ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ 組織で探す 備中県民局 新見農業普及指導センター 台風10号に対する農作物等の緊急技術対策について

台風10号に対する農作物等の緊急技術対策について

台風10号に対する農作物等の緊急技術対策について

新見農業普及指導センター

 気象庁発表の台風情報によると、台風10号(9月3日15時50分発表)は、3日15時には日本の南(北緯20度35分、東経137度35分)にあって15km/hの速さで西北西へ進んでいます。今後の進路によっては、本州に接近するため、岡山県においても農作物等への影響が懸念されます。今後の気象状況に十分注意し、強風、大雨対策をお願いします。

1 水 稲

  1. 事前対策
    ・成熟期まで期間のある稲は、茎葉の損傷、穂ずれによる登熟不良、倒伏を軽減するため、あらかじめ深水管理とする。
    ・冠水の恐れのある地域では、円滑に排水できるように用排水路の掃除、補修を行う。
  2. 事後対策
    ・台風通過後は、稲が茎葉の損傷を受け蒸散作用が活発になりやすいため、中生種など成熟期まで期間のある稲は、台風通過後も数日間は湛水状態とする。
    ・収穫が間近で、倒伏して穂が地面についている稲は、穂発芽を防ぐため早期に落水するとともに、前の株の上に穂を持ち上げるようにして、株の乾燥を図る。

2 大 豆

  1. 事前対策
    ・浸水、冠水を防ぐため、ほ場内及びほ場周囲の排水溝を掃除、補修する。
  2. 事後対策
    ・滞水しているほ場では、早急に排水する。
    ・台風通過後長雨が続くような場合には、紫斑病や茎疫病の発生が増加するため、薬剤による防除を行う。

3 果 樹

  1. 事前対策
    ・成熟期を迎えた果実は、早急に収穫する。
    ・ももせん孔細菌病の発生園では、事前防除を行う。
    ・ぶどうやなしでは棚の点検を行い、傷んだ部分を補強する。特に、隅柱や周囲柱の 控え線の腐食しやすい地際部は、入念に点検する。
    ・なしの晩生品種は紐や網などで吊り上げるなど、落果防止対策を講じる。
    ・過剰な雨水を排除するため、ほ場周囲に排水路を設ける。排水路を整備しているほ場では、十分機能するか点検し、雑草や土砂等の障害物を取り除く。
    ・表土の流亡のおそれのある園地では、敷ワラ(敷草)を実施する。また、法面の崩壊が心配される場合は、ビニルシート等の敷設により法面を保護する。
    ・施設管理については 7 施設管理共通を参照。
  2. 事後対策
    ・停滞水を早急に排水する。
    ・傷ついた果実は、枝葉の被害程度に応じて摘果し、着果負担を軽減する。
    ・倒伏した樹は立て直し、土寄せ・鎮圧した後、支柱を立ててしっかり固定する。また若木で根が浮き上がった場合などは、土寄せ、鎮圧し土になじませる。
    ・折損した枝は切り直し、大きな切り口には保護剤(トップジンMペースト等)を塗布する。また、裂けた部分は縄などで縛り、癒合を促進する。
    ・落葉が激しい場合は、幹や太い枝に石灰乳等の白塗剤を塗布し、日焼けを防止する。
    ・ももせん孔細菌病の事前防除ができなかった場合は、台風の通過後に行う。

4 野 菜

  1. 事前対策
    ア)施設野菜(雨よけを含む)
     ・播種箱や鉢苗等の移動できる苗は安全な場所に搬入する。
     ・施設管理については7 施設管理共通を参照。
  2. 露地野菜
    ・播種直後のものは、降雨による種子の露出を防ぐためにビニル・寒冷紗等で被覆する。
    ・キャベツ、いちご等の苗床は、寒冷紗をべたがけして、風で飛ばされないようにしっかり固定しておく。播種床はビニルトンネルを掛け、網で押さえる。
    ・白ねぎは葉折れを防ぐため、ねぎを左右から挟み込むように畝方向にマイカー線を張っておく。
    ・幼苗期のものは、台風前に土寄せや土入れを行って、株の揺れを防ぐ。
    ・冠水や浸水の恐れのあるほ場は、排水溝の雑草や土砂等を取り除く。
  3. 果菜類
    ・支柱の補強をするとともに、収穫が終わった側枝のうち、不要な枝やつるを摘除して、風圧を少なくする。
    ・風速が強く支柱栽培が耐えられない場合は、事前に誘引ネットやテープを切って、畝の上に倒す。さらに、上から防風網や寒冷紗等で押さえ、動かないように固定し、台風の通過後に復元する。
    ・ほ場周辺に防風ネット又は防風垣を設置する。
    ・台風の接近前に多少早くても収穫しておく。
  4. 事後対策
    ・台風通過後はできるだけ早くべたがけ資材やマイカー線等を除去し、付着した泥は早急に洗い流すとともに、病害防除を徹底する。
    ・ほ場排水を速やかに行うとともに、果菜類では支柱を立て直し、誘引する。
    ・果菜類で茎葉の損傷が著しい場合は、果実を被害程度に応じて摘果し、着果負担を軽減する。
    ・株元が露出したり土壌が固まっていたら、天候の回復を待って株元へ土寄せを行い、畝全面を軽く中耕して通気性をよくする。
    ・降雨による肥料の流亡が考えられる場合は、速効性の窒素やカリを追肥する。草勢の回復を図る場合は、薄い液肥の施用や葉面散布が効果的である。
    ・被害が大きく回復の見込みがない場合は、速やかに代替え作物を選定して種子や苗を確保し、植え替え又は播き直しを行う。

5 花 き

  1. 事前対策
    ア)露地花き
    ・支柱やネットのゆるみを直し、補強をする。また、ネット上げを適正な位置まで行っておく。
    ・花穂の部分が最上位ネットより著しく高くなっているりんどうは、強風で花穂が折れるのを防ぐために支柱間にマイカー線等を張り、花穂を支持する。
    ・収穫中の切り花は、早めに収穫をしておく。
    ・ほ場周辺に防風ネットを設置し、点検、整備を行う。
    ・冠水や浸水に備え、排水溝の整備や揚水ポンプを設置し強制排水できるようにしておく。
    ・保護殺菌剤を散布しておく。
    イ)施設花き
    ・施設管理については7施設管理共通を参照。
  2. 事後対策
    ア)露地花き
    ・滞水しているほ場は、早急に強制排水する。
    ・倒伏した株は早急に起こし、支柱、ネットを修復・補強する。
    ・草勢の回復が必要な場合は、肥料等の葉面散布を行う。
    ・台風通過後は損傷した茎葉や花を取り除き、必要に応じて薬剤散布を行い、病気の発生、拡大を防ぐ。
    イ)施設花き
    ・施設管理については7施設管理共通を参照。

畜 産

  1. 事前対策
    ・浸冠水に備え、ほ場内やほ場周囲に排水溝を設ける。
    ・河川敷等に置いてある収穫機、梱包機等の機械類やロール等収穫物は、作業舎等に早めに収納する。
  2. 事後対策
    ・トウモロコシ、ソルガムの作付けほ場では、滞水している場合は、早急に排水する。
    ア)トウモロコシ
    ・倒伏したものは、早めに刈り取りサイレージ調製する。
    イ)ソルガム
    ・台風通過後、生育の悪いものは窒素3~5kg/10aを追肥する。
    ・倒伏したものは茎が立ち直るが、収穫期に達しているものは早めに収穫する。
    ・ソルガムの幼植物には青酸含量が多いので、草高60cm以上のものを利用する。

7 施設管理共通

  1. 事前対策
    ・施設内に風が入らないよう点検や破損部の補修を行うとともに、筋交いやハウス取り付け金具を締め直し、補強の柱を取り付けて施設の強度を高める。
    ・パイプハウスは、風圧を弱める対策として防風ネットを設置するとともに、パイプの基部が浸水のため緩くならないように、ハウス周囲に排水溝を設ける。
    ・被覆フイルムが緩んでいると強風であおられて被害が起こりやすいので、ハウスバンドの固定、取付金具の締め直し、側杭の補強等を行う。
    ・換気扇・出入口・張り出し部分等は、釘又はロープ等で完全に固定する。
    ・換気扇のある大型ハウスや連棟ハウスは、出入口を密閉して換気扇を稼働させ、施設内を負圧にし、耐風性を向上させる。
    ・強風により、木片や小石等が飛来して被覆資材が破損しないように、施設周辺を清掃しておく。
    ・雨よけハウス等はサイドビニルを下ろし、妻部分も張って風が入らないようにする。
    ・雨よけハウス等は状況によってはビニルを取り除く。

  2. 事後対策
    ・台風通過後は速やかに換気を行い、温度や湿度を低下させる。
    ・台風通過後、天候の回復を待って、速やかに殺菌剤を散布する。
    ・施設内に浸水・滞水した場合は早急に排水する。

 


トップページ 組織で探す 備中県民局 新見農業普及指導センター 台風10号に対する農作物等の緊急技術対策について