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2011年07月29日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0299009 2012年11月12日更新公聴広報課

知事からの話題

質疑応答

知事からの話題

東日本大震災の被災地支援運動について

 おはようございます。それでは、私のほうから2項目お話をさせていただきたいと思います。
 まず最初に、東日本大震災の被災地支援運動につきましてであります。
 本県では、官民一体となりまして、岡山からの支援の思いと元気を東日本大震災の被災地へ届ける運動を継続的に展開をしているところであります。
 この度、被災されました岩手県、宮城県、福島県の3県を継続的に支援をするために、5月に既に開催をいたしました「第1回~がんばろう!東北~東日本大震災復興支援観光物産展」に続きまして、おかやま桃太郎まつりの開催に合わせ、8月6日及び7日の両日、JR岡山駅前東口広場におきまして2回目の観光物産展を開催をいたしまして、東北3県から購入いたしました県産品と野菜を販売をいたしますとともに、3県の観光需要を促進するため観光PRやツアー紹介を行うこととしたところであります。
 また、本日から8月15日までの18日間、後楽園において園内を幻想的にライトアップいたします夜間特別開園「幻想庭園」を開催をいたしますが、その期間中、庭園ビアガーデンにおきまして、東北応援メニューといたしまして宮城県の地酒及び仙台名産笹かまぼこが登場することとなっております。東北支援の観点からも、是非多くの方々に岡山県の夏の風物詩、「幻想庭園」へ足をお運びいただきたいと存じます。

放射性物質に汚染された稲わらを与えられた牛の肉について

 続きまして2項目は、放射性物質に汚染されました稲わらを与えられた牛の肉についてであります。
 放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた可能性のある牛の肉につきましては、既に発表させていただいておりますとおり、7月26日までに福島県、宮城県、新潟県、静岡県から出荷されたものが岡山市、倉敷市から聞いているものも含めまして県全体で約500キログラムが販売されていたところであります。しかしながら、これまでに県内流通品で暫定規制値、すなわち500ベクレル(Bq/kg)を超えた牛肉は確認されておらず、また県内で牛肉から確認された放射性セシウムの最高値72ベクレル(Bq/kg)につきましては、この肉を毎日1キログラムずつ1年間食べ続けたといたしましても暴露量は0.42ミリシーベルト(mSv)でありまして、食品由来の放射性セシウムによります暴露量の上限であります年間5ミリシーベルト(mSv)をはるかに下回るということでありますので、この肉を食べたといたしましても医学的に影響が出るとは考えられず、県民の皆様方には過度に心配をされないようお願いをいたしたいと思います。
 また、本県では福島県内で飼育された牛が搬入された場合におきましては、その全頭について検査を実施することとしたところでありますが、その決定をいたしました7月15日以降、県内への搬入はないところであります。
 さらに、福島県以外の15道県において、汚染された稲わらを与えられた可能性のある牛がいたことが判明をいたしましたが、これらの自治体では出荷自粛等の努力がなされているところでありますが、関係自治体の検査体制が整うまではこれら自治体から本県へ牛が搬入された場合におきましては、えさとして汚染された稲わらを与えていないかなど個別に飼育状況の問い合わせを行いまして、安全性が確認できない場合におきましては検査を実施をすることによりまして、暫定規制値を超える牛肉は県内へ流通させないこととしているところであります。このような体制をとることによりまして、食の安全・安心の確保を図ってまいりたいと考えているところであります。

質疑応答

記者)
 早島町長選挙についてお伺いしたいのですが、現町長が岡山テルサの問題で辞任をされました。岡山テルサの譲渡に関する県の考え方をお聞かせください。

知事)
 早島町における今回の町長選をめぐる動きにつきましては、県といたしましては今後の動向を見守りながら、町としての正式な方針が確認できる状況となった段階におきまして、改めまして、県としての対応を考えていきたいということであります。
 御承知のとおり、岡山テルサにつきましては、早島町と覚書を結んで譲渡に向けたさまざまな手続を進めていたという経緯もございますので、そういう県の立場で対応を考えていきたいと考えております。

記者)
 牛の肉について、今は県内に入ってる肉を食べても直ちに医学的な影響はないとのことですが、先程、関係自治体に個別に問い合わせて安全性確認をし、確認できないものについては個別検査を行うと言われました。その安全性の確認や個別検査のやりかたについて具体的にお聞かせください。

知事)
 先ほど御説明申し上げましたとおり、福島県内で飼育された牛の検査につきましては、既に前回この場におきまして方針を述べさせていただいたということでありますが、その後、放射性物質を含む稲わらが与えられていた牛の報道がなされてきたところでありまして、そういう報道がなされました以降、各生産県に対しまして餌として汚染された稲わらを与えていないのかどうかということを県からいわゆるトレーサビリティーによって追いかけることができますので、当該県でどこで飼育されていたかというところまで把握し、そこでチェックをしていただいて、そして汚染された稲わらを食べていたのかどうかということを個別にチェックをさせていただいてるということであります。今まで、北海道、宮城県、山形県、新潟県、栃木県、島根県、7月28日現在ですが、合計42頭搬入された牛の個別確認をさせていただきましたが、いずれも問題の牛はなかったということを確認をしたということでございます。

記者)
 それは県として個別検査を行ったということですか。

知事)
 県として例えば宮城県のほうに宮城県産の牛が搬入された場合におきましては問い合わせをさせていただいて、詳細にその追跡調査を行って把握をするというやり方でございます。農林水産省のホームページ等にもそういったデータが出ておりますし、個別に把握できるという状態になっておりますから、確認できるという前提で我々個別に調査をしてきたということでございます。従いまして、今後、今のところ順調に調査によって状況が把握できておりますけれども、仮に汚染されたかどうかが不明であるというようなケースが今後出てくるようなことがありますれば、御質問のとおりこれは個別に私ども岡山県内において解体した後検査をし基準値をオーバーするかしないか、オーバーするものは市場に出さないということで対応していく考えであります。

記者)
 これまでは問い合わせでデータ確認していたけども、今後もしわからないものがあった場合に県としても個別に検査をするという考え方でしょうか。

知事)
 おっしゃるとおりですね。今までは順調に把握できておりますが、今後、正確に把握できないという事態が発生すれば、県として独自にその牛について検査を行っていく、そしてチェックをして問題があれば市場には出さない、こういうことで対応していく所存であります。

記者)
 問い合わせは、今現在しているのですか。

知事)
 報道等で私たちもこういう問題があるということ把握をし、農林水産省からも発表が出ておりますので、その段階から着手しておりますが、今までも42頭を個別確認ということで調査をしてきたという経緯でございますが、なおこういったことを徹底いたしますとともに、今後の状況いかんによっては先ほど申し上げましたような考え方で万全を期していきたいという方針でございます。

記者)
 汚染されたえさを食べた牛の肉が全国に広がってしまいましたが、これまでの国の対応や今後の国の対応について何かお考えがあればお聞かせください。

知事)
 先程申し上げましたとおり、発表によりますと汚染された稲わらを餌として与えていた可能性のある牛が16自治体に及んでいるという発表ではあるんですけども、この点、本当にその事実がそのとおりなのか我々情報が一方的な発表を受けての対応しかできませんので、なお一層正確に調査をしていただき、それに基づく的確な情報を迅速に国のほうから伝えてもらいたい。全頭検査を実施をしている、または検討されてるところも東日本中心に広がってきているようでありますが、やはり国のほうがこういう大きな全国的な問題になってるわけですから、統一的な方針を打ち立てて、そして自治体にはそれぞれ役割分担としてこういうことをお願いし、そしてその場合の費用負担は国が責任持って全額対応していく。このような方針を明確かつ速やかに出していただかないと自治体行政としては非常に今混乱をしているというように考えておりまして、国のほうには是非責任ある対応を速やかにお願いいたしたいというふうに思いますね。

記者)
 夢づくりプランの骨子についてお伺いしますが、先日の市長会において、かなり厳しい意見があがりました。知事は発展戦略会議の提言を参考にするなど、様々な意見を吸収してきた経緯もあるが、市長会から批判が出てきていることへの所見をお聞かせください。

知事)
 そういった市長会等からいろいろ御意見をちょうだいしたということは、夢づくりプランにつきまして報告を受けております。いずれにいたしましても、策定作業の中にありまして、その過程で市町村の担当者の方には緊密に事務方同士が連絡をとって案をお示ししながら今日まで来ているわけでございますが、そのトップの方々から様々な意見が出たということでありますので、これはしっかりと受けとめながら、また市長会は市長会として会長さんに意見を集約してまた私のところに提言をお持ちいただくということにもなってございますから、それを受けまして真摯に対応させていただき、いずれにいたしましても今、策定作業で具体的な施策とか、あるいは目標数値をどのような内容にしていくか内部的に作業しておりますが、市町村の皆さんと一緒になって目標を達成していくというものが結構数が多いものですから、県だけではなかなか夢づくりプランの達成は難しいとこでございます。丁寧に御説明しながら市町村の皆さんも一緒になってその目標達成に向けて連携して取り組んでいこうと、こういう思いを共有していただけるようにこれからも丁寧に御説明申し上げ、主要な施策の中に反映をしてまいりたいというふうに思っております。