新型コロナウイルスワクチン接種に関する情報について
新型コロナワクチンの効果・安全性について
目次
- ワクチンの効果
- 接種可能なワクチンについて
- 交互接種について
- 副反応について
- 副反応調査報告について
- 副反応による健康被害が起きた場合の補償について
- ワクチン接種を受けることができない方
- 注意が必要な方
- すでに新型コロナウイルスに感染した方
- 関連リンク
- 岡山県新型コロナウイルスワクチン接種体制確保協議会講演
- ワクチン関連動画
ワクチンの効果
オミクロン株に対する初回(1回目・2回目)接種による発症予防効果は、デルタ株と比較して低下するものの、追加接種により回復することが示唆されています。入院予防効果も、デルタ株と比較すると一定程度の低下はありますが、発症予防効果と比較すると保たれており、追加接種で回復することが報告されています。
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “なぜ、追加(3回目)接種が必要なのですか。” (外部サイト)
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “オミクロン株にも追加(3回目)接種の効果はありますか。” (外部サイト)
◆各ワクチンの詳細は以下からご確認ください。
◆ワクチンの効果に関する動画
ワクチンの効果に関する動画(岡山県作成)は以下よりご視聴ください。
動画1.新型コロナワクチン接種の効果
動画2.ワクチン接種と感染者減少の関連性
mRNAワクチン(ファイザー社製/武田・モデルナ社製)について
mRNAワクチンとは
ウイルスのタンパク質をつくるもとになる遺伝情報の一部を注射します。人の身体の中で、この情報をもとに、ウイルスのタンパク質の一部が作られ、それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができます。
なお、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンで注射するmRNAは短期間で分解されていきます。人の遺伝情報(DNA)に組みこまれるものではありません。
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンやウイルスベクターワクチンは新しい仕組みのワクチンということですが、どこが既存のワクチンと違うのですか。” (外部サイト)
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンはワクチンとして遺伝情報を人体に投与するということで、将来の身体への異変や将来持つ予定の子どもへの影響を懸念しています。” (外部サイト)
mRNAワクチンについての解説動画
次のリンクから、内閣府が作成した、mRNAワクチンについての解説動画を視聴いただけます。
新型コロナワクチン ~メッセンジャーRNAワクチンについて~(内閣府:令和3年2月17日公開)
1・2回目接種の効果
ファイザー社製のmRNAワクチンを世界でも率先して接種を行い、高い接種率を達成しているイスラエルにおける研究では、実際の感染予防効果および発症予防効果が、性別、年齢、基礎疾患の有無でそれぞれ報告されています。
これによると、性別では大きな違いはなく、また年齢別でも高齢者を含めいずれの世代も軒並み90%以上と極めて高い予防効果を示しています。
感染予防効果 | 発症予防効果 | |
---|---|---|
男性 | 91% | 88% |
女性 | 93% | 96% |
16~39歳 | 94% | 99% |
40~69歳 | 90% | 90% |
70歳以上 | 95% | 98% |
基礎疾患なし | 91% | 93% |
基礎疾患1~2つ | 95% | 95% |
基礎疾患3つ以上 | 86% | 89% |
肥満 | 95% | 98% |
2型糖尿病 | 91% | 91% |
高血圧 | 93% | 95% |
参考・出典:厚生労働省新型コロナワクチンQ&A 感染症専門医が解説!分かってきたワクチンの効果と副反応 (外部サイト)
3回目接種の効果
イスラエルで実施された、ファイザー社のワクチン接種後の情報を集めた研究では、追加接種した場合における入院予防効果は93%、重症化予防効果は92%、死亡に対する予防効果は81%であったと報告されています。
米国で実施されたファイザー社のワクチン追加接種に係る臨床試験結果によると、18~55歳の被験者を対象に追加接種を行い、血清中の新型コロナウイルスに対する中和抗体の増加状況を確認したところ、3回目の接種から1ヶ月後の中和抗体価は、2回目の接種から1ヶ月後の中和抗体価よりも数倍高い値であることが確認されています。
武田/モデルナ社のワクチンについては、米国で18歳以上を対象に実施された臨床試験の結果によると、追加接種から28日後の中和抗体価は、2回目接種から28日後の中和抗体価よりも高く、本剤の追加接種により臨床的な有効性を支持する免疫応答が認められると判断されています。
なお、武田/モデルナ社のワクチンの追加接種では、1・2回目接種時の半分の量を投与することとされています。臨床試験では、初回接種の半分の量でも血清中の中和抗体価の上昇が認められ、必要な免疫応答が得られたことが確認されています。
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “追加(3回目)接種には、どのような効果がありますか。” (外部サイト)
ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社製)について
ウイルスベクターワクチンとは
新型コロナウイルスのスパイクタンパク質のアミノ酸配列をコードする遺伝子をサルアデノウイルス(風邪のウイルスであるアデノウイルスに、増殖できないよう処理が施されています。)に組み込んだワクチンです。
このワクチンを接種し、遺伝子がヒトの細胞内に取り込まれると、この遺伝子を基に細胞内でスパイクタンパク質が産生され、そのスパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、新型コロナウイルスによる感染症の予防ができると考えられています。
海外で実施された複数の臨床試験の併合解析の結果から、約70%等の効果が確認されています。なお、アストラゼネカ社のワクチンは、原則40歳以上の方(ただし、他の新型コロナワクチンに含まれる成分に対してアレルギーがあり接種できない等、特に必要がある場合は18歳以上の方)を対象としています。
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンやウイルスベクターワクチンは新しい仕組みのワクチンということですが、どこが既存のワクチンと違うのですか。” (外部サイト)
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “どの会社のワクチンが一番効果がありますか。” (外部サイト)
ウイルスベクターワクチンについての解説動画
次のリンクから、内閣府が作成した、ウイルスベクターワクチンについての解説動画を視聴いただけます。
新型コロナワクチン ~ウイルスベクターワクチンについて~(内閣府:令和3年9月10日公開)
組換えタンパクワクチン(武田社製(ノババックス))について
組換えタンパクワクチンとは
新型コロナウイルスの表面にあるタンパク質の設計図(遺伝子)をもとにつくられた組換えタンパクワクチンです。
ワクチンとして投与すると、これに対する免疫ができ、新型コロナウイルス感染症の予防ができます。このような組換えタンパクワクチンは不活化ワクチンの一種であり、B型肝炎ウイルスワクチンなど、既に使用された実績があります。
1・2回目接種の効果
オミクロン株が流行する前のデータではあるものの、臨床試験を通じて、約90%の発症予防効果が確認されています。
また、オミクロン株に対しても、接種により中和抗体価(ウイルスの感染力又は毒素の活性を中和できる抗体の値)が上昇したとの報告があります。
3回目接種の効果
3回目接種から28日後の中和抗体価は、2回目接種から14日後の中和抗体価よりも約4倍高く、一定の有効性が期待できるとされています。
初回接種で他のワクチンを接種し、追加接種でヌバキソビッドを接種した場合、海外で実施された試験では、抗体価が有意に上昇したことが報告されています。
また、オミクロン株に対しても、ヌバキソビッドを3回接種することで中和抗体価が上昇したとの報告があります。
接種可能なワクチンについて
【1・2回目接種】
ファイザー社のワクチン | 武田/モデルナ社のワクチン | アストラゼネカ社のワクチン | 武田社(ノババックス)のワクチン | |
---|---|---|---|---|
対象年齢 | 5歳以上 | 12歳以上 | 40歳以上※1 | 18歳以上 |
接種間隔 | 3週間 | 4週間 | 4~12週間※2 | 3週間 |
発症予防効果 | 約95% | 約94% | 約70% | 約90% |
効果が出るのは | 2回目の接種を受けてから7日程度経って以降 | 2回目の接種を受けてから14日以降 | 2回目の接種を受けてから15日以降 | 2回目の接種を受けてから7日程度経って以降 |
1回投与量 | 12歳以上:0.3ml/回 5~11歳:0.2ml/回 | 0.5ml/回 | 0.5ml/回 | 0.5ml/回 |
詳細 | 武田/モデルナのワクチンについて(厚生労働省)(外部リンク) | アストラゼネカ社のワクチンについて(厚生労働省)(外部リンク) | 武田薬品工業株式会社の新型コロナワクチンについて(厚生労働省)(外部リンク) |
※1 特に必要がある場合は、18歳以上の方に限り接種を受けることができます。
※2 最大の効果を得るためには、8週以上の間隔をおいて接種することが望ましいとされており、岡山県アストラゼネカ接種センターでの2回目の接種は、1回目接種の8週間後の同じ曜日に接種することになっております。
【3回目接種】
1・2回目に接種したワクチンの種類に関わらず、ファイザー社製、武田/モデルナ社製、武田製(ノババックス)のワクチンを使用します。
ファイザー社製 | 武田/モデルナ社製 | 武田社製(ノババックス) | |
---|---|---|---|
対象年齢 | 2回目のワクチン接種を終了した12歳以上の方 | 2回目のワクチン接種を終了した18歳以上の方 | 2回目のワクチン接種を終了した18歳以上の方 |
接種間隔 | 2回目のワクチン接種から5か月経過後 | 2回目のワクチン接種から5か月経過後 | 2回目のワクチン接種から6か月経過後 |
1回投与量 | 0.3ml/回 | 0.25ml/回 | 0.5ml/回 |
詳細 | ファイザー社の新型コロナワクチンについて(厚生労働省)(外部リンク) | 武田薬品工業株式会社の新型コロナワクチンについて(厚生労働省)(外部リンク) |
ご予約方法について
ファイザー社、武田/モデルナ社製ワクチン接種のご予約は、こちら(岡山県ホームページ“新型コロナワクチン接種の予約について”)をご確認ください。
また、県営接種会場でのワクチン接種のご予約は、こちら(岡山県ホームページ“県営接種会場でのワクチン接種について”)をご確認ください。
アストラゼネカ社製ワクチン接種のご予約は、こちら(岡山県ホームページ“アストラゼネカ社ワクチンの接種について”)をご確認ください。
武田社製(ノババックス)ワクチン接種のご予約は、こちら(岡山県ホームページ“武田社製ワクチン(ノババックス)の接種について”)をご確認ください。
ワクチンの説明書
ファイザー社
説明書:ファイザー社の新型コロナワクチン接種について【初回(1・2回目)接種用】 [PDFファイル/209KB]
説明書:ファイザー社の新型コロナワクチン接種について【追加(3回目)接種用】 [PDFファイル/217KB]
説明書:ファイザー社の新型コロナワクチン接種について【追加(4回目)接種用】 [PDFファイル/217KB]
接種後の注意点(追加(3回目)接種用) [PDFファイル/722KB]
(※)12~15歳のお子様への接種をお考えの保護者の方は、こちらの説明書をご覧ください。
説明書:新型コロナワクチン予防接種について [PDFファイル/236KB]
説明書:新型コロナワクチン予防接種(追加(3回目)接種用)について [PDFファイル/240KB]
武田/モデルナ社
説明書:武田/モデルナ社の新型コロナワクチン接種について【初回(1・2回目)接種用】 [PDFファイル/213KB]
説明書:武田/モデルナ社の新型コロナワクチン接種について【追加(3回目)接種用】 [PDFファイル/214KB]
説明書:武田/モデルナ社の新型コロナワクチン接種について【追加(4回目)接種用】 [PDFファイル/218KB]
接種後の注意点(追加(3回目)接種用) [PDFファイル/717KB]
アストラゼネカ社
説明書:アストラゼネカ社の新型コロナワクチン接種について【初回(1・2回目)接種用】 [PDFファイル/251KB]
接種後の注意点(初回(1・2回目)接種用) [PDFファイル/561KB]
武田社(ノババックス)
説明書:武田社の新型コロナワクチン接種について【初回(1・2回目)接種用】 [PDFファイル/206KB]
説明書:武田社の新型コロナワクチン接種について【追加(3回目)接種用】 [PDFファイル/210KB]
接種後の注意点【1~3回目接種用】 [PDFファイル/761KB]
ワクチンの接種費用について
接種費用は無料です。(全額公費負担)
接種を受ける際の同意
新型コロナワクチンの接種を受ける方には、接種による感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解したうえで、自らの意思で接種をしていただきます。
職場や周りの方などに接種を強制したり、接種を受けていない人に差別的な扱いをすることのないようお願いいたします。
交互接種について
追加接種(3回目接種)における交互接種について
追加接種に使用するワクチンは、初回接種に用いたワクチンの種類にかかわらず、mRNAワクチン(ファイザー社のワクチン又は武田/モデルナ社のワクチン)、組換えタンパクワクチン(武田社のワクチン(ノババックス))を用いることとされています。
初回接種において、ファイザー社、武田/モデルナ社、アストラゼネカ社又は武田社(ノババックス)のワクチンを受けた場合、追加接種では初回接種時に用いたワクチンの種類にかかわらず、ファイザー社、武田/モデルナ社又は武田社(ノババックス)のワクチンのいずれかを使用することが可能です。
追加接種(3回目接種)における交互接種の効果
日本において、新型コロナワクチンの追加(3回目)接種を受けた人を対象に接種後の健康状況に係る調査を実施しており、初回接種でファイザー社のワクチンを接種した人が、追加接種でファイザー社のワクチンを接種(同種接種)又は武田/モデルナ社のワクチンを接種(交互接種)した時の、接種前後の抗スパイクタンパク質抗体価の推移や、一定期間内に見られた症状等を調査しています。
令和4年3月18日の中間報告によると、3回目にファイザー社のワクチン又は武田/モデルナ社のワクチンを接種した場合、いずれのワクチンでもスパイクタンパク質に対する抗体価が顕著に上昇していること、ファイザー社のワクチンよりも武田/モデルナ社のワクチンの方が抗体価が高かったことが確認されています。
※「Atmar Rl, Lyke Ke, Deming Me,et al.Heterologous Sars-Cov-2 Booster Vaccinations-Preliminary Report」で行われた試験において分類されたグループごとの中和抗体価を記載しています。また、同試験ではモデルナ社ワクチンの追加接種を100マイクログラムで実施しています(日本の追加接種は50マイクログラム)。
出典:第25回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00013.html)をもとに作成
追加接種(3回目接種)における交互接種の副反応
ワクチンの種類で一部の症状の発現頻度に違いはあるものの、3回目接種後でも、2回目接種時と同様、接種部位の痛みや倦怠感等が多くの方にみられました。
なお、発熱の頻度はファイザー社のワクチンよりも武田/モデルナ社のワクチンの方が高い傾向がみられていますが、いずれのワクチンにおいても、接種翌日の発現頻度が最も高く、接種3日後にはほぼ消失していました。
このように、いずれのワクチンを追加接種した場合でも、顕著な抗体価の上昇が確認されるとともに、安全面についても確認しています。
参考:厚生労働省Q&A “追加(3回目)接種では、どのワクチンが使用されますか。初回(1回目・2回目)接種とは異なるワクチンを使用(交互接種)しても大丈夫でしょうか。” (外部サイト)
副反応について
起こりやすい副反応
現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチン(ファイザー社及び武田/モデルナ社のワクチン)は、非常に高い効果がありますが、接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状が現れることがあります。
具体的には、注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状です。こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。
また、1回目の接種後よりも2回目の接種後の方が、こうした副反応の発現する頻度が高くなる傾向も確認されています。それは、1回目の接種により、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができることによって、2回目の接種時には、1回目より強い免疫応答が起こり、発熱や倦怠感などの症状がより出やすくなるためです。
症状には個人差があり、1回目より2回目が必ず強くなるわけではなく、症状が無いから免疫がつかないというわけではありません。(※アストラゼネカ社のワクチンでは、2回目の接種後の方が副反応の頻度が低くなる傾向があります。)
また、3回目接種後の副反応について、海外の臨床試験の結果では、ファイザー社のワクチン及び武田/モデルナ社のワクチンいずれの場合も、2回目の接種後と比較して有害事象の発現傾向は概ね同様であると確認されていますが、リンパ節の腫れなどについては、初回(1回目・2回目)接種時と比較して、発現割合が高い傾向にあります。心筋炎の報告頻度は2回目接種後よりも3回目接種後の方が低い傾向がみられています。
いずれのワクチンも高い有効性があることを踏まえると、こうした軽い副反応の頻度の違いを重視するよりも、いずれかのワクチンを接種できる時に接種することをお勧めします。
発現割合 | ファイザー社のワクチン | 武田/モデルナ社のワクチン | アストラゼネカ社のワクチン |
---|---|---|---|
50%以上 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 |
10~50% | 筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱、接種部位の腫れ | 関節痛、悪寒、吐き気・嘔吐、リンパ節症、発熱、接種部位の腫れ、発赤・紅斑 | 倦怠感、悪寒、関節痛、吐き気、接種部位の熱感・かゆみ |
1~10% | 吐き気、嘔吐 | 接種後7日目以降の接種部位の痛みや腫れ、紅斑 | 発熱、嘔吐、接種部位の腫れ・発赤・硬結、四肢痛、無力症 |
出典:コミナティ筋注添付文書・Covid-19ワクチンモデルナ筋注添付文書・バキスゼブリア筋注添付文書
報告割合 | 1回目接種後 | 2回目接種後 |
---|---|---|
50%以上 | 圧痛 | |
10~50% | 圧痛、疼痛、疲労、頭痛、筋肉痛、倦怠感 | 疼痛、疲労、筋肉痛、頭痛、倦怠感、関節痛 |
1~10% | 関節痛、悪心・嘔吐、発熱 | 悪心・嘔吐、腫張・硬結、紅斑、発熱 |
発現割合 | ファイザー社(2回目→3回目接種後の症状) | 武田/モデルナ社(2回目→3回目接種後の症状) |
---|---|---|
50%以上 | 疼痛(78.3→83.0%)、疲労(59.4→63.7%) | 疼痛(88.3→83.8%)、疲労(65.4→58.7%) 頭痛(58.8→55.1%) |
10-50% | 頭痛(54.0→48.4%)、筋肉痛(39.3→39.1%) 悪寒(37.8→29.1%)、関節痛(23.8→25.3%) | 筋肉痛(58.1→49.1%)、関節痛(42.9→41.3%) 悪寒(44.3→35.3%)、リンパ節症(14.2→20.4%) |
1-10% | 38度以上の発熱(16.4→8.7%) 腫脹(6.8→8.0%)、発赤(5.6→5.9%) リンパ節症※(0.4→5.2%) | 38度以上の発熱(15.5→6.6%) 腫脹・硬結(12.3→5.4%) 紅斑・発赤(8.7→4.8%) |
※ファイザー社のワクチンのリンパ節症は、接種後1か月以内のデータを記載。
出典:厚生労働省リーフレット 「追加(3回目)接種に使用するワクチンについてのお知らせ」
報告割合 | 3回目接種後 |
---|---|
50% | 圧痛、疲労、疼痛、筋肉痛 |
10~50% | 倦怠感、頭痛、関節痛、発熱、悪心・嘔吐、腫張・硬結、紅斑 |
1~10% |
(注)対象:3回目接種後97人
参考:【武田社(ノババックス)】新型コロナワクチン接種のお知らせ [PDFファイル/5.54MB]
参考:厚生労働省 “新型コロナワクチンの副反応について” (外部サイト)
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。” (外部サイト)
新型コロナワクチンの副反応疑い報告について
厚生労働省のホームページ「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」をご確認ください。
副反応等の相談窓口について
副反応等の相談窓口については、こちら(岡山県ホームページ“副反応等の相談窓口について”)をご確認ください。
症状が出た時の対応
ワクチン接種後の発熱や痛みに対しては、医師が処方する薬以外にも、市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等))で対応いただくことができます。また、発熱時には、水分を十分に摂取することをお勧めします。
また、ワクチン接種から数日~1週間くらい経過した後に、接種した腕のかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みが出てくることがあります。その多くは武田/モデルナ社のワクチンで報告されていますが、ファイザー社のワクチンでも起こることがあります。
数日で自然に治ると報告されていますが、発疹がかゆい場合は冷やしたり、市販の抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ると、症状が軽くなります。こうした成分は、市販の虫刺されの薬などにも含まれています。
症状が特に重かったり、長引くなどがあれば、医療機関等への受診や相談をご検討ください。
詳細は、「厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A(外部サイト)」をご覧ください。
ワクチン接種後の副反応への対応について(厚生労働省作成) [PDFファイル/229KB]
新型コロナワクチン接種後の副反応への対応方法(厚生労働省:令和3年9月1日公開)
副反応調査について
新型コロナワクチン3回目接種後副反応調査の最終報告について(令和4年2月10日更新)
県では、新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)に係る副反応について、県民へ正確な情報提供を行うため、岡山大学と共同で調査を実施しているところですが、その最終報告がまとまりましたので、発表します。
1 調査名
医療従事者を対象とした新型コロナワクチン3回目接種後副反応調査
2 調査目的
県内の医療従事者における新型コロナワクチン3回目接種後の副反応の頻度を評価し、県民へ正確な情報提供を行う。
3 調査対象
県内の5医療機関(※)で勤務する医療従事者のうち、ファイザー社ワクチンで3回目接種をされた方
※ 岡山大学病院、岡山済生会総合病院、津山中央病院、国立病院機構岡山医療センター、岡山赤十字病院
4 調査・解析機関(委託先)
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野
3回目接種後副反応調査 最終報告 [PDFファイル/1月29日MB]
新型コロナワクチン初回接種後副反応調査の最終報告について
県では、新型コロナワクチンの初回接種(1・2回目接種)に係る副反応について、県民へ正確な情報提供を行うため、岡山大学と共同で調査を実施しましたが、その最終報告がまとまりましたので、発表します。
初回接種後副反応調査 最終報告 [PDFファイル/542KB]
新型コロナワクチン交互接種後副反応調査結果については、こちらをご確認ください。
副反応による健康被害が起きた場合の補償について
健康被害が予防接種によるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。
一般的に、ワクチン接種では、一時的な発熱や接種部位の腫れ・痛みなどの、比較的よく起こる副反応以外にも、副反応による健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が生じることがあります。極めて稀ではあるもののなくすことができないことから、救済制度が設けられています。
詳細は、厚生労働省Hp “予防接種健康被害救済制度について” (外部サイト) ご確認ください。
参考:厚生労働省新型コロナワクチンQ&A “副反応による健康被害が起きた場合の補償はどうなっていますか。” (外部サイト)
ワクチンを接種することができない方
下記に当てはまる方はワクチンを接種することができません。該当すると思われる場合、必ず接種前の診察時に医師へ伝えてください。
・体温が37.5℃以上の方
・重い急性疾患にかかっている方
・ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症の既往歴のある方
・上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある方
上記に加え、アストラゼネカ社のワクチンの場合は、以下の方も接種することができません。
・ワクチン接種後に、血小板減少症を伴う静脈もしくは動脈の血栓症を起こしたことがある方
・毛細血管漏出症候群の既往歴のある方
注意が必要な方
下記に当てはまる方はワクチン接種について注意が必要です。該当すると思われる場合には、必ず接種前の診察時に医師へ伝えてください。医師の問診により接種を見合わせることがあります。
・抗凝固療法を受けている方、血小板減少症または凝固障害のある方
(新型コロナワクチンは筋肉内に注射することから、接種後の出血に注意が必要とされています。)
・過去に免疫不全の診断を受けた方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
・心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある方
・過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状が出た方
・過去にけいれんを起こしたことがある方
・ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある方
妊娠中、又は妊娠している可能性がある方、授乳されている方は、接種前の診察時に必ず医師へ伝えてください。
妊娠中の方で、ワクチン接種に関して不安や疑問がある場合は、かかりつけ医にご相談いただくほか、下記の相談窓口でご相談いただくことができます。こちら(岡山県ホームページ“妊婦の方へのワクチン接種について”)をご確認ください。
参考:ワクチンの説明書
すでに新型コロナウイルスに感染した方について
新型コロナウイルスに感染された方も、初回接種、追加接種にかかわらず、ワクチンを接種することができます。
これは、このウイルスが一度感染しても再度感染する可能性があることと、自然に感染するよりもワクチン接種の方が、新型コロナウイルスに対する血中の抗体価が高くなることや、多様な変異に対する抗体の産生も報告されているからです。
初回接種、追加接種にかかわらず、感染後、体調が回復して接種を希望する際には、その治療内容や感染からの期間にかかわらずワクチンを接種することができます。
モノクローナル抗体や血漿療法による治療を受けた場合も、本人が速やかにワクチン接種を希望する場合には、必ずしも一定期間を空ける必要はありません。
感染歴のある方に対する追加(3回目)接種については、諸外国の動向や、現時点で得られている科学的知見等を踏まえ、厚生労働省の審議会において議論された結果、初回(1・2回目)接種を終えた後に感染した方では、感染してから追加接種までの間隔について、暫定的に3か月を一つの目安にすることとされました。
ただし、この場合も、追加(3回目)接種は2回目接種から6か月が経過している必要があります。
なお、感染から回復後、期間を空けずに追加接種を希望する方についても、引き続き接種の機会を提供していきます。
参考:厚生労働省新型コロナワクチンQ&A “新型コロナウイルスに感染したことのある人は、ワクチンを接種することはできますか。” (外部サイト)
「高齢者への新型コロナワクチン優先接種」
協議会専門アドバイザー
川崎医科大学総合医療センター 中野 貴司 小児科部長