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ぶどう被害の犯人はミカンキイロアザミウマ?新たな可能性が浮上!

印刷ページ表示 ページ番号:0737217 2021年9月2日更新備前広域農業普及指導センター

 岡山市北区のマスカット・オブ・アレキサンドリア農家では、加温栽培のハウスのみアザミウマによる被害が3年続いており、備前広域農業普及指導センターではこの農家からの相談を受け、これまで薬剤防除、誘引粘着板の設置やハウス開口部への赤色防虫ネットの設置など対策を指導してきましたが十分な効果が得られませんでした。

 そこで、収穫後の8月にぶどうの新梢に寄生しているアザミウマを捕獲器(吸虫管)で採取したところ、これまでぶどうを加害するアザミウマとされていた主要2種(チャノキイロアザミウマ、ネギアザミウマ)とは別の種類のアザミウマ(ミカンキイロアザミウマ)が多数採取されました。そこで、普及推進課の協力のもと、本種を用いた被害再現試験を行った結果、この被害は本種の加害に起因するものではないかという新たな知見が得られました。

 ただし、本種の生態や防除方法は不明な点が多いため、普及指導センターでは今後も普及推進課や農業研究所と連携し、本種の発生消長の確認と有効な防除方法を検討するとともに、他園地でも本種が加害をしている事例があるか調査を行う予定です。

ぶどう果粒の先にアザミウマの加害痕があります。
アザミウマの加害痕

吸虫管でアザミウマを採取しています。
吸虫管によるアザミウマの採取
(新梢から虫をたたき落とし、捕獲器で採取)