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2012年7月13日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0299033 2012年11月12日更新公聴広報課

知事からの話題

韓国での「岡山観光説明会」開催状況及びエアポートセールスについて

 おはようございます。
 それでは、私のほうから、お手元に数項目、配付資料もございますけども、4項目ほどお話を進めさせていただきたいと思います。
 まず最初に、韓国・ソウルでの「岡山観光説明会」開催等について御報告をいたしたいと思います。
 去る7月6日と7日の両日、東アジア総合プロモーションの一環といたしまして、回復傾向にありますインバウンドの動きをさらに加速をさせるために、県議会議長さん、そして岡山市長さん等とともに、韓国・ソウルを訪問してまいりました。
 まず、7月6日には、大韓航空を訪問いたしまして、智昌薫(チ・チャンフン)総括社長にお会いをし、岡山―ソウル線の早期の増便実現を要請いたしたところであります。
 社長からは、「8月末から9月を目途に、週2便の増便を行いたい」との表明がありまして、この英断に感謝を申し上げた次第であります。
 近日中に、国土交通省への申請が行われる見込みでありまして、平成16年のデイリー化以来の長年の念願、これがいよいよ実現する運びになるということでありまして、大変うれしく思っております。
 また、同日、ソウル市内のホテルにおきまして、「岡山観光説明会」を開催いたしまして、現地の旅行者あるいはマスコミ関係者、パワーブロガー等約100名の皆様方に、「晴れの国おかやま」と題しましたプレゼンテーションを行いますとともに、翌7日は、ソウル市内の大規模商業施設におきまして「岡山観光展」のオープニングセレモニーに出席をし、吉備団子あるいは岡山の地酒を振る舞いまして、ソウル市民の方々に岡山の魅力を大いにPRをしたところであります。「岡山観光展」では、2日間の開催期間中に、倉敷美観地区と、あるいは県北の温泉地等の県内観光地人気投票に2,300人、地酒とお茶の試飲に2,400人が参加をしてくれるなど、延べ1万人を超えるソウル市民の来場がありまして、岡山を大いに印象づけることができたと考えております。
 今後、今回の訪問で得ましたソウル便の増便をはじめといたしました成果を生かしまして、本県への誘客促進に積極的に取り組んでいく所存であります。

岡山-台北間の双方向チャーター便の運航決定について

 続きまして、お手元の配付資料をごらんいただきたいと思いますが、岡山―台北間の双方向チャーター便の運航決定についてであります。
 昨年8月の台湾でのトップセールスをきっかけといたしまして、エバー航空等により、昨年の秋から多数のインバウンドチャーター便が運航されましたけれども、定期路線化を見据えまして、岡山側からのアウトバウンドも組み込んだ、いわゆる「双方向チャーター便」の運航につきましても、エバー航空に対しまして要請を続けておりましたところ、このたび、資料のとおり、9月から来年1月にかけ計4ツアー、片道ベースでは計16便となりますチャーター便の運航が決定をしたところであります。
 まず、名称についてでありますが、「めざせ定期便就航 岡山-台湾 夢チャーター2012」といたしまして、各旅行会社が協力をし、岡山側からのアウトバウンドの盛り上げを図ることとしております。
 次に、運航会社は、台湾で2番目の旅客実績数を持つエバー航空であります。
 次に、運航予定は、9月14日出発の第1回を皮切りとし、連休や年末年始の計4回のツアーを計画いたしております。
 次に、県内協力旅行社につきましては、今回ご覧の8社の協力をいただいております。
 以上でありますが、岡山空港から直行便で台湾に行けるというメリットを生かしまして、是非、多くの県民の皆様などに御利用をいただきまして、岡山側からの旅行需要を航空会社にしっかりとアピールをすることによりまして、近い将来の定期便就航につなげてまいりたいと考えております。

シンガポール等でのトップセールスについて

 次に、お手元の資料をごらんいただきたいと思います。
 シンガポール等でのトップセールスについてであります。
 先週訪れました韓国に続きまして、7月29日から8月2日までの5日間、東アジア総合プロモーションの一環といたしまして、経済発展著しいアジアにおいて、本県の観光PR、あるいは白桃、マスカット、ピオーネ等県産フルーツの販路拡大などのプロモーションを行いますため、県議会議長とともに、シンガポール及びインドネシアを訪問いたします。
 また、今後の効果的な企業支援策を探るため、進出企業の事業展開状況等の調査を行うこととしております。
 日程でありますが、7月29日にシンガポールまで移動いたしまして、翌30日は、現地日系百貨店に昨年に引き続きまして開設をいたします「岡山屋」におきまして、県産フルーツのトップセールスを行います。
 また、現地旅行会社の商品造成担当者やマスコミ等約30名を対象に、「岡山観光説明会」を開催いたしまして、後楽園や倉敷美観地区など本県の誇る観光素材をPRいたしますとともに、商品造成を働きかけてまいります。
 あわせまして、現地旅行代理店協会の幹部等にお会いをし、訪日旅行市場の動向等をお伺いいたしますとともに、駐シンガポール日本国大使にもお会いをすることとしております。そのほか、岡山県からの進出企業の視察や意見交換会も予定をいたしております。
 翌31日は、インドネシア・ジャカルタ周辺の工業団地と岡山県からの進出企業を視察いたしますとともに、意見交換会を開催することとしております。
 続いて、8月1日には、ジャカルタの現地高級スーパーに初めて開設をいたします「岡山屋」におきまして、県産フルーツのトップセールスを行いますとともに、駐インドネシア日本国大使を表敬訪問した後、帰途につき、翌2日に帰国をすることとしております。
 今回の訪問を通じまして、現地で、本県の観光地や高品質で安全・安心な県産フルーツの魅力を精いっぱいお伝えをいたしますとともに、県内企業の販路開拓や進出に対する効果的な支援に結びつけてまいりたいと考えております。

岡山後楽園旬彩市場の開催について

 最後、配付資料をごらんいただきたいと思いますが、4項目でございます。
 「岡山後楽園旬彩市場」の開催についてであります。
 岡山後楽園では、新たな魅力づくり事業といたしまして、8月から、毎月第2土曜日と翌日曜日の2日間、県内の市町村や団体が特産品の販売や観光情報の発信等を行います「岡山後楽園旬彩市場」を開催いたします。
 この旬彩市場のテント等のデザインは、「おかやま夢づくり顧問」であられる水戸岡鋭治氏によるものでありまして、資料をごらんのとおり、後楽園の雰囲気にまことにふさわしいものになる予定となっております。
 また、今月28日から8月15日までの19日間、岡山の夏の風物詩として定着いたしました夜間特別開園「幻想庭園」も開催をいたします。是非とも、多くの方に岡山後楽園にお越しをいただき、新しい魅力あるいはライトアップされました庭園を楽しんでいただきますればと、こう願っております。
 私からの御説明は以上でございます。

質疑応答

記者)
 ソウル便の増便に関してですが、増便するということですが、今は毎日運航されていますが、具体的に何曜日となるか決まっているのでしょうか。

知事)
 岡山―ソウル線の増便について、ソウルに行きましてお話をしましたところ、週2便ですね、増便をしたいということでございまして、この曜日はいつからということはまだ決定していないのですけども、岡山出発が金曜日と日曜日、それからソウルから帰ってくるのはそれぞれ翌日の土曜日と月曜日。これは、今ナイトステイされております機材をそのまま活用するということになっております。

記者)
 シンガポール等でのトップセールスについてですが、最近アジアには毎年行かれていますが、新しい展開というか、今回新しい取り組みというのはあるのでしょうか。

知事)
 今回、いわゆる東アジア総合プロモーションの、私自身、今までバンコク、そしてクアラルンプール、シンガポール、台湾、香港と行ってまいりましたが、その締めくくりになろうかというふうに思っております。シンガポールは一昨年に続いて2回目で、念押しといいましょうか、さらに強く要請をしていくということ。新たな展開としてはジャカルタが今回非常に有望ではないかというふうに思っているところでございます。
 ジャカルタでございますが、御案内のとおり、今ジャカルタは東南アジア最大級の都市であって非常に発展が期待されるということであります。それから、インドネシア全体も世界第4位の人口を有する国であって、非常に将来に向けて有望な市場である。それから、特に大切なことは、このような取り組みが、果実等での輸出促進の取り組みというものは実は他県ではまだ行っていないのですね。従って、他県に先駆けて先行者としての優位性を確保していきたいというところに大きなねらいがございまして、これが確立できれば、あとは民間同士の取引ということにつなげていきたいというふうに思っております。他県に先駆けていくというところに大変意味があるのではないかというふうに思っております。
 それから、旅行者なんかも、大いにこれからも日本に誘致するということも、そういったことで市場が大きいですので期待できるということです。

記者)
 別件ですが、大津市の方で中学生が自殺をされて、それにいじめが関連しているのではないかとの報道がなされていますが、県として、県内の小・中・高校でのいじめの早期発見や対策について、これまでもされていると思いますが、新たに何か考えられていることがございますでしょうか。

知事)
 私も、大津の報道等に接しながら、大変胸が痛くなるような思いでございます。 いじめによってそういう事件が起こったのかどうか、これはこれからの捜査を待つわけでしょうけども、いずれにいたしましても、いじめというものは絶対にこれはあってはならないことであります。学校現場からは、そういったものは徹底的に学校関係者一丸となっていじめ対策ということに取り組んでもらって、いじめのない、そういう落ちついて学習できる環境づくりを目指してもらいたいと思っております。
 教育委員会におかれましては、生徒指導の担当室を専門で設けて、昨年来、岡山県として、学校の荒れ対策といったことも含めて全般的にやってもらっておりますが、なおこういったような報道もございます。是非とも、なお一層そういったいじめをなくしていくという対策の強化を教育委員会におかれて取り組まれるよう、強く期待をするものであります。

記者)
 今の質問に関連して、笠岡市あたりで、この問題を受けて、過去にあったいじめについて見直しというか、本当に本県でも大丈夫だったのか、検証というか、教育委員会として、あるいは学校としてもう一回見直してみようという動きが県内でもあるようですが、知事として、教育委員会にそういった過去にあったものも含めて、これを機会に見直したらというようなご提案、ご提言をされるご予定はありますでしょうか。

知事)
 過去にいじめによるそういう事案があったのかどうか、それはもちろんあってはならないことでありますから、十分そういった点は把握をしておくことが大事だというふうに思います。
 そういった笠岡市のような動きもあるということでありますれば、県教委全体として、そういった調査をしっかりとやってもらうということも大変重要ではないかというふうに認識しております。
 いずれにいたしましても、見過ごされていたようなそういったものとか、見つからなかったものとか、いろんな隠れたところにそういったいじめといったようなものがあるとすれば、極めてこれは遺憾なことでありますから、そういったことも含めて、過去も含め、それから現在、また将来にわたって、いじめ対策、そういったものは絶対なくしていくという強い姿勢で県教委に対応されることを求めたいと思います。

記者)
 市教委の隠ぺい体質みたいなところもちょっと批判がされているところですが、教育委員会制度について知事として問題を感じていることとかないでしょうか。

知事)
 そうですね。私も、以前から中教審の委員として申し上げてきているのですけれども、やっぱり教育委員会制度というものが、いわゆる教育委員会として独立した行政委員会制度を設けているということから、責任体制が非常に不明確である。特に、国の文部科学省、それから県の都道府県教育委員会、そして市町村の教育委員会という縦につながっていて、それぞれ県あるいは市町村レベルで首長部局とのつながりというものが直接的なものがないというところに、すなわちそういう責任体制が不明瞭になって、不明確になっているといった点に私は問題点があるのではないかと思っておりまして、例えば、まずは市町村レベルにおきましては、今回市町村レベルでございますけども、そういった教育委員会制度はそれぞれの市町村において選択制で、例えば首長部局のもとに置くとか、より首長部局とのつながりを責任体制あるいは権限というものを含めて、強いものとするようなものも導入すべきではないかというふうに私は考え、従来からそういう意見を述べてきたのですけども、今回なんかもやはりどうしても市町村レベルの委員会になりますと、なかなかそういう民主的なといいましょうか、外からチェックする、監視する体制というものが十分機能していないというところに現在の教育委員会制度の問題があるのではないだろうか、このように思っています。

記者)
 来週、道州制の首長連合の総会が高松でありますが、ここではどういったことを取りまとめていこうとお考えでしょうか。

知事)
 道州制推進連合の今後についてでありますが、来週、高松で全国知事会が開かれることを機に、具体的には18日に道州制推進連合の第2回の会合を開きたいと考えておりまして、今、メンバーに呼びかけをしております。
 議案としましては、いわゆる私たちが考えている地域主権型道州制で提案をする道州制の制度設計ですね、その道州制導入の理念であるとか、あるいはそれぞれの基礎自治体、道州、国の役割分担とか、それから大事なのは地方財政制度、財政調整を含む、あるいは道州の組織、道州の区域論、いろいろ課題がありますから、こういったものを大いに議論して、我々としてこういう考え方の道州制だということを制度設計としてまとめて、そしてもう一つは、道州制が実現できると国も地方もこのように変わるという、経済もあるいは生活もこのようによくなってくるというメリットですね、もちろん逆にさまざまな課題もありますから、そういうものをあわせて、直接住民の皆さんから見てどのような影響が、いい方向も、あるいは懸念されるものも含めて、そういうものもお示しをして、そしてそれらをもとに、政党等に私代表として働きかけをしていきたい。それは、政局の方も動いておりますから、選挙、総選挙等々の場合のいわゆるマニフェストに是非こういった内容で掲げてほしいということを働きかける運動をしていきたいと、このようなことを考えております。

記者)
 そうすると素案みたいな形でまとめてくるということですか。

知事)
 はい。基本的な制度設計とこれからのその実現に向けた工程的なものを議論して、それを文書化したものでまとめて、そしてそれを意見集約をした形で政党等にそれをもとに働きかけていくことを考えております。

記者)
 関連してですが、11月までの任期の中で、制度設計や素案の設計について、知事ご本人としてどこまで進めたいというような思いがございますでしょうか。

知事)
 私の任期中に、是非、共同代表の一人として、その制度設計はまとめ上げていきたいと思っております。いろいろ議論は出ると思いますが、是非、リーダーシップを発揮してまとめ上げていきたいということと、それから政党等に働きかけるわけですが、いわゆる解散等が近づいてきて明らかになれば、より仲間と一緒になって強く運動していくなど、さまざまな推進連合としての活動も考えて、しっかりと推進連合としての形のある運動を展開していきたいというふうに思っております。

記者)
 教育委員会の話に戻るんですが、選択制で首長部局のほうに置いてもいいのではないかという意見もあり、今、岡山県教委に対して、岡山県でも同じように知事の権限を強めていくほうがいいというお考えなのかどうか、いかがでしょうか

知事)
 教育委員会制度について、先ほど私の考え方を申し上げさせていただきましたのは、今の行政委員会制度のままの形と、それから首長部局の中における教育行政部局と、この2つの考え方があるのですけども、それをそれぞれの自治体の地方分権改革の流れの中で選択制にする、地方に判断を委ねるというような形で議論していくのが望ましいのではないだろうか。その際に、やはり規模の大きいところ、県レベルよりは市町村レベルから、まずそういったことを先行的に実施をすべきではないだろうかというふうに思っております。具体的には、市町村レベルから選択制をやっていく。県レベルになるとかなり大きい組織になりますから、まずは市町村レベル、人口の少ないところですと、教育委員の数とかいろんなことを考えますと、やはり直接首長が教育行政を司ったほうがいいという場合も考えられると思います。それで、先行的にやられたらどうでしょうかといった趣旨で私も従来より中教審等で発言をしてきております。