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2023年10月13日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0882095 2023年10月16日更新公聴広報課
会場写真

JR在来線利用促進キャンペーン事業の実施について

 私からは、2項目お話をさせていただきます。
 まず、JR在来線利用促進キャンペーン事業の実施についてでございます。
 10月15日から、県内全域を対象として、県民の鉄道利用を促すための各種事業を展開してまいります。まずは、動画をご覧ください。
ただいまご覧いただきましたのは、10月15日から、テレビCMやSNSなどを通じて発信する啓発用の動画となります。「ひとりの想いからでもつながる」をキャッチフレーズに、一人ひとりの行動が、地域にとって大切な移動手段である鉄道を守ることにつながる、というメッセージを伝える内容となっております。
 また、県内のJR在来線を楽しみながら巡っていただくデジタルスタンプラリーや、動画に出演をしていただきましたSTU48の皆さんを招いたトークイベントも実施することといたしております。
 このような取組を通じて、JR在来線をしっかりと応援し、地域住民の大切な移動手段を守っていきたいと考えております。

岡山県・南オーストラリア州 友好提携30周年記念訪問について

 最後に、岡山県・南オーストラリア州友好提携30周年記念訪問についてでございます。
 10月17日から10月22日までの6日間、南オーストラリア州政府から招かれ、訪問をしてまいります。日程等につきましては、お手元の資料のとおりであり、州総督との意見交換を行うとともに、南オーストラリア州政府が力を入れる新エネルギー関係の産業施設の視察、県の教員を派遣している学校ですとか、県内学生の留学先となる教育施設の訪問なども行うことといたしております。
 5年前、友好提携25周年の時に訪問した際、岡山との共通点をたくさん感じることが出来ました。日本との時差があまりないことですとか、南オーストラリア州では日本語教育が盛んであることから、高校生による交流が行われるなど、お互いにメリットのある関係を築くことが出来ております。
 今回の訪問を通じまして、経済、教育など、様々な分野で、南オーストラリア州とのさらなる交流拡大を図ってまいりたいと存じます。
 私からは、以上でございます。 

質疑応答

記者)
 JR在来線利用促進キャンペーン事業についてお尋ねします。この事業をされるきっかけなのですけれども、今、存続、廃止の問題に揺れる芸備線を受けて、このキャンペーンを実施されると考えてよろしいでしょうか。

知事)
 一言で言うとそうではありません。もし、芸備線の問題を受けてこれだけ早く仕事ができたらすごいねということなのですけれども、実際、公共交通の採算性が悪くなっている、悪循環が起きている、ということは、我々はずいぶん前から問題意識を持っておりまして、バス問題もあります、鉄道問題もあります。そういう関係で用意していたものが、たまたまこういうタイミングで出来上がったということになります。

記者)
 今回、動画に映っている駅は姫新線の院庄駅かとお見受けしたのですが、姫新線も芸備線と同じく、JR西日本が単独での路線維持が難しい、輸送密度が非常に低い線区であるという対象の区間としていますけれども、それを考えると、あえて動画に出されたということは、姫新線や芸備線など、県内にある輸送密度が低くて、存続が難しいというJR西日本の主張されているところを応援したい、利用促進したいという思いがあったということでしょうか。

知事)
 あまりすごい深読みをしてわかるような意味を込めたとは、私自身は思っていないのですけれども、例えば、山陽本線沿線の駅を使うと、たぶん我々が思っていることと違いまして、特に県北の路線については、この10年、20年で利用者の減少が著しいということもありまして、その中でたまたま院庄駅を使ったということだろうと思います。何線がどうとか、特定の意味を込めたわけではないと、私自身は理解をしています。

記者)
 今回の利用を促進しようという中に、当然ですけれども、芸備線も含まれているということでよろしいでしょうか。

知事)
 芸備線は当然含まれていますし、芸備線だけではありません。利用を促進すると好循環が起きるのは、山陽本線も同じでありまして、とにかく車というのは、みんなが使えば使うほど渋滞になっていき、それぞれの人にとっても、本当は15分で着くところが渋滞で20分、25分かかるということになりますし、鉄道、バスの場合は、みんなが使えば使うほど、車から切り替えた場合には渋滞が減るということもありますし、極端に言えば、たくさんの人が使えば採算が良くなって、便数も増えて、利便性が良くなるということで、自動車は本当に素晴らしい便利な乗り物なのですけれども、自動車の悪い面の一つは、みんなが使うほど悪循環が起きる。公共交通の場合は、みんなが使うほど好循環が起きるというのは、非常に大きな特徴だと思います。

知事)
 JR西日本が芸備線の協議会の設置を要請したというところを受けて、あらためて感想をお伺いしたいのと、岡山県として、今後どういうふうにしていきたいかをお伺いします。

知事)
 JR西日本が再構築協議会の設置を要請された、これは以前から言われていたことでありますので、そういったことができるように国会の方で法改正をしているわけでありまして、それはJR西日本からすれば当然の行動だろうと思っています。我々は、国の方から意見聴取があるまで、その時に意見を申し上げる、その際、新見市ですとか、広島県とも意見交換をしてからお答えする、申し上げることとしております。国の方から意見聴取、文書で行われると聞いておりますけれども、まだその文書が届いておりませんので、今はそういった状況になります。

記者)
 国が動いてこないことには、岡山県としてスケジュール感とかも組めない、そういうところでしょうか。

知事)
 そうですね、我々とすれば今の時点で言えば、国からの意見聴取を待っている、そういう段階です。

記者)
 利用促進キャンペーンについて、動画の中でもありましたが、うちは大丈夫だろうかという現実に不安がある一方で、皆さんが取り組む利用促進は時間がかかるという実態もあると思います。こういったキャンペーンで、まずはどういった機運を高めていきたいと思っていらっしゃるのでしょうか。

知事)
 これまでどちらかというと、どういった手段でどう移動をするのか、通勤、通学、何を使うのかというのは、個人の選択にお任せしますと。我々とすれば、できるだけ選択肢を広げてあげる努力をしますということだったのだと思うのですけれども、あまり行政が、あなたはこうしなさい、こうしなさいということよりは、選択肢を広げてあげて、みなさんがそれぞれ、自分がいいと思うものを選択した結果で、それを見ながら施策を調整する。大抵のことはそれでいいと思うのですが、先ほども申し上げましたけれども、自家用車と公共交通というのは、それぞれ悪循環と好循環が出てきますので、車の利用が非常に少なかった時にそれが増えていくのは、そんなに問題はなかった。以前ここでお話ししましたけれども、私の母親が岡山にお嫁に来た頃は、車が通っているのを見たら、その色と形で誰が乗っているのかわかったという、それくらい車に乗るのが珍しかった。もしくは、私の父親が、自分も何とか頑張って、将来は車に乗れるようになりたいというふうに思っていたというぐらい、車が珍しかったわけで、それならばよかったのでしょうけれども、今、パーソントリップ調査をしまして、県民の平日、7割以上の方が車で移動をされている、通勤、通学をされている。休日に至っては、ほぼ8割の県民の皆さんが移動に自家用車を使われているということになっています。そういうことになると、個人の選択ではあるのですけれども、バスにしても、鉄道にしても、採算が悪くなるのは、それは当たり前だろう。渋滞の問題、ガソリンを燃やしているわけですから、環境への負荷ですとか、そういった資源は我々が自分たちで何か太陽光パネルで作るというのではなくて、EVはまだ比率が少ないですから、結局海外から輸入したものを燃やしているわけですから。そういったいろんな問題があると同時に、かつ、また今、ガソリンの値段がこんなに上がっている。あと、車はドアツードアで非常に便利な反面、我々今運動ができていなくて、いろいろな生活習慣病ですとか、問題になっている。公共交通は、駅まで、バス停まで歩かなければならない。その駅やバス停が、自分の行きたいスーパーとか病院の目の前にあるとは限らないということで、必ずそこまで歩くということが必要になってくるのですけれども、これが意外と健康にいい。最近、体力調査をすると、昔は、田舎の子どもは元気なのだ、いっぱいかけずり回っているからとか、都会の子はね、もやしっ子だみたいなことを言っていたわけですけれども、最近、いろいろな調査で、東京、大阪の子どもの方が体力があったりして、なんでこんなことが起きるのだというと、通学では、ほぼ必ず電車を使わなきゃいけない。駅の上り下りだとか結構歩く。それに比べて、地方の子どもの方が意外と車で送ってもらったりして動いていない。いろんなことで、公共交通というのが不便かもしれない。でも不便だからこそ、いろいろ健康にメリットがあるのだとか、使いどころ、考え方次第で、まだまだ便利にできるのだ、便数増やせるのだということについては、ぜひ皆さん方に理解をしていただきたいと思っています。強制するものではないのですけれども、線路があるとすごい安心感があって、永遠にそこにありそうな気がするわけなのですけれども、公共交通っていうのは自分たちが守っていくものなのだ、盛り立てていくものなのだということは、それは芸備線に限らず、皆さん方に考えていただきたいなと思っています。

記者)
 先日、シンクタンクの運輸総合研究所というところが、地域交通について提言を出しておりまして、その中で、自治体が職員だけではなくてトップも含めて、鉄道とかバスの利用を率先していくことも重要というような文言も入っているのですけれども、知事ご自身はなかなか難しい面もあるとは思うのですけれども、利用促進に向けて、県庁のメンバーで公共交通の利用に力入れていくというところで、何かお考えあったりしますか。

知事)
 先ず隗より始めよ、みたいなことはよく言われるわけであります。実際、その利便性、もしくは、早く着くということをどう評価するかということで一般論を言いましたけど、例えば救急車というのは、命を救うというのは大事かもしれないけれども、やっぱり公共交通を使わなきゃということで、その救急隊の人が1時間に1本の電車を使って脳梗塞の人を迎えに行くと、これはやっぱりちょっと多分間違っているだろうなということもございます。私自身、10分おきにこういう感じで行って戻って、行って戻ってということなので、なかなか実際バスを待って行くというのが現実的ではないということもありますけれども、ただそういうふうに、車が当たり前、車以外考慮しないというのではなくて、常に選択肢としてあるのだよというのは、大事な考えだと思っています。11年も知事をやっていて、何回かしか公共交通を利用していないというのは、それ自体恥ずかしいのですけれど、津山に行ったときに、ちょっと津山線の様子を見てみるよといって、津山線に乗って帰ったりですとか、ちょっと電車どうなっているかといって、本当は車に乗って帰ればいいのですけど、何回かわざわざ電車使ったということはあるのですけれども、常に使うみたいなことには現実なっていないというのがあります。

記者)
 県庁の職員さんに利用を呼びかけていくとかというお考えはありますか。

知事)
 公共交通を使って通勤する日というのが、月1回ありまして、そういったことは今でも続けています。それが多分、一つのきっかけになったりするのかなと思っています。この公共交通を使うというのは、採算性の面で非常にいいですし、自転車というのも健康にいいということで、自家用車1択ということにはしたくないなと思っています。

記者)
 今回の利用促進キャンペーン事業は、再構築協議会のタイミングを受けてということではないということだったのですけれども、今後、国からのヒアリングですとか、そういったことに備えて、こういった利用実績を上げていくような取組についてどんどんやっていきたいとか、こういったノウハウを蓄積していきたいとか、今後について何かお考えがありましたら、お聞かせください。

知事)
 実際、これは長い取組になりますので、ここで何かものすごいキャンペーンをやって、状況を劇的に良くしようみたいなことを思っているわけではありません。もし、それが出来れば、選択肢の一つになるのかもしれませんけれども、環境を守る取組ですとか、もしくは、それぞれの健康の維持、向上させる取組と同じく、すぐに劇的な結果は出ないかもしれないけれども、意識していないと大体悪い方にずっといってしまう。意識すれば、現状を維持、向上させることが十分可能だという、非常に似た構造を持っているものだと思っています。先ほども申し上げましたけれども、我々、どちらかというと、それぞれの方の個人の選択ですよというふうに捉えていたわけなのですけれども、ただ、ちょっとこれは、もう少し皆さんに、もし迷えるくらいであったら、ぜひ公共交通を使っていただきたい。皆のためにすごく良い影響があるのですということを、継続的に粘り強く訴えていきたいと思っております。

記者)
 南オーストラリア州の訪問についてですが、知事自らが望まれる、経済関係の方も踏まえての訪問だと思うのですが、あらためて、今回どういう実り多きものにしたいか、意気込みをお願いします。

知事)
 まず形式的には、友好提携30周年ということで、昨年11月に南オーストラリア州の総督が岡山県にお越しいただきました。その際に、来年30周年ですね、ぜひ知事、我々、南オーストラリア州にお越しくださいというご招待を受けて、その招待に応えて訪問をするということになっております。先ほどちらっと申し上げましたけれども、私、知事11年目が終わろうとしていますので、今から10年前、私が知事に就任して間もない頃に、実は20周年を迎えていたわけなのですよね。そのときに訪問をしておりませんで、私は20周年で訪問しますかと言って、迷った記憶も実はないのですけれども、就任したばかりで、いろいろやることがあって、とてもそういう儀礼的なことはいけないですよというふうに答えたのか、それとももう行かないのが当たり前になっていたので、スルーしたのかわかりません。覚えているのは25周年、5年前が迫った時に、官邸の方から依頼がありまして、安倍当時総理が地球儀を俯瞰する外交をされているときに、とにかくオーストラリアというのは大事な国なので、国としても関係強化をするけれども、それぞれの地方自治体と友好提携、関係を持っている自治体は、その関係をきちんと維持強化してほしいということで、25周年だね、必ず行ってほしいということを言われました。そうですかということで、行ってまいりました。行ってみて私、ちょっと自分の不勉強を恥じることになったわけなのですけれども、何かというと、オーストラリア英語のアクセントというのは、ある種独特なものがあり、聞いたらすぐ、オーストラリアから来たのですかということで、自分たちも、子どもたち、高校生、大学生をオーストラリアに送って、わざわざアメリカ、ヨーロッパに行ったときに、訂正、修正しなきゃいけないアクセントを身につけさせるのもどうかなというふうに、個人的に思っていた時期があったのは事実なのですけれども、オーストラリア、町によってずいぶんまたアクセントが、これは日本でも大阪弁と東北弁がずいぶん違うみたいに、アデレードの英語は普通に思うオーストラリアアクセントとはずいぶん違う。かなり正統的な、イギリス英語がさらに何か聞きやすくなったような、イギリス英語とアメリカ英語のミックスのようなことで、非常に綺麗な英語でありました。それを私は知らなかったわけなのですけれども、これは街の綺麗さ治安の良さも相まって、岡山県から留学をさせる場所として非常に良い場所だったのだなということで認識を新たにいたしました。また、州の人口が、大体岡山県の人口と同じぐらいということもありますし、自然エネルギーにものすごい力を入れている。昨年、州知事が日本に来られたときに言われていましたけれども、あの時点で、南オーストラリア州で使っているエネルギーの半分が再生可能エネルギーで賄われている、これを数年以内に7割まで引き上げる見込みがついている、どんどんこれから輸出をしようと思っていると。水素の形なのか何の形かわかりませんけれども、水素の形と言いながら、水素も液体にするのか、何の形になるかわかりません、アンモニアかもしれません。とにかく輸出もするのだというお話で、我々、いかにこの脱炭素、水素の利用をするかということで悩んでいる我々からしても、本当にこの感性が合う。いろいろなことで、オーストラリアから見ると、オーストラリアに足りないものを日本が持っている。日本から見ると、日本に必要なものがオーストラリアにあるということで、非常にこの両国、補完性が高い。民主主義の安定した、安心できる国だということもありまして、我々にとって30年前に、アデレード港と水島港の関係で、州と県の友好関係ができたっていうのは、宝物だなと思っています。相互に利益のある関係を維持強化するために、ぜひ私自身が行きたいと考えています。

記者)
 JRの関係で、今回の芸備線に限らず、中山間地域を中心に、鉄道、バス、タクシー会社などの維持が困難になってきている中で、例えば滋賀県知事が、広く県民から負担を求めるということで、交通税の導入なんかを提唱されているかと思います。県庁の方でもスキームの構築に向けて検討準備が進められていると思うのですけれども、知事として、例えば普段鉄道とかを利用しない県民にも、広く負担を呼び掛けて守っていこうみたいな、こういう仕組みについて、どういう評価をされているかということと、今後、岡山県内でこういうことが検討される可能性はあるのかということを伺いたいと思います。

知事)
 現在、岡山県庁で交通税を検討しているかということで言えば、検討しておりません。ただ、とにかく今現状で困っているというときには、普通の対策でなかなかうまくいかなかったということですから、これまでだったら、普通は考えなかったであろう対策をとらざるを得なくなる、もしくはこれまでだったら、それは現実的じゃないかもしれない、費用対効果が悪いんじゃないかとかいろいろ思いつかなかった、もしくは思いついたとしても却下されていたような案が、現実的になってくる可能性は十分あるわけでありまして、そういう点で、滋賀県の取組は、岡山県もそうですけれども、多くの県が今注目をしているのだろうと思います。必ず成功するかどうかはわかりません。ただ、そういった取組が現実的になされる、その結果が見えてくることで、非常に大きな学びに繋がるのだろうと思います。我々とすれば、公共交通を守るために、これまでやってきたことよりは、たぶん何らか一歩か二歩か踏み込む必要があるだろうという考えは、今広がってきているのだろうと思います。こんな動画を作るというのは、大変ささやかな一歩ではありますけれども、環境の問題、今、川ごみ、海ごみを拾いに行こう、綺麗にしようということで、実に一生懸命頑張っていますけれども、10年前であれば、そんなの勝手にしていれば、流れて綺麗になるだけよっていうふうに思って、あまり真剣に取り合ってもらえなかったものが、ずいぶん皆さんが一生懸命頑張っていただけるようになった。最初は、始めても自分とは関係ないよという反応だったとしても、少しずつ共感が広がっていって、そうだよな、これは自分たちの問題でもあるのだよな、自分も何かできることをしようということになってくると、ずいぶん違ってくるのではないかと思います。簡単ではないのですけれども、5年後に始めるぐらいだったら、今から始めなければいけない。ただその具体的なやり方が、交通税かどうかということは、まだまだ議論すべき問題だと思います。

記者)
 南オーストラリア州との交流促進に繋げるということで、何か具体的に、こういう交流したいみたいなお考えはありますか。

知事)
 私とすれば、できるだけたくさんの交換留学のペアを作りたいと思っています。私が思っているほど、5年前の訪問から急増したわけではないのですけれど、着実に増えているといえば増えています。私からすると、岡山の高校に進学すると、必ず、本当はクラスに1人いればいいのかもしれませんけれども、学年に1人は外国からの留学生がいるという状態にしたいと、個人的には思っています。そこから学ぶことは、本当にたくさんありますので。交換留学ですから、1人受け入れているときには1人出て行っているのですよね。その出ていく1人に選ばれた人は、例えば1年なら1年、360度、これまでと全く違う環境に身を浸しているわけでありまして、それも24時間浸しているわけですから、この学びというのは、ものすごいものがあります。人生観が変わるような人もたくさんいるわけですけれども、そういったお互いにとって勉強になる交換留学のペアを増やす、もしくはそこまでいかなくても、例えば学校同士で連携をする、クラス同士で連携をして、それが月に1回でも、Webを使って何かやり取りをするということになると、ずいぶん違ってくるのかなと。そのときに私は元々、岡山県がアメリカのどこの州とも友好関係がないというのは、すごく残念に思っていまして、今でも何とかならないかなというふうに思っているわけなのです。ただ、アメリカのどの州を選んだとしても、どの州と提携ができたとしても時差があります。我々のちょうどいい時間に、皆さん夜出てきてくださいなんてことは言えませんし、向こうにとって都合がいいので、今日の集合は夜の10時ですというのは、現実的ではない中で、オーストラリアは時差がほとんどありませんので、そういったWebを使って、お互いやり取りするということがすごく簡単です。10年前、もっと言えば私が知事に就任するずっと前、20年前で言えば、そういったWebで会議をする、いろいろな話をするというのが技術的に不可能、可能だとしても猛烈なコストがかかったわけなのですけれども、今は本当に安いコストでできるようになってきたので、時差が少ないというメリットが非常にクローズアップされてきています。私が元々留学したのがアメリカですけれども、南オーストラリアに非常に興味関心を持って、いろんな繋がりを深めてきている一つの理由は、時差が少ないことが、Web環境の整備によって、非常にこの大きなメリットになってきたということがございます。ほぼ同じ時間帯に属する国であって、非常に安心できる民主国家で、かつ我々の苦手な英語が話されている。あとこれもありがたいことで、アメリカではなかなかないことなのですけれども、オーストラリア、特に南オーストラリア州では、日本語熱がずっと盛んです。今でも盛んです。なので、例えばアメリカのどっかの州と提携できたとしても、こちらから出せるものが少なくて、我々は英語を学びたいけれども、向こうのメリットはみたいなことになるのですけれども、先方で、日本語みんな勉強しているみたいな学校も結構あるものですから、そうなると、向こうは向こうで、日本と何か結びつきを深めて、自分たちの日本語学習の役に立てたい、我々は英語学習の役に立てたいということで、非常に双方にとって良い組み合わせを作りやすいということもございます。

記者)
 JRの利用促進の方で、先ほど自治体のトップも利用した方がいいみたいな話もあったと思うのですけど、知事ご自身は芸備線を利用されたことがあるのか、また、これから利用したい、乗ってみたいお考えがあるのかというのをお聞かせください。

知事)
 私自身、何回かそれぞれ乗った記憶はあるのですけれども、どこからどこに乗ったかとか、それが芸備線だったのか姫新線だったのか、津山線だけはすごくよく覚えているのですけれど、芸備線に必ず乗りました、あのときですというのは、わかりません。とりあえず何かあったらちょっと乗ってみるというのが好きなものですから、多分1回ぐらい乗っているのだろうなとは思うのですけれども、全部リストを作って、チェックマーク入れているわけでもありません。実際乗ってみて、このダイヤだと本当に通学ということであれば使うけれども、買い物とか通院ということになると、なかなか使いづらいだろうなというのは思いました。

記者)
 先ほどの芸備線の協議会を受けた感想を伺った中で、もちろん広島県と、新見市さんと協議を進めていくとお話でしたけれども、3者で話をする前に、岡山県さんとしてはどういうふうに広島県と新見市さんと話を進めていきたいか、岡山県としてのお考え、今あるところで構いませんので、お伺いしてもよろしいですか。

知事)
 岡山県の中でも確固たる、これに決まっているみたいなことがあるわけでもありません。再構築協議会、これは我々が望んでいたものとかけ離れているわけではありません。我々とすれば、自治体とJRだけではなかなかお互いの主張の隔たりは大きい。そこに国が行司役として、いやそれはこうなんじゃないですか、ここはちょっと何々さん、言い過ぎだと思いますよ、みたいな第三者が入ってくることで、少しずつ歩み寄ることができるだろうし、そうは言っても今、お互いに言っているギャップが非常に大きいように見えますので、単に行司役が来ただけで納得のいく、合意に達しないことであっても、じゃあ国も、ここについては補助をします、助成をしますということで、ありがたいという二つの面で、我々、国の関与を歓迎しているのですけれども、ただ、それが再構築協議会の場がいいのか、それとも今もある、もしくは新たに作る法定協議会の方が、我々にとって、もしくは地元地域にとって望ましいのか、そこについてはいろいろな考えがありまして、我々が今の時点で、岡山県として方針を決めているわけでもありません。

記者)
 岡山市長との対談が例年秋にあって、コロナ禍と去年までなかったと思うのですけれど、今年は開催されるのかというのと、知事としてのお考えをお伺いしたいのですが。

知事)
 今年開催するような具体的な動きがあるわけではありません。法律で義務付けられているわけでもないということもありますし、ちょっとなかなかお互いメリットのある、前向きな話し合いができるような環境かどうかということに関しては、なかなか難しいのかなと思っています。

記者)
 今年はもうないと思っていいでしょうか。

知事)
 今はもう10月半ばですし、そうなのかなと思っています。

記者)
 先ほどの再構築協議会を巡る、JR西日本と自治体との間でのことで、先ほどのご発言のことで、あらためてお尋ねさせてください。お互いにギャップがあって、それが大きいというご認識を示されたと思うのですけれど、今考えていらっしゃる両者のギャップなのですが、具体的にはどういうギャップが存在しているというふうに見ていらっしゃいますか。

知事)
 JR西日本が公表をされた、それぞれの路線の区間別の乗車実績、輸送密度、それから今回はそれだけではなくて、収支も公表をされました。廃線を前提にはしないということは、JR西日本が言われているわけです。大量輸送に向いた鉄道の特性を全然生かしきれていない状態だということを言われて、確かにそうなのだろうなと思うのですけれども、そこから我々が受け取っているメッセージは、できればここは鉄道とすれば廃線にしたいと思っているというのが、JR西日本の思いなのだろうなということは、じわっと伝わってくるわけでありまして、地元からすれば、それは先ほども言いました、県全体でもそうですし、県北の方が、より顕著だと認識していますけれども、自家用車での移動が大半であって、なかなか実際のところ鉄道の利用は地域の皆さんの間でもなされていないけれども、でも、鉄道を利用している人も現にいらっしゃる。数は多くないかもしれないけれども、いらっしゃる。特に、通学をしている学生にとっては、なかなか切実な問題ですので、それは採算がそんなに悪いのですから仕方がないですねということを、こちらの方から言えるような立場ではないということで言えば、線路を使い続けるかどうかということに関しては、大きなギャップがあると私は認識をしています。

記者)
 自治体としては、あくまで使っている方がいらっしゃる以上、存続をまずは考えていくということでしょうか。

知事)
 それがまず元々の、我々のスタンスになります。やはり、今あって使っている人がいるわけですから、これもぜひ維持してもらいたいというのは、非常に素朴な我々自身の思いですね。

記者)
 知事の政治資金の問題についてお尋ねします。後援会の方が事実関係の確認にきちんと受けようとしてくれませんので、やむを得ずここで質問させていただきます。まず、略式命令で、後援会の会計責任者の方と事務担当者の方は先般、上限の100万円の命令が出されましたけれども、今回のお2人なのですけども、今後、正式裁判を請求される可能性はありますでしょうか。

知事)
 本人ではありませんので、どうなのでしょう。私はないのではないかと思っていますけれども、本人の考え次第だと思います。

記者)
 あらためて、略式命令が出たことを受けて、今のご所感をお願いします。

知事)
 検察の方でいろいろ調べていただいて、不適切なことがあったというふうに認定をされたわけですので、我々の知識不足、認識不足、責任を痛感しているところです。

記者)
 その指摘の寄附も寄附受けも債務もなかったというのが、検察の指摘の中心であったと思うのですけれども、知事もその認識を受け入れられるということでよろしいでしょうか。

知事)
 寄附金として計上されたものを債権放棄しようとしたことが適切でなかった、という指摘を受けました。我々からすると、本当に驚いたところでありますけれども、検察の皆さん、検事の皆さんも全員司法試験に優秀な成績で合格された後、法律の運用の実務をもう何年も担われている方であるのに対して、我々自身、事務所の中で司法試験を合格した人は誰もいないわけですから、我々もびっくりしたわけですけれども、そういう判断がされたということに関しては、すみませんでした。我々、とにかくこういう判断をされるとは思わず、淡々と実務をこなしていたということについて、申し訳なく思っているところでございます。

記者)
 今後、正式に収支報告書の訂正が必要になりますが、誰が訂正することになるのでしょうか。どなたが実務を担われるでしょうか。

知事)
 それは難しいところで、前回、訂正が求められたときに、これは慎重にやらなければいけないということで、弁護士の先生にも入っていただいて、教えていただいて、選挙管理委員会にも問い合わせをして、こういうことでいいのじゃないかということで、そこそこの確信を持って訂正をさせていただきました。ところが今回、検察の方から、我々が訂正をする前提の認識が誤っているということで、訂正自体もある種、無駄な訂正というか、意味のない訂正、これを専門用語で言うと、虚偽記載という何か非常に怖い名前で表現をされていましたけれども、こういうことになってしまったわけですので、今回の訂正については、本当に慎重に行わなければいけないと思っています。現在、事務所にいる人材で、それができる人はいません、はっきり申し上げて。慎重に弁護士の先生にお伺いし、会計士、それから選挙管理委員会の方にもお尋ねすることになろうかと思いますし、検察の方で、何か我々の問い合わせで教えていただけることがあるのであれば、ほぼ、我々検察の方から情報をいただけておりませんけれども、新たなミスを作らなくて済むように、いろいろな方に教えていただきながら、進めていきたいと思っています。

記者)
 2021年の12月に報道を受けて知事が開かれた記者会見、翌22年の2月に、2種類、県政記者クラブの方に資料の配付があったと思うのですけれども、今回の訂正の際に、どのような考え方で訂正を行ったかというふうに資料をあらためて出していただきたいのですけれども、いかがでしょうか。

知事)
 これからする訂正について、まだ決まったことはほとんどありません。先ほど申し上げましたように、我々前回の訂正のときに、かなり慎重にいろいろな方に教えていただいてミスがないようにしたつもりが、その訂正が適正でなかったという認定を受けたわけですので、ここについては本当に慎重に行っていきたいと思います。具体的にどういう訂正になるのか、いつそれができるのか、現時点では申し上げることはできません。

記者)
 結果的に、後援会、生き活き岡山という団体も、県民を欺き続けてきたわけなのですけれども、知事はこれらの団体に、今後も知事の名前と生き活き岡山という知事の政策スローガンの名前を使用することを許されるのですか。それとも、もうこの団体との関係を改めるというふうなお考えはありますか。

知事)
 名称を変えるという議論にはなっておりません。今回罰金の命令が出たわけですけれども、担当者そのものは適正に事務をやっていると信じていたわけでございます。担当者の責任が今回、言われておりますけれども、事務所全体としての法律の知識が足りなかったということが、一番の原因なのだろうと思っています。

記者)
 これまでも何度かちょっとお尋ねしているのですけども、検察の指摘で、寄附も寄附の受けも債務もなかったというふうに、公訴事実の中で指摘されていた検察の指摘は、知事も受け入れられるということでよろしいですね。

知事)
 実際、これから正式な裁判にするかどうかということについて、まだ私自身はよくわからないということですので、結果が確定したわけではありません。結果が確定した時点で、それが事務所全体の意思にもなるのかなと思っています。

記者)
 最後一つお願いなのですけれども、後援会の方が、こちらの質問に対して回答しようとしないので、取材にきちんと誠実に答えるように要請をしていただきたいのですが。基本的な事実確認をここでやれば、お互い多分時間の無駄だと思うので、後援会で事実ベースのことは全て確認したいのです。

知事)
 捜査が入って、略式命令が出たことですので、後援会自身もわからないことも多々あろうかと思います。今一番知識がある、確信を持って答えられるのは、検察の方だろうと思います。我々自身も検察にお尋ねしたいぐらいですので。どこまで答えられるかどうかはわかりません。

記者)
 では後援会の方に、せめて電話には出るようにお伝えください。以上です。

司会)
 それではこれをもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。
 

2012年の記者会見