ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 記者会見 > 2010年05月27日知事記者会見

本文

2010年05月27日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0298980 2012年11月12日更新公聴広報課

知事からの話題

質疑応答

知事からの話題

岡山県における地球温暖化対策の取組みについて

 本県で進めております地球温暖化の取り組みについてでありますが、2点お話をさせていただきたいと存じます。
 まず、電気自動車体験カーシェアリング事業でありますけれども、今月13日から、5月利用分と6月利用分についての申し込みを開始いたしましたところ、合計450件というたくさんの応募をいただきまして、地球温暖化につきまして県民の皆様の高い関心を感じているところでございます。
 早速、明後日、29日土曜日から貸し出しが始まりますけれども、当日の詳細につきましては、この後、別途お知らせをさせていただく予定としておりますので、そのペーパーをごらんいただきたいと存じます。
 次に、本県におきましては、地球温暖化対策といたしまして、電気自動車の普及のほか、「晴れの国おかやま」にふさわしい再生可能なエネルギーであります太陽光発電設備の普及に取り組んでいるところでありまして、昨年度は住宅用太陽光発電の設備の導入支援といたしまして、約3,000件の補助を実施したところであります。
 今年度でありますけれども、お手元の資料をごらんいただきたいと存じますが、家庭での省エネ設備の普及を図るということを目的といたしまして、新たに太陽光発電省エネ設備設置促進補助金を創設いたしまして、来月7日月曜日から申請を受け付けることといたしましたので、御報告をさせていただきたいと存じます。
 今回の補助制度は、昨年、国が創設をいたしました地域グリーンニューディール基金事業として実施をするものでありまして、太陽光発電設備と高効率の給湯器または複層ガラスやLed照明設備をあわせて整備する場合におきまして、最大17万円までの補助を行うということであります。
 この事業によりまして、Co2削減に効果が期待される設備の普及に一層の弾みがつくということを期待しているところでございます。

宮崎県での口蹄疫発生に係る県の対応について

 続きまして、宮崎県での口蹄疫の発生にかかわる県の対応について、お話をさせていただきたいと存じます。
 去る4月20日に発生が確認をされました後、本県におきましては、直ちに農家等への緊急調査を行いまして、県内の牛、豚等に異常がないということを確認いたしますとともに、消毒の徹底と家畜の継続的な観察並びに部外者の農場内への立入禁止措置などを指導いたしまして、あわせて各家畜保健衛生所等では、農家等からの相談あるいは通報に備えるために、休日を含む監視体制をとったところであります。
 また、本日までに3回にわたりまして関係機関や農業団体等によります防疫対策会議を開催いたしまして、農業団体の有する家畜市場等の施設の消毒や民間診療獣医師に対しまして監視の強化等を要請するなど、防疫体制の徹底を行ったところであります。
 さらに、今月19日からは、農家等への一層の注意喚起と防疫対策の強化のために、県として消毒薬の配付を行い、家畜伝染病予防法に基づきまして、畜舎出入り口等の消毒を命じますとともに、先週21日には、危機管理チーム会議を開催いたしまして、万一発生した場合、全庁挙げて迅速かつ的確に対応するための対策も講じてきたところでございます。
 以上が今日までの経緯ということになるわけでございますが、今後の方針等につきまして、お話をさせていただきたいと思います。
 岡山和牛の種牛、すなわち県有種牛の対策についてでございますが、現在、美咲町にございます県畜産研究所におきまして、エース級3頭、次世代を担う候補牛13頭の計16頭を飼育しているところでありますけれども、宮崎県の状況というものをかんがみる際、本県といたしましても、早急に対応することが重要であると考えられますことから、速やかに分散移動させるよう、具体的な検討について、事務当局に指示をしたところでありまして、近日中に実施いたしたいと考えております。
 また、宮崎県への支援といたしましては、4月30日から、県獣医職員等を順次派遣しておりまして、また、依頼を受けて今週より増員をしているところであります。
 また、県内の農業団体からも派遣をされていると伺っているところでありますけれども、一日も早い終息に向けまして、できる限りの応援をしてまいりたいと考えております。
 県内の農場におきましては、本日までに牛、豚等に異常がないということを確認しているところでございますが、引き続き状況の推移を注視しながら、県、市町村、農業団体が一体となった対策会議を開催いたしまして、関係者との緊密な連携のもと、監視体制の一層の強化を図ってまいりたい。また、県民への正確な情報提供によりまして、風評被害対策を講じていくこと、さらには消毒薬の追加配付や消毒機材等の確保など、本県における口蹄疫の発生を防止するために、対策に万全を期してまいる所存であります。
 なお、口蹄疫は、人に感染するものではありません。また、感染した家畜の肉や牛乳は市場に出回ることはありません。仮に、感染した肉などを摂取したといたしましても、人体に影響はないものでありますので、県民の皆様方の御理解と御協力を改めてお願いをする次第でございます。
 以上でございます。

質疑応答

記者)
 種牛の移動は今月中ぐらいですか。

知事)
 県有種牛の移動についてでありますけれども、現時点におきましては、赤磐市にございます県の農林水産総合センターの本所の敷地内が最適ではないかと考えておりまして、それは現在地から遠いということ、あるいは種牛の飼育管理体制が整えられること等の条件を満たす必要があると考えているからであります。
 現時点におきまして、そこの中に畜舎等がございませんので、これを速やかに建設をして、そこに移動させていくということでありますが、そんなに日数がかかるような大きな工事ではございませんので、なるべく早く、数日中ぐらいにできないかということで、今事務当局が鋭意検討しているところであります。

記者)
 その件なのですけれども、分散移動と言われたのですが、それは全16頭をどういうふうに移動されていくのですか。

知事)
 いわゆる危機管理体制を敷く中で、リスクを分散するという観点でございますので、現時点におきましては、おおむね半数を残し半数を移動させる。ぴったり同じの数字ではないかと思いますけれども、その前後でしょうね。半数前後の数字になろうかと思います。

記者)
 いわゆるエース級と言われるものは、すべて移動するということですか。それとも、エース級は分散させると。

知事)
 エース級も含んで、分散、リスクを分散するということでありますので、今いるところが、今危ない分ということではございません。リスクは、あくまでもどこに発生するかわかりません。10キロの制限とか、いろんなことが今宮崎で行われておりますから、そういう意味におきまして、危険分散をするという意味で、そのエース級を含めて血統別に移動を考えるということになろうかと思います。

記者)
 政府の事業仕分けで、宝くじの販売について、一時販売見合わせもというような結論になっているのですが、これは地方財政への影響もあろうかと思いますが、これについての知事のお考えはいかがでしょうか。

知事)
 事業仕分けについて、宝くじ協会等の方向性については、報道等で承知したわけでございますが、御承知のとおり、宝くじの収益金は地方にとりまして重要な、また貴重な財源ということになっておりますので、私自身は、その財源を確保する観点から、宝くじのこの事業を拡充していくための普及宣伝の事業というのは、一定の役割を果たしてきたものとは思っておりますけれども、しかし、やはり時代に合わせた見直しというものは、どうしてもこれは必要なのではないかと。
 私自身も、今回の事業仕分けを見て、全体の仕組みについて承知をしたわけでございますけれども、やはり国民の皆さんに理解をいただけるような、そういう仕組みというものを、制度設計というものを考えていかなければならないという意味におきまして、発行自体は、原口総務大臣もそのまま継続をしていきたいというような御発言をされているようでございますので、国民の皆さんに理解が得られるような適切なるものにしていくという方向性、それを注視していきたいというふうに思っております。

記者)
 普天間問題なのですけど、知事会で、鳩山総理が協力要請を行っていくという考えを指示されていますようですけど、改めまして、知事の今回の一連の問題についてどういう見解をお持ちかというのをお聞かせください。

知事)
 本日、知事会議があるということで、私もできれば出席をいたしたいとは思いましたものの、御承知のとおり、本日は間近に迫った国民文化祭の実行委員会を私自身主催をするという立場でございまして、やむを得ず欠席ということで、副知事に代理でお願いをしております。
 この件についての私の考え方でございますけれども、今日、どのような鳩山総理からのお話があるかということはわかりませんが、仮に地方に対して一般的な要請というものがあったということを前提にしてお答え申し上げたいと思いますが、沖縄の基地負担の軽減を図っていくべきであるという考え方は、私は全体としては理解をするものでございます。ただ一方、外交防衛政策というのは、やはりこれは国の専管事項でありまして、まずはこの普天間の問題を含めて政府が責任を持って解決を図るべきであるということが大原則だと思います。
 その際、仮に、今日どのようなお話があるかということなのですけれども、仮に訓練の分散移転などを地方に負担を求めるというようなことであった場合は、その具体的な内容について、時間をかけて丁寧にその地方に説明し協議をし、そして当該地元の理解を得た上で方針を決定されるべきと考えております。
 まず、この受け入れにつきましては、一番大切なのは地域住民の皆さん、そして地元の市町村の皆さんの意向ということだと思いますので、そういった意向が尊重されるべきであると考えておりまして、全国知事会に対して、今日要請をされるということであろうかと思いますが、そのことをもって決着するといったようなものではないのではないかと。会議をされることの意義はそれなりにあろうかと思いますが、私から見るとちょっと何を今さらこの時期にという感じがしてなりませんね。明日、方針を決定されようかというスケジュールの中にあって、前日にお話を全体として承っても、具体的な中身が詰まっていくわけではないと思いますので、余りにも遅いのではないかと。トゥー・レイトであるという感じがいたしますね。