ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 記者会見 > 2010年08月18日知事記者会見

本文

2010年08月18日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0298988 2012年11月12日更新公聴広報課

知事からの話題

質疑応答

知事からの話題

シンガポール、マレーシアでのトップセールスについて

 それでは、私のほうから、シンガポール、マレーシアにおけるトップセールスの結果につきまして御報告をさせていただきたいと思います。
 去る8月6日から9日までの間、岡崎県議会議長を初めおかやま農産物輸出促進協議会の関係者の皆様方と御一緒に、今回初めての取り組みとなりますシンガポール及び2年目となりますマレーシアを訪問いたしまして、県産農産物の宣伝、販売を実施してまいりました。
 現地の流通、小売等の食品関係事業者を招いて開催をいたしました「フルーツ王国おかやまセミナー」におきましては、私自身、岡山県の紹介あるいは特産であります白桃やブドウのすばらしさを直接説明いたしますとともに、実際に果物を関係の皆様方に試食をしていただきまして、そしてそのすばらしさ、商品といたしましての魅力というものを存分にアピールをいたしまして、参加業者の方々からは高い評価をいただいたところであります。
 また、シンガポールの伊勢丹スコッツ店におきましては、8月3日から9日までの7日間、マレーシアの伊勢丹クアラルンプールシティーセンター店におきましては、6日から11日までの6日間、岡山フェアを開催いたしました。
 7日、そして8日には、私自身、それぞれの店頭に立ちましてトップセールスを行い、白桃、マスカット、ピオーネなど、高品質で世界に誇れる岡山県の県産果物を現地の消費者の皆さんに直接PRをしてまいりました。
 さらに、シンガポール農食品獣医庁のタン長官、マレーシア農業・農業関連産業省のノーフ大臣を表敬訪問いたしまして、県産果物のPRを行いましたほか、果物の輸出の可能性につきまして意見交換を行ったところであります。
 また、山中在シンガポール日本大使、堀江在マレーシア日本大使を訪問した際におきましては、両大使からは、県産農産物の販売、PRにつきまして、さらには観光物産全般につきましても、今後何かあれば協力をいたしましょうと、こういった力強いお話をちょうだいしたところであります。
 白桃やマスカット、ピオーネなど、県産農産物は現地の方々に大変好評でありました。輸出促進の確かな手ごたえを感じることができた、このように存じます。
 そして、県産農産物の新たな市場といたしましてのシンガポールの可能性、またマレーシアにおいての販路の定着といったものを確信したということでございます。
 今後とも、世界に通じる岡山ブランドの確立に向けた取り組みを推進いたしますとともに、岡山の果物に限らず、魅力ある岡山の海の幸、山の幸、農林水産畜産物、こういったものを活用いたしましたアジア戦略の構築に取り組んでまいりたいと、このように考えております。
 私からのシンガポール、マレーシアの報告は、以上でございます。

質疑応答

記者)
 全国でも問題になっている100歳以上の高齢者の不明問題なのですが、一元的には市町村が住民票を管理していますが、岡山では4名出ているという話ですが、それについて知事の所見と、あと県としてできること、やっていかなければならないことはどういったこととお考えでしょうか。

知事)
 高齢者の所在確認の問題でございますが、8月6日現在までで、県内で所在確認を各市町村におかれて実施をしていただきました、その取りまとめを行っておりますが、お話しのように、岡山市において3名の方、玉野市において1名、こういったことの報告を取りまとめたということでございます。その他の市町村においては、所在が確認できたと、このようなことでございます。
 第一印象として感じますのは、やはり何と申しましてもいわゆる核家族化が近年進んでまいりまして、家族のきずなというものが薄れてきているなということを一番強く感じます。
 ひとり暮らしの高齢者は非常に増えてきておりまして、家族みんなで支え合うという以前の日本ですと当たり前のことが、きずなが非常に薄くなっているという面におきまして、こういったことにあらわれている一つの要因なのかなと思いますし、それからもう一つは、社会のきずなも希薄化してきているというふうに感じております。
 とりわけ都会において、例えばマンション等において、マンションの住民の皆さんがお互いをよく知らないといったような、そういったところに高齢者の方が生活をしてらっしゃるといったことになりますと、その地域社会といいましょうか、同じマンションに住んでおられましても、高齢者の方々、どの部屋にどういった家族構成なのかということが地域全体で把握できていない。したがって、やはり地域ぐるみで高齢者を支える体制づくり、これが一番必要かなというふうに思います。
 県としての役割はそこに一番あると思いますので、中心は、やはり市町村において地域包括支援センターがございますから、そこを中心に高齢者福祉を推進していただいております。そして、行政だけではなくて、さらに福祉関係のさまざまな団体の皆さんとか、あるいは民生委員、あるいは市町村の職員の皆さんも含めて、さらには福祉医療等々のさまざまな団体もありますし、ボランティアも数多くいらっしゃいますが、こういったことのお互いに連携をさらに強化していく、そういう社会づくりを強く進めていかなければいけないということを今回痛感をしておりますので、国からもいろいろ調査等の依頼が来ておりますが、こういったことを的確に市町村につないで助言・指導しながらも、県全体といたしましては、高齢者が住みよい、そして高齢者を地域全体で支え合っていく、そういう社会づくりを県が中心になって進めていかなければいけないと、このように痛感しております。

記者)
 水島港のバルク港湾についてお伺いしたのですが、強みとしては、輸入量の実績に加えて、岡山県が中四国の交通の結節点であるという点が大きな強みであると思うのですが、知事は、今回の応募に関して水島港はどんなアピールポイントがあって、勝算についてどう考えておられるのか。また、水島港の輸入量の実績では鉄鉱石が1位ですが、鉄鉱石ではなく、なぜ穀物で応募されたのかというのをお伺いします。

知事)
 今回、水島港の国際バルク戦略港湾への応募についてでございますが、今週の週末でございますが、上京いたしまして、国際バルク戦略港湾検討委員会におきまして、私自身、プレゼンテーションをし、選定していただくように強くアピールをしてまいりたいというふうに考えております。
 その際、やっぱり一番の岡山県としての強みは、穀物ということで、まず強くアピールをさせていただくということにしておりますけれども、御指摘のとおり、トウモロコシと大豆を合わせた穀物の取扱量は第2位という非常に高い順位にある水島港でありますし、そしてそのことはやはり交通結節点といたしましての岡山県の一つの優位性ですよね、それはすなわち中四国あるいは一部関西を含めたこういう広域的なエリアへ穀物が効率的に、効果的に配送できる、そういうシステムになっているということが、大変、私自身にとりましても、我々にとりましても、強くアピールできる点なのかなということと、それからより少ない投資、比較的少ない投資をしていただきますれば、もちろん国の支援というものが前提でありますけれども、その一つの応募条件、いろいろありますけれども、これをクリアできるという強みですね。
 こういったこと等々、ほかにも幾つも優位性があると思います。いろいろ勉強も、私もしておりますけれども、もろもろの優位性というものを強くアピールしてまいりたいというふうに思っております。
 ただ、幾つかの港湾も、穀物ということで応募されておる、いわゆる立候補されているようでございますから、競争というものも、当然これをクリアしていかなければいけないと。第2位だから大丈夫だろうということでは決してない。大型の船が接岸できる港がかなり意欲的に取り組まれようとしているということもありますので、今申し上げた西日本、関西を含むこのエリア、ここにおいては水島港の存在意義が非常に大きいということを一番にアピールをしていきたいというふうに思います。
 もう一つ御質問の鉄鉱石、確かに第1位ということではあります。したがって、優位性はあるのですけれども、応募条件がございまして、それはユーザー企業の同意を得るということになっておりまして、今回、2025年ごろまでの20万トンクラスの鉄鉱石運搬船に対応した整備をと、こういう意見がユーザー企業から出ておるんですね。ところが、その応募条件は2020年までに30万トンクラスの運搬船に対応した整備を行うということでございますので、いずれも年度及びトンの数値ですね、こういった点が残念ながら応募条件を満足しなかったということでございまして、鉄鉱石を対象品目として応募しなかったということでございますが、ただプレゼンテーションの中におきましては、鉄鉱石の関係、そして関係の企業も、例えば石油関係等々、水島にはございますので、この整備が進むということになれば非常に大きな経済効果があるということもあわせ、アピールをしてまいりたいというふうに思います。