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2011年01月14日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0298998 2012年11月12日更新公聴広報課

知事からの話題

質疑応答

知事からの話題

平成23年度当初予算要求額の概要について

 それでは、お手元の資料に基づきまして、平成23年度当初予算要求額の概要につきまして御説明を申し上げたいと思います。
 平成23年度当初予算につきまして、今回、各部局からの予算要求がなされました。
 全体についての基本的な考え方でありますが、23年度の予算要求に当たりましては、行財政構造改革大綱2008及び財政構造改革プランに掲げました目標を達成するように、この行革には着実に取り組む、その一方で23年度政策重点指針に基づきまして、最終年度となります新おかやま夢づくりプランの政策目標の達成に向けて、行動計画に掲げる取組の総仕上げを進めますとともに、社会経済環境の変化を適切に踏まえた機動的な施策・事業の推進を図るように指示をしていたところでありますが、今回、取りまとめました要求内容を見ますと、おおむねこの指示に沿った予算要求がなされていると考えております。
 それでは、資料に基づきまして御説明申し上げますが、具体的には、まず要求額でありますが、一般会計の総額は6,590億400万円でありまして、前年度当初予算に比べまして0.9%の減となったところであります。また、特別会計の要求総額は2,613億3,800万円でありまして、前年度当初予算と比べまして7.5%の減、企業会計は115億5,400万円でありまして、同様に1.0%の増となっているところであります。
 一般会計の特徴ということでございますが、まず1ページの下の予算額の推移、このような推移になっております。2ページ目の「4要求内容の特徴」を御覧をいただきたいと思いますが、まず22年度、本年度の当初予算につきましては、国の経済対策の影響によりまして9年ぶりの増となったところでありますが、今回、行革の着実な取組等によりまして、23年度につきましては、2年ぶりの減となったところであります。
 次に、行財政構造改革大綱2008に基づく取組についてでありますが、これは着実に推進をしていると考えております。
 一般施策費は、そこにございますとおりでありまして、事業費ベースは増加しております。約25億円増となっておりますけれども、一方、これは国の経済対策によります基金事業などがあるためでありまして、一般財源ベースで御覧をいただきますとお分かりのとおり、約21億円の減となっております。
 公共事業費でありますが、地方負担額ベースで、22年度と同額に据え置きますとともに、内部管理経費あるいは定数削減等によります人件費の削減を行ったところであります。数字はそこにありますとおりであります。
 その一方で、次の項目でありますが、社会保障関係費の増加という点では、そこにございますとおり、介護給付費負担金が3.6%増嵩するなど、依然として、高齢社会の進展に伴う社会保障関係の、義務的な経費の増加は続いているということでございます。そこにあります項目の増加する金額だけでも10億円を超える見通しとなっております。
 こういった中、地域経済・雇用対策をはじめといたしました、本県として早急に取り組むべき喫緊の課題につきましては、先ほど申し上げましたとおり、平成23年度政策重点指針に基づいて、各部局から要求がなされていると考えております。お手元の資料に、当初予算要求における主な事業を書き上げさせていただいておりますが、その中から幾つかのものを御紹介をさせていただきたいと思います。
 2ページの一番下に「主な要求事業」がありますが、3ページから、その要求の主なものというところに詳しい事業内容の説明がありますので、それらを御参照いただきたいと存じます。
 まず最初は、3ページの最初の項目、そして9ページ最後の項目と両方関連しておりますけれども、岡山の成長発展につながる施策を部局の枠を超えて連携をし、効果的、効率的に実施をする新エネルギービジョン推進事業の中で、産業や経済への波及効果が見込まれますメガソーラーの戦略的な誘致などを推進をいたします「『晴れの国おかやま』新エネルギーのメッカプロジェクト」、あるいはその次の項目でありますけれども、急激に経済力を蓄えているアジアにおいて、観光資源や農産物等の大規模なプロモーション等を行います「元気アジアにおける総合プロモーション」これらが要求されております。
 5ページの最後の項目でありますけれども、国民文化祭開催によりまして高まった県民の文化への関心、あるいは県内各地域で新たに始まりました、文化活動の取組を未来に引き継いでいくための「あっぱれ!文化☆みらい創造事業」、次に7ページの2項目目でありますけれども、各方面から存続の要望がありました県立児童会館を、生涯学習等への新たなニーズを踏まえた施設といたしまして再生をする「集まれおかやまっ子!子ども楽習促進事業」、9ページの3項目目でありますけれども「『おかやま次世代自動車技術研究開発センター』設置事業」、これは県内企業によります岡山独自のEV製作を通じて、技術開発の推進などを目指そうとするものであります。
 14ページに移りたいと思いますが、最初の項目であります本県の教育力のさらなる向上のための「学力向上総合推進事業」、その次の項目でありますけれども、不登校や問題行動等に対処するための「心豊かなおかやまっ子育成事業」、このような県政の諸課題に幅広く対応した事業が要求されているというところでございます。
 ここに書いてございませんが、そのほか、今年度が最終年となっております中山間地域等特別支援事業、これに代わる総合的な中山間地域の活性化対策につきまして、現在、私が指示をいたしまして、担当部局を中心に検討させているところでありまして、この具体的な事業内容等につきましては、来月中旬の予算発表の際にお示しをさせていただきたいと考えております。
 以上の要求につきましては、今後、私の査定を経た上で、2月中旬には予算案といたしまして、予定は2月15日としておりますけれども、取りまとめることとしております。
 なお、昨年末に示されました地方財政対策を踏まえました地方交付税や、県税収入などの歳入の見込みを含みます収支の概要につきましては、現在、財政当局が算定を行っているところでありまして、後日、2月4日を予定しておりますけれども、改めてお示しをさせていただきたいと考えておりますが、全体といたしまして、3年目を迎えました財政構造改革の取組の着実な効果もありまして、来年度の当初予算の編成は、厳しいながらも編成可能ではないかと考えているところであります。
 いずれにいたしましても、地方財政対策や国の予算の本県への具体的な影響につきましては、今後も情報収集に努めながら、後日改めて御説明をさせていただきたいと、このように考えているところでございます。

質疑応答

記者)
 新規事業の「集まれおかやまっ子!子ども楽習促進事業」ですが、県立児童会館について要望が多く寄せられる中、最終的にどのような思いで結論を出されたのでしょうか。

知事)
 まず、児童会館につきましては、財政構造改革プランによりまして、開館以来47年経過をして、そして市町村においても順次児童館が整備をされている状況の中で、県立の児童館としての役割、これはおおむね終えたと考えて、今年度末をもって閉じることとした、この方針に変更はないところであります。
 しかしながら、閉じた後の建物をどうするかと、こういう問題でございますけれども、今まで他の同様の県の施設につきましては、地元の市等において引き受けをお願いをし、また現在もお願いしているものもありますけれども、こういったいろいろ協議調整を行いましたけれども、そういった推移の中で、地元としてはこれを移管、移譲を受けることができないとのお話がありまして、それではということで、県としてさまざまな、県民の皆様、住民の皆様の、あるいは関係団体の皆様の御要望、御意見等も踏まえまして、引き続き建物の存続は可能なのかどうかということを、専門家の目で診断をしていただきましたが、一定の費用を投じることによって、これを再生することは可能であると、耐震改修が可能であると、こういうことになったわけであります。
 こういったことを踏まえまして、それではどういう再生方法が考えられるかといった点を熟慮検討させていただきました中で、生涯学習センター、これは幅広く世代にわたって、お子さんからお年寄りに至るまで幅広く学習をするという、この機能を、特に子どもさんを含む面においての機能の拡充強化ということが教育委員会のほうで課題であると、こういうことを我々としても踏まえまして、それではそちらの機能拡充強化といった点で、教育委員会のほうに移管をして、活用をしていただくということでお話を進めさせていただきましたところ、おおむねその方向で教育委員会が受けとめようと、そしてこれを有効に活用していこうと、こういうふうになったわけであります。
 そこで、今後でございますが、まず外部の専門家等の御意見もお聞きをしながら、基本的なコンセプト、あるいは基本計画の素案を取りまとめていきたいと思います。そして、それがまとまり次第、皆様方にお示しをさせていただきたいと、そのように考えておりまして、現時点におきまして、具体的にどういうような機能をここに持ってくるかということにつきましては、まだ未定でございますが、今申し上げましたとおり、子どもさんからお年寄りに至るまでという生涯学習の理念、そういう面において、3世代といいましょうか、その交流、こういったことも含めた、そういう総合的な生涯学習センターの機能の強化といったような方向性になっていくと思います。
 いずれにいたしましても、具体的に、プラネタリウムをどうするかといったことも含めて、緊急に専門家の意見を踏まえた方向性が教育委員会を中心に検討されていくものと承知をしております。

記者)
 夢づくりプランの最終年度ということですが、さまざまな数値目標が今回の予算でどれぐらい達成できるとお考えでしょうか。

知事)
 既に、新おかやま夢づくりプランの数値目標を達成したものもありますれば、なかなか達成が厳しいものもあります。
 そこで、あと一歩力を入れていけば達成可能かなと思われるところには、特に重点的に、予算面等を通じまして、達成に向けて取組を強化をしていきたいというふうに思いますが、ただ一方でものによっては、例えば現下の経済雇用の、大変厳しい地域経済を取り巻く状況が主な要因であるような、そういったようなことがその背景にある項目等につきましては、一生懸命今回も頑張りますけれども、なかなか思ったとおりに達成することは難しいのも中にはあるかもしれません。まだ、その詳細は詰めておりませんけれども、予算案が固まり次第、その全体的な方向性をお示しをさせていただきたいと思います。

記者)
 新エネルギービジョン関連で要求している新規事業について、知事の評価はどうでしょうか。

知事)
 もろもろ新エネルギービジョン関係の事業内容、詳細は、この後、財政課長等の説明もありますのでお聞き取りいただきたいと思いますが、全体としては、今の太陽光発電のメガソーラーであるとか、あるいはEV、電気自動車の普及、あるいは太陽光については住宅の太陽光発電の普及ということももちろん入っておりますし、それから小規模の水力発電とか、木質バイオマス関係とか、幾らか今までやっていたものも含め、あるいはそれを強化するものも入っておりますし、新規のものも入っているということで、おおむね今考えられ得る岡山県の特性、優位性を生かしたものが盛り込まれているかなと、こう承知をしておりまして、あとは市町村とそれから関係団体、もちろん電力会社を含めて、しっかりと協議調整しながら全県的にこれを推し進めていくという、この旗振り役を、県がしっかりと役割を果たしていくということが大切かなと思っております。

記者)
 予算要求とは関係ない話なんですけれども、民主党の改造内閣で江田五月氏が法務大臣に内定いたしましたが、このことに関して知事としてのコメントをお願いします。

知事)
 江田さんが法務大臣御就任という報道に接しておりまして、このことにつきまして、県民を代表してお祝いを申し上げたいというふうに思います。
 江田先生は、申し上げるまでもなく法務行政にとにかく造詣の深い方であられます。法務行政も非常に課題が山積しておりまして、国民の信頼回復といったこと等、江田先生が大臣として手腕を発揮されることを、大いに御期待を申し上げたいというふうに思っております。