平成27年度の岡山県指定重要文化財の紹介
番号 | 種 別 | 名 称 | 所在地等 |
1 | 重要文化財(彫刻) | 木造不動明王立像 1軀 | 和気郡和気町泉 |
2 | 重要文化財(歴史資料) | 岡山藩学校及び閑谷学校扁額類2枚、3幅 | 岡山市北区丸の内 |
3 | 重要文化財(歴史資料) | 朝鮮通信使関係資料 9幅 | 岡山市北区後楽園 |
4 | 史跡 | 大蔵池南製鉄遺跡 | 津山市神代 |
5 | 史跡 | 一丁𡉕古墳 | 総社市秦 |
6 | 重要無形民俗文化財 | 鋤崎八幡神社の秋祭り | 高梁市備中町平川 |
解説
木造不動明王立像 1軀
種別 | 重要文化財(彫刻) |
よみ | もくぞうふどうみょうおうりゅうぞう |
所在地 | 和気郡和気町泉 |
所有者 | 宗教法人安養寺 |
概要 | 平安時代後期の不動明王像として典型的な特徴をもつ貴重な仏像 安養寺本堂に安置されている木造不動明王立像は、ヒノキ材製の一木割矧造で、一部に造像当初の彩色、截金が確認できる。平安時代後期の不動明王像として典型的な特徴をもつ貴重な作例である。 |
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岡山藩学校及び閑谷学校扁額類 2枚、3幅 附閑谷学校大成殿及び芳烈祠扁額本紙 2幅
種別 | 重要文化財(歴史資料) |
よみ | おかやまはんがっこうおよびしずたにがっこうへんがくるい つけたりしずたにがっこうたいせいでんおよびほうれつしへんがくほんし |
所在地 | 岡山市北区丸の内 一般財団法人林原美術館 |
所有者 | 一般財団法人林原美術館 |
概要 | 全国に先駆けて設立された岡山藩学校及び閑谷学校の歴史を伝える貴重な資料 江戸時代前期の書家佐々木志頭磨の揮毫による「学校」及び「講堂」の扁額は、初め岡山藩学校の校門、講堂に掲げられ、後に閑谷学校に移されたと考えられる。これらの扁額と藩学校「校門」の扁額のもとになった本紙3幅も残っており、書跡としても優れた作品である。これらの扁額類は、藩学校及び閑谷学校の歴史を伝える貴重な資料である。 |
写真 | (一般財団法人林原美術館提供) |
朝鮮通信使関係資料 9幅
種別 | 重要文化財(歴史資料) |
よみ | ちょうせんつうしんしかんけいしりょう |
所在地 | 岡山市北区後楽園 岡山県立博物館 |
所有者 | 宗教法人 本蓮寺 |
概要 | 江戸時代の地域における日朝文化交流を示す貴重な資料。 本資料9幅は、第5回、第6回、第8回の通信使として来日した高官の手による漢詩の墨跡で、牛窓や本蓮寺の情景などが詠み込まれている。漢詩に使われた技法などから、本蓮寺、通信使双方に交流を継続的なものにしようとする意識を看取でき、江戸時代の地域における日朝の文化交流を示す資料として貴重である。 |
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大蔵池南製鉄遺跡
種別 | 史跡 |
よみ | おおぞういけみなみせいてついせき |
所在地 | 津山市神代 |
所有者 | 株式会社久米カントリークラブ |
概要 | 古墳時代までさかのぼる製鉄炉を確認し、研究を大きく前進させた遺跡 大蔵池南製鉄遺跡では7層の作業面と6基の製鉄炉跡が検出された。製鉄炉跡は、いずれも箱形炉と推定され、遺跡の操業年代の上限は6世紀後半までさかのぼると考えられる。本遺跡は、遺構の残存状況が良く、古代の製鉄技術の発端を示すとともに、我が国の製鉄史研究を大きく前進させた遺跡である。 |
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一丁𡉕古墳
種別 | 史跡 |
よみ | いっちょうぐろこふん |
所在地 | 総社市秦 |
所有者 | 南秦三部落自治会、宗教法人麻佐岐神社 |
概要 | 県内2番目の規模をもつ備中地域高梁川流域の大型前方後方墳 一丁𡉕古墳は、全長約70mで、前方後方墳としては岡山県内2番目の規模である。墳丘は二段築成で、葺石をもつ。出土した埴輪から、4世紀前半に築造されたと考えられる。これまで知られていなかった備中地域高梁川流域の大型前方後方墳という点で貴重なものである。 |
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鋤崎八幡神社の秋祭り
種別 | 重要無形民俗文化財 |
よみ | すきさきはちまんじんじゃのあきまつり |
所在地 | 高梁市備中町平川 |
保護団体 | 平川渡り拍子保存会 |
概要 | 備中中西部山間地の地縁的色彩が強く投影された伝統的な民俗伝承 例年11月3日に行われる鋤崎八幡神社の秋祭りは、跳び子が鉦に合わせてバチで打ち踊る勇壮華麗な「渡り拍子」で始まる。「湯立て神事」「御神幸」と続いて、最後の「宮座行事」では酒宴の後「七肩半の角力」が行われる。この祭りは、地縁的色彩が強く投影された伝統的な民俗伝承として、民俗学的にも芸能史的にも高く評価される。 |
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