、防火・火傷除けに諸災難除けの御利益も加わった「上の字御守」として授与されています。
NHKの番組で紹介されたこともあり、十番稲荷神社には、全国から「上の字様」の情報が集まっており、発行者のところに「麻布一本松 山崎邸内」や「成羽藩内」との記述のある「上の字様」の情報もあり、その写真をみせていただきました。
麻布十番に岡山を感じることができるだけでなく、縁のある御守りがあることに驚きと嬉しさを感じることができました。ゴールデンウィークには、地元岡山から十番稲荷神社を訪ねてきた方もおられたそうです。
天気のいい日にぶらりと十番稲荷神社に立ち寄って、「かえるさん」にお水をかけてみてはいかがでしょうか。
その後、麻布の伝説であることから、昭和4年(1929)より末広神社(十番稲荷神社の前の社名)にて「上の字様」が授与されることになりました。
お守りは熨斗形(のしがた)の小さいもので、表面(おもて)に「上」という字を書いてその下に朱印を押してあります。その印のところで火傷を撫(な)でると火傷が治るといわれています。
「みそ汁をこぼして火傷したとき、爺さんが上の字様で撫でると傷跡が残らず、キレイに治ると撫でてくれた」という話もあるくらい、皆さまに愛されていた御札のようです。
その後、戦争を経て授与されていませんでしたが、昭和50年頃から『蛙の御守』として復活し、「カエル」の語音から『若かえる、幸せかえる、財貨得る、家得る、落し 物かえる、無事帰る、何でもかえる』等々広くそのご利益が信じられていました。
そして、平成20年には、「上の字様」を復活させようと、神社に伝わる史料を基に、がま池の水を汲んだ水を用いた墨で上の字を書き、ほぼ当時のままの姿で復刻し、防火・火傷除けに諸災難除けの御利益も加わった「上の字御守」として授与されています。
NHKの番組で紹介されたこともあり、十番稲荷神社には、全国から「上の字様」の情報が集まっており、発行者のところに「麻布一本松 山崎邸内」や「成羽藩内」との記述のある「上の字様」の情報もあり、その写真をみせていただきました。
麻布十番に岡山を感じることができるだけでなく、縁のある御守りがあることに驚きと嬉しさを感じることができました。ゴールデンウィークには、地元岡山から十番稲荷神社を訪ねてきた方もおられたそうです。
天気のいい日にぶらりと十番稲荷神社に立ち寄って、「かえるさん」にお水をかけてみてはいかがでしょうか。
十番稲荷神社(受付:9時~17時)
〒106-0045 東京都港区麻布十番1-4-6
Tel 03-3583-6250
大江戸線「麻布十番駅」7番出口すぐ
南北線「麻布十番駅」4番出口徒歩5分
都営バス(渋谷~新橋)「麻布十番」徒歩5分
※駐車場なし(麻布十番公共駐車場をご利用下さい。)