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2016年7月15日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0480215 2016年7月19日更新公聴広報課
会見写真

新晴れの国おかやま生き活きプラン(仮称)骨子について

 私からは、まず3項目お話をさせていただきます。
 まず、「新晴れの国おかやま生き活きプラン(仮称)」骨子についてでございます。
 新プランにつきまして、「現プランの性格と大枠を維持しつつ、内容の充実と強化を図る」との考え方に基づき、現在、策定作業を進めておりますが、このたび、骨子を取りまとめました。
 「県政の基本目標」につきましては、引き続き、「生き活き岡山」の実現を掲げ、さまざまな主体との連携・協働を進めるとともに、「顧客重視」、「コスト意識」、「スピード感」の視点を持って「県民の要請に応える行財政経営」を行ってまいります。「プランの性格等」につきましては、県政の最上位に位置づけられる総合的な計画として、将来目指すべき岡山の姿を明らかにする長期構想と、その実現に向けて今後4年間に重点的に取り組む戦略や施策を盛り込んだ行動計画の性格をあわせ持つものとしております。
 次に、「岡山の将来像」では、「時代の潮流と課題」と「岡山の発展可能性」を踏まえた「目指すべき岡山の姿」を県民局ごとの地域別構想とあわせてお示しすることとしており、現プランから大きく変更することは考えておりませんが、地方創生の動きやグローバル化の進展など、新たな動きへの対応も踏まえ、所要の見直しを行うこととしております。
 「行動計画」につきましては、引き続き、「教育県岡山の復活」、「地域を支える産業の振興」、「安心で豊かさが実感できる地域」の創造の3つを重点戦略に位置づけ、その下に17の「戦略プログラム」を配置するとともに、新たに「おかやま創生推進連携プロジェクト」を掲げております。
 次に、個別の戦略プログラムの概要につきまして、新規のプログラムを中心に御説明いたします。
 重点戦略1、「教育県岡山の復活」では、現プランの「学力向上プログラム」、「徳育推進プログラム」に加え、G7教育大臣会合を契機として豊かな語学力やチャレンジ精神を有し、さまざまな分野で活躍できるグローバル人材の育成を図る「グローバル人材育成プログラム」を新たに掲げております。
 重点戦略2、「地域を支える産業の振興」では、現プランの5つのプログラムを継承しつつ、企業の「稼ぐ力」を強化するプログラムや、働く人を応援するプログラムを掲げることとしております。
 重点戦略3、「安心で豊かさが実感できる地域の創造」では、現行の「子育て支援充実プログラム」から独立させる形で、新たに「結婚・妊娠・出産応援プログラム」を設けるなど、9つのプログラムを掲げております。
 「おかやま創生」実現の加速に向け、部局横断的なプロジェクトチームを設置し、政策間連携はもとより、市町村連携や官民協働など、「連携」をキーワードに新たな事業にチャレンジすることとしております。
 今後、この骨子をベースに、さまざまな機会を通じて、県民の皆様や県議会、市町村など幅広く御意見を伺いながら、内容の具体化を進め、11月に素案を公表し、パブリックコメントを行った上で、来年3月までの策定を目指してまいりたいと考えております。

「2016 情熱疾走 中国総体」の開催について

 次に、「2016 情熱疾走 中国総体」についてでございます。
 今月28日から8月20日までの約1カ月間、インターハイが本県を主会場県として、中国5県で開催されます。本県で39年ぶりの開催となる総合開会式は、皇太子殿下をお迎えして、28日にジップアリーナ岡山で行います。約400人の高校生が、和太鼓や創作ダンスなどを織りまぜた公開演技により、華やかに全国の選手を歓迎します。
 競技は、全体で30競技34種目が開催され、うち本県では8市町村で陸上競技など9種目を実施し、高校生が熱戦を繰り広げます。本県選手団は先週8日に壮行式を行い、競技の枠を超え、「チーム岡山」としての結束を強めました。県民の皆様には是非、会場にお越しいただき、選手に熱い声援を送っていただければと存じます。
 また、期間中は空港や主要駅に設置する総合案内所の運営や、選手への応援メッセージ入り記念品の配付、会場を彩る草花装飾など、高校生が全国から来られる皆様をおもてなしの心でお迎えします。
 開幕まで残り2週間となりました。選手はもちろん、大会を支える高校生が力を結集し、岡山のすばらしさを発信する大会となるよう、万全を期してまいりたいと存じます。

中国横断自動車道岡山米子線4車線化促進総決起大会の開催について

 最後に、中国横断自動車道岡山米子線4車線化促進総決起大会の開催についてであります。
 先月、岡山米子線が暫定2車線区間における付加車線設置の検証路線に選定されましたことは、4車線化に向けた大きな前進と考えております。
 これを機に、早期の付加車線設置を促進し、4車線化への動きを一層加速させるため、先般開催したシンポジウムに続き、9月2日に東京の衆議院第二議員会館において、関係者が一丸となった総決起大会を開催いたします。
 この総決起大会は、4車線化に向けて初めて開催するものであり、経済団体等からの意見発表や大会決議等を行い、国会議員や国土交通省など関係の方々に4車線化に対する地元の期待の大きさやその緊急性を強力にアピールしたいと存じます。
 私からは以上でございます。

質疑応答

記者)
 生き活きプランの骨子なんですが、まだ骨子ではあるんですが、現段階でどのような方向性を打ち出していけているなというか、そのあたり知事の手応えといいますか、お考えがございましたら。

知事)
 私自身安堵している部分でありますけれども、選挙前に考えていたこと、選挙中に訴えてきたこと、皆様方から教えていただき少しずつ私の考え方に取り入れていったもの、まず好循環のもとになるところにきちんとエネルギーを集中すべきだと。その考え方は、私はこれは間違ってるなと思ったことは一度もございません。それぞれの分野の中でも好循環のもとというものがありますし、各分野の好循環のもととしての教育と産業ということは、今でも強く思っております。
 問題なのは、それが一番根っこのことにはなるのですが、なかなかそれが表に出るまで、実感が持てるまでに至っていないということでありまして、是非その一番大事な全ての好循環のもとになるところを更に力強く回していきたいと思っております。
 また、人口の問題ですとか、グローバル化対応の問題ですとか、これまでの生き活きプランにも実はその考え方自体は入っていながらも、そこまでの緊急性ですとか重要性を付加できていなかったものについて新たに盛り込むというか、先ほど申し上げましたように連携プロジェクトを立ち上げるなど、更に強化をしたいと考えております。

記者)
 生き活きプランの関係ですが、まず生き活きプランの行動計画というのが示されて、数値目標等を決められているかと思いますが、まずはその達成状況を踏まえてその目標がどうであったのかということと、新たに4年後を見据えた数値目標を設定されると思いますが、そこはどういうふうにつなげていきたいと。

知事)
 そうですね、私自身、前知事の夢づくりプランを引き継いで、行政の継続性というものがありますので、大きく変えるわけではなく手直しをさせていただいて生き活きプランというものにさせていただきました。
 その過程で、指標の数は90あったのですが、結果的にはこの90の数自体は変わらなかったわけですけれども、そのうち半分、45の指標が手直しになりました。その過程で私が強調したといいますかお願いしたことは、以前にも申し上げたことがありますけれども、その指標が達成をされることが県民の幸せにどれぐらいリンクしているのか。例えば県庁が一年間でセミナーをした数みたいなことが、5回達成したからといってそれがどういうことになるのか。そうじゃなくて、この指標、この数値が達成されることが本当に幸せ、安全・安心であったり実感につながる、もしくはそれに非常にリンクした指標を選びましょうということをお願いをしました。
 実際に進めてみると、いい指標が実際データとしてなかったりですとか、もしくは例えば県民所得については、一応県民所得は残したわけなんですけれども、実際にデータが出るのに2年以上かかるとか、色々と現実的な制約がありますので、ベストの数字、我々が思っていたベストの指標を選べたわけではありません。その制約はこれからも残るわけでありますけれども、今後の指標のとり方、考え方、別に今統一的にその考え方を取りまとめて、それに従って指標を今組み立てているわけではありませんけれども、今骨子の段階ですから。今私の中に漠然とありますものは、かなりもう達成できたというものについては、そこを卒業して次の段階に進むということになりますし、大事な指標なのになかなかまだ達成できていないということについては引き続いての宿題ということで、場合によってはそのまま指標として残すということもあり得るかと思います。
 いずれにいたしましても、この指標が県民の将来にとって、幸せにとって大事だというものを指標に採用したいと思います。

記者)
 達成できてないものということについて、やっぱり最初のときには学力テストの順位が結構取り上げられたりもしたんですけども、その数値目標に関しては引き下げるとか外すといった知事のお考えはあるんですか。

知事)
 一番目立っているのはこの学力テストの順位10位以内ということでありますけれども、これは簡単な目標ではないなということは再三申し上げてきたところでありますけれども、もともとの岡山県のポテンシャルを考えれば、最終的な水準としてこの10位以内というものがもう達成が不可能というものじゃないと私はかたく信じております。ですから、時間がかかっているということはありますけれども、その水準をおろすということ、もしくはその目標そのものを外してしまうということは現時点では全く考えておりません。

記者)
 幾つか新しく列記されたプログラムがありますけれども、特に重点を置きたいですとか、知事の思いが入っているものがあれば教えてください。

知事)
 この生き活きプランにつきましては、全てが私の思いが入っているとも言えますし、私の意見が余り強く入っているものはないということもあります。例えば私の選挙公約については私の思いが強く入るわけであります。それはある程度強めに出して、県民の皆様、有権者の皆様の反応を教えていただいて、ああ、そうか、例えば教育についてはあえて前に出してみたら非常に予想以上に強い反応が返ってきましたので、それよりもさらに強めでいったということもありますし、今の問題で私が思っているもので、皆様方は大事に思われてないんだなということで少しトーンを弱めた、そういったものもいっぱいあるわけですけれども、この生き活きプランにつきましては、これは行政の最上位計画になりますので、これはもうそれぞれの部署のこれまでの流れを総合した部分になってまいります。皆様から見て非常に穏当なものにしなければいけないという性格も当然あるわけでございます。是非、私だけの思いが突っ走ることがゆめゆめないようにしていきたいと思います。
 御案内のとおり10月に選挙がございます。その選挙に向けて、私自身の思いについては公約のほうに盛り込ませていただいて、県民の皆様との会話を通じて、その県民の皆さんの御意見、御要望はこの生き活きプラン、新プランをつくる過程で選挙後に盛り込む部分もこれは当然あろうかと思います。これは県民の皆さんの御意志の反映ということでございます。

記者)
 結婚・妊娠・出産応援プログラムを新しく独立したということですが、どういう内容ですか。

知事)
 これはもう明らかに重要視しているということでございます。私自身、人口問題というものは非常に大事で、かつ、急いで取り組まなければいけないにもかかわらず、なかなか皆様方の危機感が持ち上がってこない問題であるということで、私なりに重視はしていたつもりではありますけれども、これは先ほど申し上げましたように自分で重視していても県民の皆様からの反応が強くなければ、ちょっとこれは私の思いだけでは踏み込めないなというふうに思ったうちの、言ってみれば一つになるわけでありますけれども、ただありがたいことにこれは都知事候補にもなっています増田元総務大臣が世に問いかけ、国民、県民の皆さんがこれは確かに非常に大事な問題だということで強い反応を示された、意思を表明されたということでありますので、そういうことであればこれは一段大きく扱うことができるということでございます。
 私がよく、大怪我をして血を流していることと、糖尿病っていうふうに例えるんですけれども、本当に大出血をしているときにはこれを一年放っておく人は誰もいないわけでありまして、すぐ駆け込んで処置をする場面であります。糖尿病というのは将来四肢の切断につながったり失明につながったりする大変怖い病気で、しかも予防可能なんですけれども、すぐに強い症状が出てこないので、ついつい日々放置をしてしまって10年たったらひどいことになっている、ということに近い性格がありますので、できるだけ早く我々は本格的に取り組むべきだと考えております。

記者)
 参議院選挙に関しまして、投票率が50%ちょっとで前回よりは少し上がったんですけれども、過去4番目に低いということなんですけれども、そのあたり、さまざまな取り組みをした上での評価をお願いします。

知事)
 今回は、この選挙管理委員会、県の選管も市町村選管もこれまでにない取り組みをしておられました。また、今回も本当に絶好の機会と、選挙権が20歳以上から18歳以上に引き下げられたという大きな節目のときでありましたので、それを機にいろいろな広報活動、啓蒙活動をしてまいりました。出前授業ですとか模擬投票ですとか、いろんなことをしたわけであります。そういったことが今回の投票率の向上につながったのかなと思うと同時に、もしくは18歳の皆さんの投票率が若い人の平均と比べると随分よかったということについては嬉しく思っていると同時に、20歳代の投票率が特に上がったという話を聞いていないということと、19歳の投票率は18歳の投票率と比べて大きく、これは岡山県においても全国においても低いということでありまして、まだ努力がピンポイント、限定的な効果にしかつながっていないなという思いをしております。
 とにかく、これはもう民主主義の根幹でありますので、民意を議会に集約して、議会でいろいろ議論をして予算を議決していく、法律を決めていく、省令を決めていくという大切な大切なところでありますので、私は常に投票率は100%を目指すべきであろうと思っております。
 今年もまた大きな選挙があります。来年からも選挙があります。私、投票率を上げる努力というものは、これはもうしっかりやっていかなければいけないと思っております。

記者)
 4車線化の決起大会についてなんですけれども、陳情という形ではなくて、こういう総決起大会をあえてやるという、その辺の意味と意義っていうのはどうなんでしょうか。

知事)
 そうですね、実際4車線化についてはこれまで私が霞ヶ関に行って陳情というべきか、提案というべきか、お時間をいただいてお話をする際にはほぼ毎回お願いをしている項目でございます。それ以外にも国会議員の先生方の期成会ができたり県議会議員の先生方の期成会ができたり、そういった場で担当する国土交通省の課長に来ていただいたり勉強会を開いてみたり、これまでもしてきたところであります。
 その一連の流れの中の総決起大会ということで、いろいろな形で我々の思いですとか、もしくは地域の実情ですとか、そういったことを関係の方々にお伝えをしていきたいと思っております。

記者)
 三菱自動車の関連なんですが、生産再開されたわけですけれども、先だって倉敷市の伊東市長が倉敷市で公用車として50台を、総社市でも14台を支援すると。県として何か同じような支援をする予定があれば。

知事)
 そうですね、そういったいろんな組織、団体が三菱自動車を応援しようと、自分たちもちょっと前倒しでも買おうという動きをしているということは大変うれしく思っております。私ども、実はもう既にパトカーですとか除雪車といった非常に特殊な用途の車両を除いて、県庁で使っている車は全て三菱車でございます。かつまたリースにしておりますので、今さら買うということができないというか、もう全部三菱になっております。今年度の更新についても三菱で更新することに決まっておりますので、引き続き全力で三菱を応援していきたいと。

記者)
 新たに購入したり増やしたりっていうことはないんですね。

知事)
 そうですね、もうフルに、目一杯三菱で。

記者)
 政務活動費の関係で、今政務活動費、東京都知事選もそういった部分もあって今回のような事態になっているわけですけれども、昨日も市民オンブズマンのほうが県議会の政務活動費について提訴ということで、まあ昨日知事のコメントも出されたんですけども、毎年度毎年度こういうふうに適切な使用方法ではないんではないかというようなご指摘が出ているというようなあたり、この使い方含めてどんなふうにお考えなのか、改めてお伺いしたいと思います。

知事)
 そうですね、これは議会のことでありますので、執行部の私が余りとやかく言えるようなことではありませんけれども、これは一般論といたしまして、とにかく我々県庁執行部にとっても議会にとっても活動の原資は全て税金でございます。ですから、有権者の皆さん、国民、県民の皆さんから納得のいく説明ができる使い方をするということは全ての大前提であろうかと思います。どういう使い方ならよくてどういう使い方は不適当であるという線引きについては私が決める、もしくは意見を言うようなことではありませんけれども、とにかくきちんと説明ができる、県民、納税者の皆様に納得していただける、そういった使い方、お示しの仕方が大事だと思います。

記者)
 今回から1万円以下の金額についても公表になると、これについて改めて御意見を伺います。

知事)
 そうですね、これは岡山県議会の議員の皆さんが、非常に煩雑な部分もあろうかと思いますけれども、そういったことが信頼につながるというふうに御判断をされたというのは大変すばらしいことだと思います。

知事)
 すみません、いろんな例外があるようで、三菱車につきましては基本的に全て、ほぼ全てということです。例外があるようでございますので。

 それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。
 ありがとうございました。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見