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2012年8月10日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0299035 2012年11月12日更新公聴広報課

知事からの話題

岡山県ゆかりの選手のロンドンオリンピック活躍について

 おはようございます。
 それでは、私のほうから、2項目お話をさせていただきたいと思います。
 今現在、ロンドンオリンピックで盛り上がっておりますスポーツの話題であります。
 本日早朝に行われました女子サッカー、その決勝戦の結果でありますが、なでしこジャパンの一員として活躍をしておられます岡山湯郷Belleの福元美穂選手、宮間あや選手が日本のサッカー史上初めてとなる銀メダルを獲得されたところでございます。誠におめでとうございます。日本中の熱い期待を背負って世界の強豪国を相手にし、厳しい戦いの連続でありましたけれども、守護神の福元選手、またキャプテンの宮間選手は、文字どおり攻守の要としてチームを牽引され、積極果敢に挑戦されましたお二人の姿に、私も大変勇気づけられました。また、多くの県民の皆様とともに、元気と感動を享受することができたということでございます。改めて、お二人に心からお喜びを申し上げる次第でございます。
 オリンピックでのメダル獲得は初の快挙でありまして、岡山県の名を大いに高められましたお二人の功績に対しまして、県民栄誉賞の授与をいたしたいと考えております。
 また、ボクシングの清水聡選手もメダル獲得が確定しております。日本ボクシング界4人目、44年ぶりとなりますこの快挙に対しまして、本県出身のアスリートがその歴史に新たな名を刻む活躍を遂げられましたことは大変誇らしいことでもありまして、心からお喜びを申し上げたいと思います。この後、準決勝、そして決勝と続くところでありますけれども、ボクシングでは史上2人目となります金メダルの獲得を是非とも期待をいたしたいと思っております。
 さらに、岡山シーガルズの山口舞選手と倉敷市出身の荒木絵里香選手が出場しておられますバレーボールに期待が高まっておりますが、28年ぶりのメダル獲得に向けまして、引き続き県民の皆様とともに応援をしてまいりたいと思っております。
 ただ今ご紹介をいたしました選手をはじめといたしまして、今大会に出場されました本県ゆかりの選手が日本代表として活躍されるその勇姿を応援することによりまして、県民や地域の一体感が生まれます。県では、ご承知のとおり、先月、スポーツ立県宣言を発したところでありますが、この度のオリンピックを通じまして、活力ある社会を創出するスポーツの持つ力、すばらしさというものを再認識したところでございます。
 メダルを獲得されました各選手に対しましては、岡山県スポーツ特別顕賞の授与をいたしたいと存じます。

シンガポール等でのトップセールスの実施状況について

 続きまして、シンガポール等でのトップセールスの実施状況についてご報告をいたしたいと思います。
 去る7月29日から8月2日までの5日間、経済発展著しいアジアにおいて、本県の観光PRや白桃、マスカット、ピオーネ等の県産フルーツの販路拡大などのプロモーションを行いますとともに、あわせて進出企業の事業展開状況等の調査を行いますため、県議会議長さんとともに、シンガポールとインドネシアを訪問いたしました。
 まず、シンガポールでは昨年に引き続きまして日系百貨店に、また、全国に先駆けて取り組みますインドネシア・ジャカルタにおきましては、現地高級スーパーに「岡山屋」を開設いたしまして、私と議長さんが店頭に立ちまして、トップセールスによって県産フルーツのPRを行いますとともに、駐インドネシア大使公邸におきまして、大使をはじめ、高級ホテルや大型スーパー等の幹部に対しましてもPRを行ったところであります。インドネシアでは初めてのプロモーションであったにもかかわらず、岡山屋の白桃やピオーネ、シャインマスカットが売り切れるなど販売も好調でありまして、岡山屋を設けた現地スーパーのオーナーからは来年度以降も是非継続して販売したいとの評価をいただいたところであります。
 また、シンガポールで開催いたしました「岡山観光説明会」では、現地旅行会社やマスコミ関係者等約30名の方々を対象に、「晴れの国おかやま」と題しましたプレゼンテーションを行ってまいりました。シンガポールでは、高品質な「食」に関心が高い、このように聞いていたことから、後楽園や倉敷美観地区あるいは瀬戸内海などの観光地に加えまして、「オーロラブラック」を持ち込んでこれを試食していただきながら、「白桃」や「マスカット」などの果物、あるいは自慢のご当地グルメをPRさせていただきましたところ、訪日旅行先といたしましての「岡山」に高い関心を持っていただいたところでございます。
 さらに、進出企業の視察や意見交換会を通じまして、県内企業から現地での事業展開状況についてお伺いをいたしました。シンガポールでは、「当地はアジアのショーウインドーとして周辺国も見据えた販路開拓に有効である。」といった意見、またインドネシアでは、「進出した日系大手企業との取引を目指している。」とか、あるいは「労務管理や頻繁に改正される法令への対応などの課題がある。」などのご意見をいただいたところであります。
 この他、駐シンガポール日本国大使や旅行代理店協会幹部にお会いをいたしました。
 以上、今回の訪問を契機といたしまして、現地流通業者あるいは旅行会社等との関係を密にいたしまして、県産フルーツのさらなる販路拡大や、あるいは観光客の誘致に積極的に取り組みますとともに、現地で伺いました県内企業の声を今後の海外販路開拓や進出に対します効果的な支援に結びつけてまいりたいと、このように考えたところでございます。
 以上2項目、私のほうから、コメントとさせていただきます。

質疑応答

記者)
 ロンドン五輪女子サッカーの決勝戦がありましたが、決勝戦の戦いぶりに対しての感想をお願いします。

知事)
 決勝戦につきまして、私も早寝早起きということで、早く起きてテレビの前で大きな声で応援をさせていただきました。本当に、日本女子サッカーらしい連係プレーで、しかも粘り強く最後まであきらめないという、そういうチームプレーに徹した戦いぶりでありまして、誠に日本の「なでしこ」らしい最後まで熱戦を展開してくれたということで、結果は本当にあと一歩、惜しくもということでありました。あのゴールが決まっておればというシーンも幾つかあったのですけれども、でもこれは結果がすべてでございます。しかし、そういったような経過と、それからそこに至るまでの立ち上がってきた試合全体を見て、本当になでしこの力は世界の中でもトップクラスになったということ、これを我々応援している国民の前に強く印象づけてくれたと思います。
 今回は、本当に惜しいという、あと一歩という一言だと思いますけども、でもよくやったと、史上初のメダル獲得ということですから、私は胸を張って帰ってきていただいて、そして県民の皆さんとともにスポーツ特別顕賞並びに県民栄誉賞を授与させていただいて、大いにそのすばらしい戦いぶりを讃え、称賛をし、そして今後のさらなる飛躍を期待をいたしたいと思っております。

記者)
 国会のほうで消費増税関連法案が今日にも成立する見通しなのですが、これについての知事のお考えと、解散総選挙の時期をめぐる様々な動きに関してどのように感じていらっしゃいますか。

知事)
 本日、懸案でありましたこの消費税増税を含む社会保障・税一体改革の法案が成立をする見込みとなったということにつきましては、国と地方を通じました社会保障の安定財源を確保して、そして持続可能な制度を確立していくというためには必要な改革であると私は考えておりまして、決められない政治が続いておった中で、ようやくこれから脱却できたものということで評価をいたしたいと思っております。
 ただ、まだ懸案が残っておりまして、それは低所得者層に配慮いたしましたいわゆる逆進性への対応などの諸課題がございますし、これは十分与野党でこれからも適切な対応を望みたいと思います。
 さらに、私も求めてまいりました、国はまだまだ行革が十分ではありません。身を削る改革を実行していただかなければいけないと思っております。また、社会保障については、まだこれから国民会議で設置、検討されるということでありますから、是非その中に地方の意見を反映してもらうように、地方の声を無視して制度設計をつくるようなことがないように、これはしっかりと釘を刺していかなければならないと思っております。
 解散についてでございますが、私も、近いうちにというのがいつ頃なのか、それは国会の政党の関係者がこれから決められ、議論の中で総理の決断、胸一つだと思っておりますけれども、いずれにいたしましても、この大きな国民的な関心の高い法案が成立するということになりますれば、あと残りの懸案の法案等をどう処理されるのか、こういった経緯の中で、やはり国民の信を問うということについては時期は大分近くなってきているのではないか、このような感じはしております。

記者)
 先般、国のほうが震災がれきの処理について工程表を示したわけですが、これを受けて県としての今後の対応がどうなるのかということと、もう一つは話が変わりますが、レジ袋の有料化について、11月から行う予定が延期になりましたが、それの受け止めと今後の対応についてお願いします。

知事)
 まず、災害廃棄物の広域処理関係でございます。
 このたび可燃物等については、新たな受け入れ先の調整は行わないと、こういったことなどを内容とする工程表が作成をされまして、本県に対しましても国のほうから通知をいただいたところであります。
 この通知内容につきまして、今申し上げたような内容となっておりますが、今まで本県では国とか、あるいは市町村と連携をしながら、その情報収集、それはすなわち被災地とか、あるいは受け入れ先行事例、こういった情報収集をしてまいりました。あるいは、実務者によります勉強会の開催など、主に可燃物の処理ということを念頭に、市町村が受け入れ先となりますから、市町村等における課題解消に向けたそういう取組を行ってまいったわけでございます。
 こういった状況の中で、このたびの通知が発せられたということでありますので、この通知を踏まえまして、今申し上げましたような取組、これにつきましては当面休止をして、そして今後の国の動向というものを見守ってまいりたいと、こう思っております。
 一方、不燃物関係については、これからも新たな受け入れ先ということが記述されておりましたけども、本県の県内の市町村等からは、最終処分場の残余容量ということからいたしますれば不燃物の受け入れは困難である、このような意見が既に出されているということでございますので、本県全体といたしましても、この対応ということになりますと大変厳しいというふうに受けとめているところでございます。
 それから、レジ袋無料配布中止の延期の問題についてでございます。
 このたび一部事業者の参加店舗を限定したいと、このような方針が表明されまして、事業者の足並みがそろわなくなって、11月実施を見送らざるを得なくなったと、こういうことにつきましては、大変残念に受けとめているところであります。
 今後についてでございます。まだ、そういう方針が決まったばかりでありますから、詳細は未定でありますけれども、しかしこの検討会に参加されております事業者の皆さんはこのレジ袋有料化の意義とか、あるいは必要性、こういったことは十分ご認識をされておられ、ここまで議論が進んできたという経緯もございます。従いまして、これまでの検討の結果、これを前提としながら、なるべく早く事業者の足並みがそろって円滑に実施できるように、本県といたしましても、必要な調整に努めてまいりたいと、こう思っております。

記者)
 がれきについては、当面休止するということは、今後、受け入れる可能性があるのでしょうか。

知事)
 当面休止と申し上げましたのは、国の動向が全体として現時点での工程表ということでありまして、これが今後どうなっていくのかということについてはまだ最終的な方針とはちょっと受けとめられない表現であると思っておりますので、一応これ以上の国からの方針変更とか、あるいは新たな通知とかということがなければこの休止のままということになろうかと思いますけれども、今後の国の動向がどうなるかということもまだ定かに見えていないということでありますから、そういうものを含めて当面休止ということでございます。事実上、活動はというと、勉強会の活動等は行わないと。国のこれからの動きをしっかりと把握をしながらという意味におきまして「当面」ということで今ご説明をいたした、こういうことございます。

記者)
 となるとですね、岡山県内ではがれきの処理は受け入れないということになろうかと思うのですが、結果に対しての受け止めはいかがですか。

知事)
 これは国のほうが全体調整をされ、国のお作りになった工程表の中で今回の方針を決められて関係各県に通知という形で連絡をされたということであります。従って、その現時点におきまして、このような国の方針からいたしますれば、本県といたしましては、各市町村等の受け入れ自治体において可燃物等については受け入れということにならないと、こういうことになろうかと思っております。
 これは様々な国のほうの事情もおありになってのこともあろうと思いますし、すなわち国全体で一定の広域処理の目途がついてきていると、こういうこともあろうかと思いますし、また県内の各関係の受け入れ主体、市町村等に対して、私ども県として働きかけも行ってまいりましたけれども、様々な事情があって受け入れが難しいと、民間業者に委託して他県に持っていっていると、最終処分場にですね。こういったものとか、いろいろ再利用、リサイクル、実際にどのような課題があるのかとか、いろんな様々な事情があってのこういう結果だということでございまして、真剣に我々としても受け入れに向けて努力はしたということでございますけども、その検討している最中に国からのこういった通知が来たと、こういうような現在の状況でございます。

記者)
 メガソーラー誘致の件なのですが、内尾地区にスマートタウンの拠点都市というのは県が考えていますけども、地元の子供会等から反対の意見が上がっていますが、今後県としてどのような対応していかれるのでしょうか。

知事)
 内尾の県有地におけるメガソーラーの問題でございますが、内尾県有地にはメガソーラーの誘致を進めるとともに、メガソーラーを核といたしまして県主導によりますスマートタウン化、これを進めてまいりたいと、こう考えております。
 これは地域の活性化とか、あるいは地域の安全・安心にもつながる、県全体といたしましての取組ということでもありまして、地元の方々に丁寧にご説明申し上げ、ご理解を得るように担当者に指示をしております。本日、担当者が現地に出向きまして、地元説明会を行うという予定にしております。

記者)
 国政について伺います。解散総選挙をめぐって、内閣不信任決議案が出されて、与野党間の駆け引きが活発になっていますけども、国民のための政治というものを考えた場合に、今回の与野党間をめぐる政局について、知事の評価、ご見解についてお伺いします。

知事)
 国会のほうにおいて、各党間のいろんな協議調整がぎりぎりまで行われて、三党合意がなされ、そしてこれに基づいて、紆余曲折があったものの、これを実行していくということで本日決着するということは、これは決められない政治からの脱却ということで評価ができると思うのです。ただ、国民の生活という観点からいろいろ考えてみますと、やはり国民の皆さんはいろいろご自身いろんな課題、いろんな政治への期待等は持っておられましても、まずは決めたことは、国会の意思で多数の方がそれを意思表示していろいろ政治を前に進めていくという中で政策も進んでいく。こういうことを一番期待しているのだと思うのですよね。
 ですから、やっぱり国民の生活、また日本全体の経済と、世界経済の中における、また我が国の経済、いろんなことを考えますと、やはり大事なことはお互いに調整して折り合って、多数の意見によって政治を進めていく中で、いろんな政策も一歩ずつ前に進んでいくということをしていかないと、国政に対しての国民の皆さんの不信感といいましょうか、これをなくして信頼を取り戻すには、やはり前に向かって進んでいくということ、これしかないんではないかと思いますね。
 その意味においては、私は今回のことはいろいろあって議論もありますけども、その政策の中身ということはいろいろご議論が皆さんおありになるかと思いますが、全体としては前に進んでいるということはいいことではないかと思います。ただ、課題がまだまだ残っておりますから、そういったものを一歩ずつ進めてもらいたいなと願っております。

記者)
 今回の政局による法案審議の遅れですとか、予算編成の遅れというものに対して懸念は。

知事)
 消費税、社会保障・税の一体改革が遅れることによって、まだまだ残っている懸案がございますよね。赤字国債の特例法案なんかは、これが成立しませんと地方へ交付税等が来なくなったら、地方のほうもそこで財政的に立ち行かなくなってしまうのですよね。国もそうですし地方もそうです。こういったものとかあるいは国会における票の定数是正の問題ですね、こういったものはしっかりとやっていただかないと、全体、やるべきものがたくさん残っているのですよね。
 例の大阪都の構想の法案もそうですし、地方自治法の改正法案もそうですし、地方行政、地方政治に係るものも多数ございますから、とにかく大きな対立要因のない法案等については、党派の、会派の対立を乗り越えて、やはり可決成立を急いでほしいと思いますね。

記者)
 先般、全国学力テストの結果が発表されまして、岡山県がほとんどの科目で全国平均を下回るという結果が出たのですが、これに対して知事の感想と今後の対策、その対策があるとすれば、どういうところがあるか、お答えいただきたいと思います。

知事)
 今回の学力調査の結果を教育長から報告を受けまして、大変残念な結果でありまして、私も少なからずショックを受けました。と申しますのも、今まで4年前から学力向上アクションプランをつくって徐々にその数値が改善傾向にあった矢先に、元に戻る、あるいはそれ以上に全国順位が下がったものもありまして、これは私は大きな問題であるというふうに受けとめながら、教育長さんと話し合いをいたしました。
 教育長におかれましては、今回の原因というものを究明しつつ、そして今までの対策ということでアクションプログラムに基づいたその対策というものを検証すると。そして、学力向上に向けて本県として今後何をなすべきかという見地から、課題を洗い出して、早急に対策を講じていきたいとのお話でありました。
 私といたしましても、夢づくりプラン、ご案内のとおり10位以内という目標を設定しておりますので、1年目、こういう結果ということは非常に残念でありますが、残りの期間に是非この目標達成に向けて新たなスタートを切るように期待をしていると。そしてその上で、知事部局といたしましても、教育委員会の新たなそういう課題克服に向けた取組が出てくれば全力でその取組を支援いたしたいということで、連携してやっていきましょうと、こういうことを話し合いいたしました。
 話し合いの中で、やはり出てきましたのは、1つは学校における補充学習、放課後とかあるいは長期休暇における、それから学校から帰った後、家庭においての学習時間の少なさ、こういったものが本県は数値的にちょっと出ておりますから、そういったものを改善するために、市町村の教育委員会並びに現場の小学校、中学校、そういう方々への働きかけが課題ではないかということを教育長さんとはお互い話し合った。この克服に向けて取組を新たにスタートしたいというのが教育長の方針であるということなので、私どもとしましてもしっかり応援しますと、そういうふうな話をしております。今後も教育委員会からの報告を求めて、新たな取組をしたいということがあれば、しっかりと予算等を含めまして支援をしていきたいと思います。

記者)
 知事御本人の退任後の身の振り方について、いつごろ正式にご表明されるようなお考えですか。

知事)
 私の任期は11月11日でございますので、それまでの間は知事職といたしまして職責を全うしていきたいというふうに思っております。従いまして、それが任期が終わった後に、私の今後の身の振り方につきましては、関係方面との調整が調えばその時点におきまして考え方、方針というものを発表させていただきたいと思っておりますが、それにつきましては今現在何も関係者と協議をしていることはございませんので、その時期等につきましては現時点では全く決まっておりません。

記者)
 それは退任後の11月にということですか。

知事)
 退任が11月11日でございますので、その退任といいましょうか、退任の日以降ですね、どういう時期に表明をさせていただくかということについて、まだお話し合いを関係者としておりませんから、現時点におきましてはまだお話しすることはございませんので、ご理解いただきたいと思います。

記者)
 先ほど学力テストの関係で、補充学習の状況とか家庭学習の時間とか、これは数値上にあらわれている部分の要因ではあろうかと思うのですけれど、問題行動調査に続いて、こういう教育に関する厳しい結果が出たと、そのあたり、知事が県内の教育現場あるいは教育行政について問題と感じる点というのは何かお持ちでしょうか。

知事)
 学力の問題と、それから学校の落ちついた環境づくりの課題とか、このところ全国調査で厳しい数値が出ておりまして、それにつきましては私も遺憾に存じているところであります。
 この対策につきましては、教育委員会挙げて真剣に受けとめられまして対応をしていくと、こういうことでございますが、お話し合いをさせていただいている中で、教育長さんとの議論でありますが、やはり市町村の現場において県教委の考え方が十分浸透し、そして理解され、そしてその方針が徹底されていないというところに一つの大きな要因があるのではないかとのお話でありました。
 ということは、やはり現場現場でいろいろそれはもちろん課題があります。安全・安心という見地からは放課後の補充学習なんかは問題が多いという、そういう現場の意見もあるようでございますが、一方で、しかしながら全国的にそれが行われておって、なぜ岡山ではそれが行われないのか、同じようにできないのかという見地からすると、もっと具体例を挙げて直接働きかけをしていくということが大切ではないかというふうに思っておりますので、やはり教育の第一線、現場において県教委が出した大きな方針を受けとめて、それを実行していただけるような、そういう両者の連携でしょうね。そして、一致協力した体制づくり、こういったものを大いに取組を期待しながら、これからもたびたび教育長とも議論をして、その取り組みを促していくような、そういうことを期待いたしたいと思っております。

記者)
 国政に関連してなんですが、自民党などは今国会中での解散なども求めているのですけれども、知事としては先ほどの赤字国債の関連法案ですとか、こういったことを処理したうえで解散するのがふさわしいとお考えなのでしょうか。

知事)
 それは、国政の中においていろいろ政局も動きますから、具体的にいつの解散のタイミングかということに関して、私の考え方を述べることはちょっと避けさせていただきたいと思うのですけれども、いずれにいたしましても、懸案が残っておって、それがずるずる引きずられる中で、決められるべき政策が後送りになっているということについては、日本全体のために、国民の生活のためにも、よくないことがどうしてもこれから起こります。そういった点も十分考えて、対応を考えてもらいたいと思うのですね。ここまでいくと、やはり本当に国民の信を問うという時期がもう間近に迫ってきているのではないかと、そうあるべきではないかと、私自身も今までの経緯を見ながら思っております。

記者)
 今、知事選挙に伊原木隆太さんが広島県知事との二連のポスターを貼られているちょっと変わった戦法だと思うのですけれども、知事は中四国州を検討してこられて、どんなふうに感じていらっしゃいますか、感想をお願いします。

知事)
 ちょっと私、見たことがないので何とも申し上げようがないのですが、お二人は以前から旧知の間柄であるとはお聞きしておりますから、そういったこともあるのだと思いますが。道州制構想の話とは、ちょっと私も直接的にはコメントするものはありません。