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2012年11月9日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0299381 2012年11月9日更新公聴広報課

退任にあたって

 明後日をもって知事を退任することとなりました。
 まずもって、記者クラブの皆さん方におかれましては、16年間大変お世話になりました。厚く御礼申し上げる次第でございます。
 皆様方とのいろんなやりとりがございましたけれども、私にとりましては大変思い出に残るやりとりでございましたし、また皆さん方報道機関を通じまして県民の皆さんに県政の情報を的確に提供していただいたということに関しまして、厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 改めて、この16年間というものを振り返ってみますと、バブル崩壊後の景気の低迷というものが長く続き、またリーマン・ショックを初めといたしまして海外経済の減速という影響も受け、そして我が国は全体として人口が減少する社会に入り、超高齢社会の到来、そしてまた地方分権改革の進展など、まさに激動の時代にあったわけでございます。
 こういった時代の中にありまして、県政を担うことができまして、岡山県の発展のために、微力ではございますけれども尽力をさせていただくことができたという達成感、そして来週からは知事という重責からは解放されるという、そういう解放感を感じているところでございますし、またこれに加え、一抹の寂しさというものもあるというのが現在の私の気持ちでございます。
 今後も、岡山県を含めまして、日本全体の社会経済状況というものはますます複雑になり、また予測しがたい状況というものが続くものと、このように思われるところでございますけれども、こういった中にありまして、私は11日をもって退任をさせていただきますが、どうか、記者クラブの皆様方におかれましては、引き続き岡山県の発展のためにご協力のほど、是非よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 今日までの長きにわたりましてのご支援とご協力に対しまして、心より感謝を申し上げる次第でございます。長い間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

質疑応答

記者)
 ちょうど16年前に、長野前知事が退任されるときの会見で、石井新知事に何かひと言と問われたときに、「県政については幼稚園の子どもと思ってもらわなければいかん。岐阜県の児童家庭課長なんかをやったと言ってるが、そんなことだけで福祉がわかるはずがない。」と言った。それぐらい謙虚に県政に臨めという長野さん流の励ましのメッセージだったと思います。
 石井知事から伊原木新知事に対する激励のメッセージ、あるいはエールでも結構ですが、伊原木新知事に対する印象とともにお聞かせいただけますでしょうか。

知事)
 私と長野前知事との関係は、しっかりと長野県政を継承させていただくという前提でご支援をいただきながら選挙戦を勝ち抜いてきたという経緯もありまして、大変、言葉としてはそういった表現で、しかし大きな気持ちを持って私を励ましていただいたと、このように思っております。
 伊原木新知事におかれましては、県民の皆さんの信託を受けられたわけでございまして、改めてそのご当選をお祝い申し上げさせていただきますとともに、知事として県民の皆さんと一緒に県政を推進していく中にありまして、県民の皆さんのご要望、ご意見というものにしっかりと耳を傾けられながら、県民の皆さんが夢を持って、そしてこれからも安心して暮らし続けることができる、そういう岡山づくりに、強いリーダーシップ、そして若い感覚をもって県政を担っていただきたいというふうにエールを送らせていただきたいと思います。

記者)
 16年間お疲れさまでした。先ほどの退任式ではうるうるとしているシーンが見られたと思いますが、300人の職員を前にして、どういったことが思い出されてきましたか。

知事)
 退任式で、思いがけず会場あふれるほどの多くの皆さんにご出席をいただいたということで、大変感動を覚えたところでございます。お一人お一人のお姿を拝見しながら、一緒に県政を推進する中でいろいろ議論をし、そして私自身も提案に対していろんな意見を述べながら、また私の思いを述べて、政策にしてほしいとか、いろいろ無理難題もお願いしたこともあったと思うのですけれども、しかし本当に県職員の皆さんは優秀で、そしてまた、いろんな経験も踏まれておりますので、的確に議論される中で私の思いを受けとめて、それを政策として受け入れていく、こういう原動力になっていただいたのは県職員の皆さんだなという思いを改めて実感をいたしまして、先ほどの新知事に対するエールはという話もございましたけども、知事はやはり総合行政のトップなのですよね。したがって、いろんな県民の皆さんの思いがあり、各団体の思いがあるのですけれども、やはり私自身は、公正、公平で、そして誠実に県政を推進していきたいという思いでやってまいりましたけども、そうはいってもあれだけ多くの皆さん、300人の皆さんがそれぞれの部署において一生懸命、県政推進の担い手として頑張ってくれているのだ、そのトップに自分が16年間いて、曲がりなりにもそういった県政を推進することができて、このような達成感を覚えさせていただいたという思いで、本当に職員の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいでございました。
 また一方で、給与カットとか改革ということで大変なご迷惑をおかけしたことを本当に申しわけなく思いながら、感謝の気持ちもいっぱいでございました。

記者)
 お疲れさまでした。任期があさってまでということなのですが、今日が最後の登庁とういうことで、改めて今の実感、どんなお気持ちをおもちでしょうか。

知事)
 達成感と申し上げたのですけれども、やはり16年間いろんなことがあったのですが、やはり与えられた状況の中で、例えば経済状況が厳しくなっていく、そういった中で、また国と地方の関係でいきなり財政的な、地方財政対策が非常に厳しくなってくる、そういう場面でもできる限りやっぱり改革をしながらも、県民の皆さんの熱い期待に少しでも応えていかなければいけないと。こういう思いで取り組んでまいりましたので、全体としてはそういう状況の中での全力投球、日々、まさに365日歩んでまいりましたけれども、そういった面では達成感を覚えさせていただくことができたというのは、大変ありがたく思っております。これはもちろん私だけでできるわけでございませんで、本当に県議会、また多くの県民の皆さんのご理解とご協力の賜物と、本当に感謝を改めて申し上げさせていただきたいと思います。

記者)
 16年間、いろいろ厳しい決断を迫られたこともあったと思いますが、今、振り返ってどういう感想、感慨といいますか、知事ご自身でこれは重い決断だったと思われるものをお聞かせ願えるでしょうか。

知事)
 重大な決断をしたなということで、一番印象に残っていること。幾つかありますけど、やはり1つは、行財政改革を断行していく中で改革の中身を決めるときの決断というものは大変重いものがございました。それは、目標達成に向けての収支の合い調整、償うような形での改革を進めていくためには、これだけ切り込んでいかなければいけないというのは、歳出削減、その厳しい判断、しかしその中でも残していかなければいけない安全・安心とか人づくりと、こういった面は配慮していくという、その物すごい選択と集中、めり張りのきいた県政、この決断というもの、しかしそれでも足りなかったので職員の皆さんに多大なご迷惑、ご負担をおかけしたこと、これは非常に重い重い決断でございました。
 2つ目は、何と申しましてもチボリ公園の廃園の問題だと思います。10年間、私も一生懸命県政として支えてまいりましたけども、10年たちまして、これ以上のチボリ公園を維持していくことが難しいと、極めて困難になってきたという中で決断をいたしましたが、これは本当に熱い思い、今までの公園建設に携わってこられた人たちのお気持ちを考えますと、本当にこれも苦渋のという言葉だけではあらわせないような重い重い決断をさせていただきました。本当に、この点につきましても多大なご迷惑をおかけした皆さんに改めておわびを申し上げながら、しかし今現在はあれだけにぎわいの拠点となっておりますことは、それはよかったのではないかというふうに思っております。
 この2つが一番印象に残っているということでございます。

記者)
 お疲れさまでした。今の質問に関連して、やり残したことというか、新知事には是非これを引き続きしていただきたいというものがあればお願いします。

知事)
 財政状況等は危機的なところから脱却できる見込みとなりましたので、是非、次の県政はこれから新しい政策を幾つかやっていくというために必要な、基本的な、普通の財政基盤といいましょうか、そこまでは相整うことができたと思っておりますが、ただこれから先は経済状況も先行き大変厳しいものが予想されておりますので、そういったところをしっかり注視をされ、それから国と地方の財政対策についても、十分意を払っていかれる中で、もちろんご自身の新しい感覚での政策を新知事が巻き起こされるものと、こう思っておりますけれども、ただ夢づくりプランをはじめとして、議会の議決をいただいたものがありますから、これを参考にしていただいて、新しいものをどんどんやっていただければと思います。
 やり残したという点が、次の政策がどのようになってくるかということですから、今、私の去り行く立場で申し上げることはなかなか難しいのですけども、幾つかハード整備に関しても建物が老朽化してきたので是非これを改築してほしい、という強い運動があるということはご承知のとおりですし、また大きなハード事業を期待する声もあるところでございます。
 一方、福祉をはじめとして、高齢者の方あるいは特に障害者の方々に対する福祉・医療、こういったものに対しては十分意を払っていかなければいけない。こういった難しい課題が山積しておりますが、是非新知事の手腕に期待をしながら、1点、やり残したことを申し上げれば、実は消防防災ヘリ「きび」を導入したのですけども、そのテープカットのときに乗ることができなくて、結果的に一度も乗っていないということが残念でした。この間、ある首長さんがあれに乗ったけどもなかなか快適だったと言われて、乗ってみたいなという話をしたのですけども、そういったことが1つ、個人的には残っております。

記者)
 2点お伺いしたいのですが、先ほど、重大な決断を迫られたことが行革の中であったということで、2点全体の話とチボリの話を言われたのですが、決断をされることが16年間非常に多かったと思いますが、どういう信念でその決断をされたのかということが1点です。
 それから、歴代知事は知事を含めて5人ですが、その中で果たしてきた役割というものは、それぞれの時代の役割があったと思いますが、知事が果たされてきた16年間は、ご自身として、もちろん県民がどう評価するかということはありますが、ご自身としてはどのように評価されますか。

知事)
 重大な決断をするときの判断基準は、やはり県政、総合行政でありますので、その全体のトップとしての立場で全ての県政の状況を把握しながら、公正、公平な立場で決断をしていこうという思いを一つ持ち続けたことと、そのときに、私は行政を行っていくにはやはり財政基盤がしっかりしたものでないと将来に禍根を残すのではないかと。今回、私も県政を16年間やってきて、この教訓としては、次の世代に、あるいは子や孫に大きな負債を残していくということは、これはやっぱり避けなければいけないという、こういう思い、こういうものを持ち合わせながら、決断をさせていただきましたが、その際には全ての全体の数値も入ったプログラム工程表、中身と工程表をお見せして、そしてこれを皆さんにご理解いただくと。県民の皆さん、もちろん議会の議決をいただきますから、議会の皆様をはじめ県民の皆様にご理解いただいてご協力いただくと、こういうことに意を払ってまいりました。
 おかげで、本当は要望、提言とかたくさんあったものを県民の皆様、関係団体の皆様、本当に県政に対しての要望等は抑制的に行動していただいたことは本当にありがたかったなと思いますね。
 それから、こういったことで今までやってきたこと全体としてでございますが、私はやっぱりいろいろ知事、そのときの状況に応じ対応して、いろんな多大なすばらしい業績を過去の知事さんは残してこられております。私は、先ほど来申し上げておりますとおり、やはり岡山県の財政的な基盤というものをしっかりと健全なものにしていかないと、あのとき、就任したときは、もう数年後に岡山県政は会社でいうと倒産状態になるという直前でございましたので、これは立て直していかなければいけないという思いでやってきて、しかもその後、リーマン・ショックをはじめとして厳しいものがどんどん押し寄せてきたのですけども、それに対応しながらも、まさに忍の一字で私は県政を立て直してくると、岡山県が財政的に破綻といったようなことは絶対避けて、そして明るい、この先は岡山は明るいのだということをお示しすることができるようにという思いで県政を推進してまいりました。
 自分自身の評価ということは、これは県民の皆さんに評価していただくということで、あえて点数をお示しすることはないと、そういうことはするべきではないと思いますけれども、今日出てくるときに私の妻が「16年間、本当にお疲れさまでした」と、昨日の夜からタイを焼いてくれて、そして赤飯で祝ってくれまして、玄関先でそういう声をかけてくれました。今日のネクタイは私の妻が選んだネクタイですけども、この色を見ると、夫婦の中では私に金色のメダルをくれたんではないかと、このように個人的に思っております。

記者)
 お疲れさまでした。先ほどのご挨拶にもありましたが、地方分権改革についてですが、知事が共同代表を務める道州制推進の首長連合について、今後、衆議院解散が叫ばれていますが、どの段階でどの様な方向性を打ち出していくのかというのが1点と、それから、ご自身がライフワークとされる地方分権改革について、今後、どの様な役割を果たされるのか、お考えをお聞かせ願います。

知事)
 はい、わかりました。道州制推進の首長連合につきましては、ご案内のとおり、共同代表を村井宮城県知事さんにお願いをし、副代表として古川佐賀県知事さんにお願いをしておりまして、お二人には今まで取り組んできたことをお伝えして、いわゆる引き継ぎを行っておりまして、非常に村井さん、古川さん、私の思いと同じでございますが、共有しておりますけども、前回の全国知事会におかれましても、非常にお二人が積極的に、前向きにご発言をされたと聞いておりまして、大変心強く思っております。
 この後、解散総選挙がいつになるかということですが、お話ししておりますとおり、是非、各党の政権公約、そういったものの中にこれを反映してほしいということで、今までも私も各党に回って運動をしてまいりましたけども、そういった運動体として、志を同じくする方々が連携をして政党等に強く働きかけをされると思いますし、特に最近では共同代表の橋下市長さんも非常に推進連合と連携をしてこの発信を強めていらっしゃいますから、大いに橋下さんの情報発信力にも期待をしたいと思っております。
 共同代表としての村井知事さんにも、道州制導入の効果といいましょうか、導入したらこれだけのメリット、これだけ日本の姿が変わってくる、地方分権改革にこれだけいい効果が出てくるというものをまとめ上げました、関係の首長さんの意見を聞いて、それをお渡ししておりますから、それを恐らく効果的に活用されて発信されると思います。
 私自身、今後につきましては、この思い、地方分権改革、本当にまだまだ、進展しているとはいってもまだまだ道半ば、まだ半分まで来てないと思いますね。第一歩を踏み出したかどうかぐらいで、私たちが思っておりますような出先機関改革もまだまだ私たちの思ったような形になっておりませんし、こういったものが本当に国会等の中でどういう形で示されるのか、これをしっかりと私もこれからも別の立場で注視をしながら、私のライフワークとしてこの地方分権改革はこれからも何らかの形でかかわっていきたい。推進役をこれからも務めさせていただきたいという強い思いを持っております。

記者)
 石井知事お疲れさまでした。16年間の自らにキャッチフレーズを付けるとすればどのようになりますか。それからあさってで知事という重責から解かれるわけですが、その後、一番最初に何をやりたいか、教えていただけますか。

知事)
 第1点の私の16年間を総括してまとめて表現したらどうかという、前回のお尋ねもございまして、過去の予算編成のときのキャッチフレーズを、コメントをちょっと振り返りながら、予算面と、それから夢づくり県政とあわせて申し上げさせていただきますれば、「徳俵 踏ん張り 弓なり 押し返し 明日の岡山 夢づくり」と、こういった形になろうかと思います。
 それから、これからですけれども、解放されてという後なのですけれども、まだまだ挨拶回りが、県内市町村全部はとりあえず昨日までに終わったのですが、まだまだ関係団体とか支援者の方々にご挨拶十分しておりませんから、県内、そして東京等を中心に挨拶回りを引き続きやらさせていただきます。そういった思いがありますので、まだまだその先の解放感にどっぷりと浸れるような状況にはまだないのですけれども、そういったものが終われば少し夫婦でゆっくりした時間を持ちたいなとは思っておりますが、これはどういう形でどういうふうに実現できるのか、まだ具体的なものは持ち合わせておりません。もう少し緊張感を持って、しっかりと立つ鳥跡を濁さずという心境で、しっかりとご挨拶は十分していかなければいけないという思いを今持っております。これから妻と相談してみたいと思います。ゆっくりいま一度ね。

記者)
 16年間お疲れさまでした。今後のことなのですけれども、参議院選挙についての意欲は示されていますが、今の時点で改めてお気持ちをお聞かせください。あと、3期目の終了後のときには、退職金を辞退されていると思うのですけれども、今回、手続き上、辞退されることはもう難しいと思いますが、今回は改めてどうされるのかというところをその理由も含めてお願いします。

知事)
 第1点でございますが、来年の参議院選に向けて出馬の要請をいただいておりまして、できるだけ早く態度表明をいたしたいと考えております。前回、前向きに検討していると、出馬についてこういうふうにお答え申し上げましたけども、今日、今現在はもう一段と前向きに検討していると、こういう状況でございまして、具体的なこれからの日取り等につきましてはもう少し関係者と協議調整をさせていただきたいと思っております。まさに、私自身、常識的な意味での近いうちにそれは決断を下さなければいけないと思っております。
 それから、退職手当の返上等についてのお話をいただきましたけれども、これにつきましては考えていないところでございます。今まで行財政改革を行う前に、前回、退職金を返上して、その先頭に立って改革を行う、皆さん方に協力いただくということでございましたけれども、現時点で危機的な財政状況からは脱却できる見込みまで改善をしてきているといったようなこと等々も踏まえながら、今任期の退職手当につきましては規定どおりと、このように考えているところでございます。

記者)
 伊原木新知事は広島県の湯崎知事と親しいですけれども、知事は先ほどの退任挨拶でも「岡山県として中四国での拠点性を高めてほしい」と言われていましたが、その思いは新知事にも引き継いでもらいたいと思っていらっしゃいますか。

知事)
 そうなんですね。私も中四国の拠点性を高めていく方向というものを強調させていただいたわけですが、それは是非、伊原木新知事にもその思いはしっかりと受けとめていただくとありがたいかなというふうに思っています。
 岡山県の中は、交通の結節点として、ちょうど中四国の中において発展の可能性を、本当に最も可能性を秘めた地域だというふうに自負しておりますから、その優位性を活用したさらなる発展策を、これは多くの県民の皆さんも、あるいは経済界の皆さんも同様だと思います。願ってられるのではないかと思っております。

記者)
 16年間お疲れさまでした。それで、16年間を終わったことを踏まえて、県民に対して伝えたいことはありますか。

知事)
 そうですね。16年間のことを、県政を推進した中で、県民の皆さんへの思いということでございますけども、やはり大変厳しい経済社会情勢の中で、さまざまな面でご負担をお願いしたり、またいろんな改革にご協力をいただくなど、ご無理なこともお願いをしてまいりましたことは、本当に、それにご協力いただいたことを改めて心から感謝を申し上げているところでございます。
 また、その中でも青空知事室を開催し、直接意見をお聞きし、これが253回ですか、それからマルチメディア目安箱、こういったことでも1万1,000件を超えるご意見、ご提言も頂戴をしてまいりまして、県政に反映することができましたけども、こういったご参加いただいた方々にも改めて心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 十分な皆さんの思いをそのまま実現することはできなかったことも多々あろうかと思いますけども、しかしその点、県政全般の事情を十分ご理解いただきましてご協力をいただいたと、このように受けとめておるところでございまして、その点は本当に重ねて感謝の気持ちでいっぱいでございます。
 16年間のご理解とご協力に、県民の皆様に改めて厚く御礼を申し上げさせていただきたいと思います。

記者)
 厳しい面だけでなく、知事の職にあって手応えを感じられた出来事はどういったものがあるでしょうか。

知事)
 それは、一番うれしかったことは、国体が大成功し、選手の皆さんから胴上げを桃太郎スタジアムでしていただいたこと。宙に舞ったときは、心も本当に舞い上がって本当にうれしかったところでございますし、それからそれのみならず、やはり知事のおかげでこんないい成績がとれたとか、知事のおかげでこれだけ県政がよくなったとか、それから最近では退任を表明させていただいた後は多くの皆さんからねぎらいの言葉、本当によく頑張っていただいたという趣旨の話、あるいは今後の私の方向について激励の言葉とか、たくさん声をかけていただきまして、その点は本当にありがたいなと思いますし、今日もこれだけ多くの職員の皆さんに見送っていただきましたけども、本当にそういった面では県政トップに立っていろいろやっているのですが、大きな事柄だけではなくて、身近な、県民の皆さんのお一人お一人の身近なところにある県政の課題についても、それが順調に前に向かっていったときに、感謝の気持ちを込めてありがとうと、こういうお言葉をかけていただくときはうれしいですよね。本当にありがたく思いますね。
まさに、こういった面では、多くの皆さんに声をかけていただいたことは、本当にいわば知事冥利に尽きるといいましょうか、本当に感激の気持ちでいっぱいでございます。

司会)
 よろしいでしょうか。
 以上をもちまして知事記者会見を終了いたします。

知事)
 どうも、16年間、大変お世話になりました。
 ありがとうございました。