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2016年4月8日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0468797 2016年4月11日更新公聴広報課
会見写真

新年度にあたって

 私からは4項目、お話をさせていただきます。
 まず、新年度にあたり、この1年に懸ける私の思いについてお話しさせていただきます。
 今年度は、晴れの国おかやま生き活きプランの総仕上げの年であり、県民生活の充実に向け、広がりつつある好循環の流れを加速させ、県民の皆様に目に見える形で成果をお示しし、岡山がもっと住みやすく元気な県へと変化していることを実感していただくことが大切であると考えています。
 このため本県の持続的発展に向け、好循環のエンジンである教育の再生や産業の振興はもとより、人口減少対策や地方創生などの喫緊の課題にもしっかりと取り組み、すべての県民が明るい笑顔で暮らす「生き活きおかやま」の実現に全力を尽くしてまいります。

岡山-香港線就航を記念した香港への訪問について

 次に、岡山―香港線就航を記念した香港への訪問についてであります。
 今月19日から21日までの3日間、香港を訪問し、このたびの直行便就航のお礼や香港からの送客要請などを行ってまいります。日程につきましては、お手元の資料のとおりでございます。
 まず、香港航空本社を訪問し、先月28日から毎日運航いただいている岡山―香港線について感謝の気持ちをお伝えするとともに、今後の安定した運航について意見交換を行うこととしております。
 また、香港での訪日団体旅行取扱件数でトップを続けるEGLツアーズの30周年祝賀式に参加させていただき、おかやま国際観光親善大使でもある袁文英社長に、直接、日頃の送客に関してお礼を申し上げるとともに、さらなる送客の要請を行うこととしております。加えて現地で訴求力の高い情報誌2誌から岡山県知事としてインタビューを受けることとなっており、認知度向上に向け、本県の魅力をしっかりと伝えてまいりたいと存じます。今回の訪問により相互の協力関係をさらに強固なものにするとともに、新たに就航した岡山―香港線の安定した運航に向け、引き続き積極的に取り組んでまいりたいと存じます。

おかやまマラソンについて

 次に、おかやまマラソンについてでありますが、本年11月13日の第2回大会開催の7カ月前に当たる来週13日から、いよいよランナー募集を開始いたします。
 昨年から定員を1,000人増やして1万6千人にするとともに、マラソンの制限時間の適用箇所を変更することなどにより、ランナーの皆様により参加しやすい大会となるよう、改善いたしております。
 13日からは、まず「岡山市民県民優先枠」の募集を先行して行いますので、ぜひこの機会に多くの皆様にお申し込みいただきたいと思います。
 昨年の第1回大会では、「走る」「みる」「支える」といった様々な形で大変多くの皆様にご参加いただき、地域に元気と感動をもたらす大会となりました。
 県民、市民の皆様のご協力に改めて深く感謝申し上げます。
 皆様から一層愛される大会となるよう、実行委員会を中心に全力を挙げて準備を進めてまいりますので、ぜひ多くのご参加をいただきますようよろしくお願い申し上げます。

輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会 行動宣言について

 最後に、輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会、行動宣言への賛同についてであります。
 この会は国が設けたもので、各地域や分野で輝く女性を応援する男性リーダーを全国的に増やしていこうという趣旨のものであります。私も女性の活躍は「生き活き岡山」の実現に大変重要と考え、これまでも大いに推進してきたところであります。4月から第4次おかやまウィズプランと岡山県女性職員活躍推進計画をスタートさせましたが、女性が活躍できる社会の構築がいかに大事であるかを、県民の皆さん、特に県内企業のトップの皆さんに訴えかけていくためには、男性リーダーの会に名前を連ね、アピールすることも効果的と考え、本日宣言への賛同を表明することといたしました。今後はウィズプランと女性職員活躍推進計画に基づき、女性の活躍をしっかりと進めてまいりたいと存じます。
 私からは以上でございます。

質疑応答

記者)
 男性リーダーの会の行動宣言に関してなんですけれども、このタイミングで賛同を表明されるという、そのタイミングというのはどう捉えていらっしゃいますか。

知事)
 私、以前の職場での経験も踏まえ、私の家族構成も踏まえ、女性の活躍というのは大事だということを社会全体としても個人としても考えておりましたけれども、そういうことですので、何か機会あるごとに積極的に対応するようには努めてきたと、考えております。今回そういった、国が音頭をとってそういうリーダーの会が発足をするということでありましたので、ウィズプラン等のスタートに合わせ、早速賛同させていただいたということでございます。何かずっとタイミングを見はからって今というよりも、私とすればもうできるだけ早い段階で賛同したと、そういうことを考えております。

記者)
 その関連で女性の活躍ということをおっしゃって、今全国的に話題になってますけども、待機児童の問題というのも一つ大きな問題ではあろうかと思うんですけれども、新年度でもやっぱり岡山県内でもまだ待機児童っていうのは新たにと言いますか、次々発生しているというふうな状況にあるんですけれども、この現状についてどうお考えかということで、まず対策についてどうお考えですか。

知事)
 まず、待機児童、これは定義によって随分実際の人数は変わってくるわけでありますけれども、そもそも人数が定義によってどう変わるということよりも、子供を産みたい、仕事をしたい、そういった、例えば男性であれば、結婚をして家庭を持ちたい、子育てをしたいという自然な望み、それからせっかくの教育を生かして、社会で能力を生かして活躍をしたい、この2つは大抵の場合、自然に両立をするわけでありますけれども、この数十年間、女性は男女雇用機会均等法が施行された後も、なかなか自然な両立は難しく、多くの方に不本意な二者択一を迫るような事情がありました。これはそれぞれの方にとっては申しわけないですし、社会全体とすれば大変もったいないですし、不公平、不公正であると考えています。ですから、それができるだけ両立ができるようにするということは社会として当然やらなければいけないことでありまして、その待機児童の解消というのもその一つであります。それ以外にもいろいろなことがありますので、岡山県庁としても、岡山県知事としても、いろいろ取り組んでいるつもりではございます。
 あともう一つ、私自身、ちょっとごめんなさい、少しずれるようにも見えるんですけれども、ほかの国、先進国で要求されない、先ほどの不本意な二者択一に近いものが日本人に課せられていると思っております。それは仕事をきちんとすると、自分の教育にふさわしい高度な仕事をするということと、すばらしい環境の中で生活をするということであります。端的に言えば、高度な仕事がかなり東京近辺に集中をしていまして、高い教育に見合った仕事をしようとすると、東京に本社のある会社、組織に属すことになりますけれども。そこに住むと、なかなかほかの先進国で享受できるようなゆとりのある暮らしができない。ゆとりのある暮らしを例えば岡山県でしようとすると、十分な高度な仕事が足りないっていうことがあります。是非岡山にもっともっと例えば本社を移転してもらう、官庁組織を移転してもらうことで、豊かな自然の中での暮らしと、あときちんとした仕事を両立させたい、それは男性にとってもそうです、女性にとってもそうだと思っています。いろいろな形で女性、あとは男性も応援していきたいということです。ちょっと広がってしまいました。

記者)
 待機児童も定義によって変わると思いますし、待機児童が出ている自治体からの説明でも、潜在需要というのがどれだけあるのかわからないので、なかなかその対応が難しいということは言われるんですけども、そうしてるといつまでも解消されないということになりますよね。そのあたりの対策といいますか、対応がどうあるべきか、あるいは県としてはどういうふうなことをお考えでしょうか。

知事)
 それぞれの立場でできることをやるというのは大事だと思っています。保育所の整備が進まない、いろいろな理由のうちの一つは保育士が見つからないっていうこともあります。学校を出て、資格がある人がそこに就職してくれない、資格がある人が早目に退職をしてしまう、結婚等で退職された方が戻ってくれない、あと都市部ではそもそも土地が見つからない。ほかのこともありますけれども、県とすれば今度保育士の資格試験を、これまで年1回だったわけですけれども、年2回にして、この機会を増やすですとか、我々レベルでできることはするということにしております。
 あと待機児童の問題は、岡山県内で言えば県北よりも県南のほうが厳しいわけですし、岡山県と東京都で見れば、明らかに東京都のほうが大変なわけであります。ですから、我々この日本はちょっと首都圏に人が集まり過ぎているので、首都圏での生活水準も生活環境が悪くなるし、地方圏の元気が失われているというふうに思っておりますので、是非そういったことも含めて、首都圏の皆さんに岡山県を含む地方に引っ越しを考えていただければなぁと、県南の方が県北に引っ越すだけでも随分子育て環境がよくなると思っておりますし、それが日本全体のバランスをよくするためにも、それぞれの御家庭にチャンスがあれば、そういったことも考えていただきたいと思っています。

記者)
 もう一つ、自治体の思い切った取り組みによって解消されるという、そういうところもあるかと思いますけども、そのあたりの踏み込んだ対応というのはいかがですか。

知事)
 それぞれの自治体で踏み込んだ対応、努力をされていることと思います。私自身で言えば、国の動きに連動し、また市長会からの要請にもお応えする形で、もともとは私自身も強い思いは持っていたわけですけれども、第3子以降の保育料の無償化の拡大に踏み込んだわけであります。これは働くお母さん方が働きやすいように、もしくは子育てしやすいようにというときに、子供を預けることができる、この預けることができるというのはいろいろな要素がありまして、一つは近くにあるかないかということ、あと料金が賄えるかどうかということがありまして、その量の面でも、値段というか、質というか、の面でもそれぞれやることがあろうかと思っています。財源の問題ですとか、いろいろな制約がありますけれども、その中でかなり県としても頑張っているつもりですし、それぞれの市町村も頑張ってくれているということを個別で報告を受けております。


記者)
 香港訪問に関連して、香港からのさらなる送客を要請ということですけども、就航1週間ぐらいたって、岡山からのアウトバウンドのほうの状況というのはどんな感じですか。

知事)
 この便については、本当にインバウンド主体の時刻設定になっております。アウトバウンドも増やしていこうということを思っているわけですけれども、もともとそんなに多くはありません。私、今数字を持っておりませんので、また担当に聞いていただければと思いますけれども、当然ながらそちらのほうも増やしていきたいと思ってます。

記者)
 同様の質問なんですけども、今回、知事が行かれる意味と意義、そしてさらに目的とすべきこと、それを教えてください。

知事)
 まず、一つはお礼を申し上げに行くということであります。香港航空とEGLツアーズには、今回リスクをとっていただいたということであります。岡山の未来にかけていただいたということに関するお礼と、あとはお願いです。私はもともとビジネスマンですのでよくわかるんですけれども、どう見てもここには行くだろうというときには、個人の考えなんて関係ありません、むしろ行かないほうがまずいと。ここは絶対行っちゃいけないというところもあります。ただ、グレーゾーンというのは常にあるわけでありまして、ここは悩ましいなと、行ってもよさそうだし、でもリスクも怖いなっていうときに、このリスクをとっていただいたときっていうのは、個人の関係があるかないか、相手を信用できるかどうかっていうことで、この関係を長く続けようかとか、ちょっと数字が悪くなっていったときに、もうちょっと我慢しようか、相談しようか、それともスパンと切ってしまおうかっていうところが大きく違ってきます。私は是非、今回の香港便はできるだけ長く続けたいと思っていますので、これから人間関係をつくるということは非常に大事だと思っていますし、そもそもお礼を申し上げるということは、一般論としても非常に大事なことだと思っています。
 あと私自身、前回も香港に農産物の輸出ということで参りましたけれども、観光ということで、もう一度いろいろ勉強したいとも思っております。実質1日ですので、そんなにすごいことはできないんですけれど。

記者)
 目指すべきベクトルは多分2つあると思うんですけれども、基本的にはインバウンド用の時間設定だと。ただ、アウトバウンド用を要請をするようにするのか、それともインバウンドの搭乗率を上げる方向を選ぶのか、これはどちらでってことでいかれますか。

知事)
 先ほど申し上げましたように、この時刻設定はもともとインバウンドを主に考えているものであります。香港の皆さんにいかに、行き先いろいろ可能性、香港の皆さん、日本大好きな方々ですけれども、かつまた非常にアクティブな方々ですけれども、岡山にとってライバルいっぱいあるわけでありまして、岡山ってこんなところですよ、なかなかいいですよっていうことをアピールするっていうのは非常に大事なことであります。
 あと岡山の方にとっても、直行便があるないっていうのは行きやすさの面で全然違いますので、それも岡山で香港の魅力っていうのは伝えていきたいと思っています。これはどちらが主かっていうところは、やはりインバウンドなんですけれども、両方大事だと思っています。

記者)
 2点伺うんですけど、まず、3月26日に北海道新幹線が開通しまして、日本列島も新幹線もまたつながる場所が増えたわけですけども、そんな中で四国というのはまだつながってないわけで、そういった中で四国の4県で新幹線の建設を望む声が高まっているということについて、岡山県の知事としてどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

知事)
 それぞれの地域で、鉄道の延伸ですとか、道路の延伸については思いがあろうかと思います。四国の皆さんが新幹線、北海道まで行くと島で新幹線がないのは四国だけだなということ、勉強会などもされてるということは認識をいたしております。

記者)
 その4県の今検討されている案の中では、岡山駅から瀬戸大橋を通って四国に新幹線を渡そうというふうなルートになってます。そうなりますと、沿線ですので岡山県に対しても費用負担というものを求めてくるという考え方も、そういうふうな可能性もあるんですけども、それについてはどのようにお考えですか。

知事)
 そういう勉強会をされてる段階で具体的な話を聞かれても、ちょっと私にはよくわからないですね。

記者)
 今後、そういうふうな御提案、お話し合いがあったときにということですか。

知事)
 今もう雲をつかむような話でありまして、現時点では、よくわからないです。

記者)
 もう一点です。これは今日いただいたおかやまマラソンの話ですけれども、2年目になって定員も増えて、改めて募集も始まるこのタイミング、先ほどもありましたけれども、改めてどういうふうな魅力を知ってもらいたい、また前回の反応を踏まえた上での今回改めて訴えたいことは。

知事)
 本当に大きな大会でありますので、もう街の道路を借り切って行う大会、第1回目の大会がうまくいくかどうか、本当に心配もしたわけですけれども、皆様方の御協力で本当にうまくいきました。中継もしていただきまして、ありがとうございました。せっかくの大成功ですので、是非もう2回、3回とずっと続く大会にしていくために、2回目っていうのはやはり大事だということで、我々そんなに大幅な変更にはなりそうにありませんけれども、いろいろな反省点を踏まえた改良をして、さらにいい大会にするべく頑張っているところでございます。是非2回目の大会も、1回目に劣らず、いい大会だった、岡山をアピールするいい大会にしたいと思っています。

記者)
 知事は走られますか。

知事)
 私自身個人的には走りたいわけでありますけれども、まだちょっと任期満了の先にあるということもありまして、今いろいろ調整をしているところでございます。

記者)
 デスティネーションキャンペーンも始まりまして、知事もおもてなしということは強調されてると思うんですけども、その観点で、ちょっとずれるんですけど、交通ルール、余りよくないっていうのが県議会でも毎回議員の方々から質問あって、本部長が独自のルールがまかり通ってるっていうので苦言を呈したりしてますけども、そういうおもてなしの観点で、特に合図を出さないとか、駅の近くにも合図を早目にとかああいうのを大きく書いてあるということ自体が、僕もよそ者なので思うんですが、ちょっと恥ずかしいことじゃないかなと思うんですが、それはおもてなしの観点からはどうでしょうか。

知事)
 いや、もう本当におっしゃられるとおりで恥ずかしいことです。何というか私自身も免許を、高校までここで育って、たった11年ですけれども外に出て運転をして戻ってきて、岡山の交通マナーは正直びっくりをしました。それから20年たちまして、ある意味なれた面と、でもやっぱりおかしいよなっていうふうに思ってる面、両方がございます。特に、最近岡山に引っ越された方、来られた方からすると、これはいかんというふうに思われると思います。これは、岡山県民として反省しなければいけないことだと思っていますし、今県警を通じてこれを当たり前だ、もう仕方がないっていうふうに思ってちゃいけない、交通事故を減らすためにもきちんとしたマナー、ルールが守れるようにしなければいけないということで、岡山県警半年、1年ぐらい前からかなりこの点については厳しく徹底をするようにしているということでございます。
 あともう一つ、先ほどデスティネーションキャンペーンおっしゃられました。外からたくさんの方が来られる機会、あとG7、教育大臣会合もありますし、夏にはインターハイもありますし、10月にはArt Summitもあります。そういった外から皆さんが来られるときっていうのは、我々にとってもチャンスなんですよね。直接お小言、苦情をいただいて恥ずかしい思いをする、もしくはそういうことをわかってこられると、これはやっぱり何とかしなきゃっていう思いがふだんよりもぐっと高まるわけであります。そういった機会をうまく使って我々自身の行動、マナー、反省点をただしていく、これ最近、2020年の東京オリンピックを前に、64年の東京オリンピックの前後どうだったんだっていういろんな雑誌の記事ですとかテレビの特集があって、私も66年生まれできちんとよくわかってなかったんですけども、64年の東京オリンピックで日本、東京、すごくよくなったんですよ。単に高速道路がついたとかそういうことだけじゃなくって、以前は結構町中ごみがあふれていたのが随分、私はもう日本の町ってきれいって思ってるんですが、実はそれより前はそうじゃなかったという。中国での北京オリンピックもそうですし、オリンピックを契機にとか外から人が来てくれることを契機に自分たち自身を変えていく、これは岡山でもすべきことだと思っています。

記者)
 知事として、県警を通してそういう運動はしてらっしゃると思うんですけど、知事としてそういう県民にちゃんと合図出しましょうとか、そういうのはやっぱり県警に任せるということですか。

知事)
 とりあえず県警の皆さんに頑張っていただいているわけですけれども、私自身もそういう例えば振り込め詐欺いかんぞみたいな機会があるのであれば、もう是非私はそれはお伝えしたい。私個人的にそういうマナーっていうことになってますけれども、マナー違反を、これハインリッヒの法則そのままですけれども、数千人、数万人の人が毎日毎週そういうことをやってるとそれは事故につながり死者につながるわけですから、何かマナーでお茶をこっちに回した、あっちに回したとかっていうのともう本質的に違う、それぞれの方の命にかかわる問題なので、私は普通の人よりも強く強く思っています。

記者)
 これに関して最後の1つなんですけど、知事も県民の一人として、何で合図を出さないと思われますか。

知事)
 私は出すほうなので合図を出さない人が何でこれが面倒くさいのかっていうのが本質的にちょっとわからないところではあるんですけれども、そういう悪い癖が最初についてしまって、あとは無意識にやってるのかなと。一番最初が大事なのかなと思っています。非常に残念です。

記者)
 じゃ、余り理由はわからない、思いあたらないということでしょうか。

知事)
 あともう一つは、そういう悪い癖を直さなければいけないインセンティブが十分働いていない、取り締まられて罰金でも払うことになったら随分違うかなあとは思います。

記者)
 香港便についてなんですけれども、近年のインバウンドの全国的な高まりの中で海外からの客が増えてきている。例えば、近くですと香川県で高松空港で7月から他社の就航が決まって、より激戦が進んで行く中で、送客のお願いというとこでも魅力をさらに、これまでと違った方法で具体的にさらに魅力的に感じてもらえるようなことが必要なのかなと思うんですけども、今回の訪問で何かこれまでと違う、何か新たに魅力を伝えるようなポイントがあったりしますか。

知事)
 何か皆さん方が知らない隠し球を香港でお伝えする、そういうことは特にないわけなんですけれども、ただコンタクトの頻度っていうのは大事でありまして、いろんなお話の中で、香港の人からすると実はこれが大事なんだよっていうことをお伺いして、ああそうなのかっていうことも多々あろうかと思います。直行便が毎日運航されるっていうことは、ほっといても県内の観光客のシェアが変わるっていうことですから、香港のシェアは上がります。そういうより大事になる香港のもしくは香港経由の中国のお客様の好みですとか、これは非常に評判よかったよ、これを押してるみたいだけれども、我々のお客さんにはこれは余りぴんとこないんだよみたいなお話をお伺いできるというのは、トータルとしての魅力アップに必ずつながると思っています。いろいろな意見交換の中から随分新たな発見もしくは改善のネタが出てくると思っています。そもそも今、外国からのお客様に対する対応っていうのは、ほかの観光先進国からするとかなり遅れていますので、改善すべきことは多々あろうかと思います。我々も見つけるというよりも優先順位を決めるっていうことがむしろ大事なのかなと、例えばサインのことですとか、非常にわかりにくかったりしますよね、看板だとか。今岡山駅前のバスなんていうのは、本当にずっと懸案だったものがようやく今できかかっていますけれども。わかる人にわかる案内っていうのは要するにわかんない人にはわかんない、余り意味のない案内であったりしますので、初めて来た人がちゃんと使える案内もしくは看板にするっていうだけでもこれは大きく違います。

記者)
 国のほうから今年度の予算執行をできるだけ前倒しにしたいという要請が来てると思うんですけども、済みません、まだちょっと始まったばっかりなんですが、具体的に知事として指示した内容や目標、こういうところはこういうふうにしてってみたいなものがあったら教えていただきたいんですけれども。

知事)
 国のほうから通知がございました。私どもとしても国と一緒に協力してそれぞれの地域を振興していくという立場でありますので、その内容につきましては各部局に対して通知をしたところでございます。是非国と協力して早期執行に協力していきたいと思います。

記者)
 特に岡山県独自で早めたとか、そういうところは今のところはないですか。

知事)
 この個別のものについてどういうことにしたっていうのは、少なくとも私は把握しておりませんけれども、国と同様我々自身も早期執行をしてまいります。

記者)
 生き活きプランの総仕上げということなんですけども、仕上げのリミット、知事御自身の中ではいつを想定されてるのか、秋の任期満了時点なのか、年度末なのか。
 それからもう一点は、生き活きプランに続く次の中期構想っていうものは、既に着手されておられるのか、まだであるならいつごろ準備されるのか、2期目に入ってからなのかとか教えていただけますか。

知事)
 生き活きプラン、3年のプランでありまして、その年度終了までしっかり頑張るということであります。この生き活きプランは、県政のもう最上位のプランでありますので、私一人の都合とはもう全然違うレベルで進行をいたしております。次期プランも私個人がどういうふうになるかにかかわらず、また作成するものでありまして、準備は私の任期がどうのこうのにかかわらず進めてまいります。

記者)
 生き活きプランそのものが知事のリーダーシップでスタートしたと承知してるんですけども。

知事)
 私の任期は今年の11月11日まででありますので、これは予算の骨格予算をつくるような形でありまして、12日以降誰が知事になるかは確定していないわけでありますので、その後の変更の余地を残す形で基礎的なところの準備は進めるということになろうかと思います。まだこの時期ですので、具体的にどうこうということではありませんけれども、考え方とすればそういうことになろうかなと思います。

記者)
 御自身で最後まで仕上げを見届けたい、手を挙げたいという意欲はお持ちでしょうか。

知事)
 私自身自分の任期いっぱいは全力で頑張りたいと思ってます。

記者)
 交通ルールの関連で、合図のお話があったんですけども、それ以外気になるところは、ほかのところも含めてありますか。

知事)
 私自身たった3年でありますがアメリカで生活をしまして、その後さらに短い1年、フランスにいました。あと旅行という形でその周辺の国で旅行、よくレンタカーをしたり友達の車に乗せてもらったりしたわけですけれども、世の中にはいろいろな日本と違う交通ルール、マナー、習慣があって、その中には日本でも取り入れるべきだなあというものが多々あるというのが私の実感であります。これについては、私が就任以来、それぞれの県警本部長もしくは担当の方にもう是非日本の中だけじゃなくって、日本のほかの地域でもいいんですけれども、ほかの国で行われていることも含めていろいろ参考にしてもらいたい、どういうところが事故を減らしたのか、どういう努力が同じ1億円で効果を出してるのかっていうことについては、かなりしつこくお願いをしているところであります。数週間前は私、休みの日に半日、その担当の方のお時間をいただきまして、市内の交差点を回って、ここはこういうふうにするっていうのはどうだろうか、ここは例えば右折車線が短過ぎるために中央車線を通ってた車が右折したくって右折車線に入る、でもちょうど右折車線がいっぱいなのでそこで急ブレーキをかけてしまう。そうすると、後ろの車からすると前を走ってた車が突然急停止するのと同じことになるので、追突の可能性が高まる。実際にはそこは追突が非常に多いので追突注意っていうことが書いてあるわけです。追突注意って書くのは書かないよりはいいかもしれないけども、その大もとの原因はここの、2号バイパスのある一カ所なんですけども、右折レーンが短いことによって、でも右折する車の需要はある一定あって、結構頻繁に突如として右折したい車がかなり高速で進んでいる車の流れをどんととめてしまうことにあるとするならば、右折レーンをもっと長くすることが大事なんじゃないか。私がアメリカにいたときには、右折レーンていうのはかなり長くとってまして、中央分離帯っていうのは基本的には真っすぐじゃないんです。もっとほかの国での追突事故を防ぐとか巻き込み事故を防ぐだとか、いろいろな事故を防ぐ仕組みっていうのはコストの安いところから効果の高いところから取り入れてもらいたいいうような話はしています。あとマナーの問題もやっぱり最初が肝心ですよねとか、これもやっぱり命にかかわってるっていうことをもっとお伝えしなきゃいけないですよねっていうことは話し合っているところであります。具体的にどういう取り締まりをされるのか、啓発をされるのかは警察の皆さんにお任せをしていますけれども、大事だということについては歴代の本部長といろいろ話をしていたところであります。

記者)    
 合図の前提にあるのが、急に入ってくるとか、言ってみれば危険な運転ということなんだと思うんですけど、そのあたり含めて運転、どのあたりが気になりますか。

知事)
 そうですね、運転ていうのは本当に県民性を映すようなところがありまして、是非命にかかわってるんだという意識をもっと浸透させなきゃいけないなと思ってます。いまだに私飲酒運転がゼロにならないっていうことについてはもう大変悔しく思っておりまして、何というか人間ですからミスっていうのはあるかもしれませんけども、自分が正常に運転できないことがわかっていながらハンドルを握る行為、これはもう許しがたいと思っています。これさえあれば大丈夫っていうことはありませんので、もういろいろなことで合図のこと、飲酒運転の撲滅のこと、スピード違反のこと、交差点改良のこと、サインの改良、いろんなことをしながらより安全な地域にしていきたいと思っています。

記者)
 倉敷の市長選が近いんですが、県の事業として連続立体交差のことを候補の方が取り上げる可能性がありますが、今の時点で改めて県の考えは。

知事)
 私自身は県内の選挙に関してはそれぞれの地域の皆さんの選択がもう最優先は当然ですけれども、ですから私自身はかかわらないわけでありますけども、その中でいろいろな議論がなされればいいと思っています。私自身はよくスピード感というふうに言ってるだろうっていうふうにいろいろな場面で言われるんですけれども、個人としても例えば会社を経営していても、今日のお昼御飯を何にするかということについては、多分1時間悩む価値はないけれども、誰と結婚するか、もしくは家を新築するに当たってどこにつくるかという人生にとって非常に大事な決断については、それは1時間で決めちゃいけないと思っています。そういった大規模事業っていうのは本当に大事なことでありますので、どういう形で進めるのか、するのかしないのか、どれと組み合わせるのか、そういったことについては後悔のないようにきちんと判断材料を調べていかなければいけない、このように思っています。

記者)
 市長選の市民が判断、候補がこればっかり言ってるわけじゃないので、倉敷市民の民意っていうのは大事にされるべきだと思いますが。

知事)
 そうですね、おっしゃられるとおりほとんどの選挙っていうのは一つの単独イシューについて争われるわけではありませんので、勝った候補の言ってたことが全て市民、県民の民意かっていうと必ずしもそうとは言えないわけでありますけれども。

記者)
 スピード感だけじゃないということですけども、判断の時期というか知事の任期もございますが、どうお考えでしょうか。

知事)
 先ほども申し上げたとおりでありますけども、県、この地域っていうのはずっとこれから続くわけでありまして、4年ごとにかわる知事とはもう全然レベルの違う話であります。是非この地域がこれからも豊かで住みやすいところになるように、私は限られた任期をしっかり使いたいと思います。

司会)
 それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見