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2013年10月22日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0354437 2013年10月22日更新公聴広報課
会見写真

タイでの観光プレゼンテーションの実施について

 私のほうから、タイでの観光プロモーション等の実施についてお話させていただきます。
 お手もとの配付資料をご覧ください。
10月27日から30日の4日間、アジア地域での総合プロモーションの一環として、県議会議長等とともにタイを訪問し、観光プロモーション、定期コンテナ航路開設を目指したポートセールス、現地で操業する本県関係企業との意見交換等を行ってまいります。
日程についてでありますが、初日は、バンコクに到着後、現地で活躍する本県ゆかりの約30名の方とお会いいたします。
 28日は、チョンブリー県へ移動し、三菱自動車工業株式会社現地法人とヒルタ工業株式会社現地法人の工場を訪れるとともに、本県関係企業5社の幹部との意見交換会を行います。
 その後、バンコク市内へ戻り、水島港インターナショナルトレード協議会主催のセミナーに参加し、現地の船会社や荷主企業など約40名に、新たなコンテナ航路開設を目指し、水島港の利用促進を働きかけてまいります。
 29日は、午前中、タイ国投資委員会のトップであるウドム長官にお会いいたします。タイ国投資委員会は、投資に対する許認可や恩典を付与する権限を持つことから、本県進出企業への支援を働きかけるとともに、前日の県内企業との意見交換会で伺った意見などもお伝えできたらと考えています。
 同日午後は、観光プロモーションを予定しております。今回は、中国運輸局及び中国地域観光推進協議会と連携して、観光情報説明会、商談会、交流会を実施します。タイ側が、旅行会社と雑誌等のメディア関係者あわせて30から40社程度、日本側は、中国5県から行政と民間企業計51団体が参加する予定です。本県からも、宿泊施設や旅行会社12社が参加する予定となっており、中国地方全体でタイからの誘客を図るため積極的にPRしてまいりたいと存じます。
 私からは以上でございます。

質疑応答

記者)
 昨日のことですが、文部科学省の会議において各都道府県知事さんが全国学力テストの学校別成績について公表すべきかどうかの意向調査の全体統計の結果が示されたのですが、知事ご自身がどうお答えになったかということをまずお聞かせください。

知事)
 各学校の結果について、それから市町村の結果についてという質問項目がございましたけれども、私自身、各学校の結果は市町村の教育委員会も公表できるようにするべきだと考えています。また、市町村の結果については都道府県の教育委員会が公表できるようにすべきだと考えています。
 当然ながら、その際に配慮すべき項目ということもございまして、アンケート調査にあった配慮すべき項目全て丸をつけた状態ですけれども、結果だけではなく、分析も踏まえた改善策をあわせて示すこと、それから今回の調査結果は別に全てをあらわしたものではなくて、学力の特定の一部分、学校教育活動の一側面であることはきちんと認識をしておくこと、それから少人数の学校については個人が特定されることのないような配慮をすること、そういった配慮は必要だと考えております。

記者)
 市町村の結果は都道府県が、学校別は市町村が、全体としては市町村別、学校別それぞれ全て公表すべきというお考えということで、賛成ということですか。

知事)
 そうですね、はい、賛成のほうに丸をしました。

記者)
 そうお答えになった理由についてお聞かせください。

知事)
 そうですね。公表することに関しては、メリット・デメリット両方の議論がなされています。当然、私はその両方の議論はそれぞれ有効だと思っているわけですけれども、すべきでないという方の一番の心配は、それが序列化につながるですとか、また受験競争を再発させる、再燃させるのではないかという懸念という議論が大きいように理解しておりますけれども、私は、その心配はまだまだ先だと思っています。それよりも今の学力の問題のほうがよっぽど大きいものですから、まずきちんと自分たちがどういう立ち位置にいるのか、それができるだけ住民の皆さん、お子さん、お孫さんを学校に送っている市民、県民の皆さんにきちんと公開をされるべきだと、そうして初めて対策もとれるし、日本の置かれているこの教育の現状に対してきちんとした改善ができると思っています。

記者)
 つまりデメリットよりもメリットの方が大きいという捉まえでしょうか。

知事)
 はい。現時点では、私はかなり上回っていると考えています。デメリットのほうは確かにそういうことが顕在化すれば心配ですけれども、別の対応策もとれると思いますし、そういうことが顕在化するのはまだまだ時間がかかると思います。

記者)
 別件なのですが、まもなく知事就任から1年が過ぎようとしますが、現時点までにご自身がどのような成果を残されたかという自己分析を踏まえて、この1年間を総括していただきたいのですが。

知事)
 そうですね。ちょうど1年前は選挙期間中でございます。県内を選挙カーで走り回っていた時期で、まだ1年たったなといって振り返る余裕もないわけですけれども、今そういうご質問をいただきましたので慌てて考えてみまするに、私は、とにかくいい循環を岡山に起こしたいと思っています。選挙戦でも、岡山の未来のためになることを今したいということを何度も訴えてまいりました。それが教育の立て直しであり、産業の振興であり。そういったこと、私、教育と産業さえできれば岡山がよくなると唱えていたわけではなくて、その2つがほかの分野への波及効果もしくは岡山に必要な好循環の最初に動かすべきポイントだということを信じていたからでございまして、まずそういったところ、最初に転がすところはその分野、教育と産業だけに限らないわけですけれども、まず動かさなければいけないところ、もしくはそこを動かす、改善することでいろいろな好循環、いい波及効果が期待できるところについてはまず手をつけなければいけない、このように考えておりました。
 1年弱たちまして、皆様方がびっくりするような成果が出ているわけではないのかもしれないと思っていますけれども、少しずつ布石を打てているなと私自身は考えております。例えば、昨日県庁職員が企業のマーケティング調査に協力するという企画の初日がありました。報道関係の皆様方にもお越しいただいたわけですけれども、あれは私が考えて、これぐらいのことは、君たち県庁職員、ぼうっとしてないでやりたまえっていうふうに言ったことではないんです、実は。大変うれしいことに、県庁職員の若手の女性、マーケティング推進室の女性が思いついて、それで非常に短期間に各部局の了承をとって、最終的に私のゴーサインもとって実行に移されたと。私自身、県庁の皆さんに、何かやるとなったらまず予算をとるという、その何かもう習い性というか癖を直してほしい、身近なところに幾らでも改善の余地はあるし、県民の皆さん、市民の皆さんのためになること、もしくは岡山の産業のために頑張ってくださってる企業の皆さんのためになることは必ずしも予算の要ることばかりとは限らないということをできる限り何度も申し上げてきた、皆さんのいる前で申し上げたり、打ち合わせの場所で申し上げたりしてきたわけですけれども、少しずつ浸透してきているなということで、大変うれしく思っています。
 企業に対する規制の問題ですとか誘致のことなどについては、もう既に発表されていることですので、ここで繰り返すことはしませんけれども、30年後、そこまでいかなくても10年後、あの時にあれを始めてよかったなというふうに思えることについて、今少しずつできつつあるという実感がございます。もう少しすると、そういったことが具体的な誘致につながる、もしくは教育の結果、データに出てくるのではないかと期待をしています。まだ始まったばかりですけれども。

記者)
 今の話に関連するのですが、先般の議会あるいはその前からもあったかと思うのですが、いわゆる「独自色が見えにくい」と県議会からも指摘がありましたけれども、今布石を打っているとおっしゃってましたが、やはり事業展開なり何なり、知事としてこれをやるんだ、ということが確かに我々も取材していて見えにくいと思う部分もあるのですが、知事が交代してしかも全くこれまでと出自の違う方で、変化を期待している県民に対しては「ここが変わったんだ」とあえておっしゃるとすればどの辺でしょうか。

知事)
 そうですね。私自身、目に見えるところでの変化もお伝えできればと思っているんですけれども、何かアピールをしたいがために、かえって悪いことを起こすということを大変恐れておりまして、私自身、小さい会社、一番最初に入った会社は本当に小さい会社だったわけですけれども、その後、中ぐらいの会社、つまり天満屋ストアであったり天満屋であったりしたわけですけれども、それらと比べると、県庁は、これまで率いた組織の中で一番大きな組織、そしてまた、いろんな立場の方の生活、人生に影響を与える組織ですので、私自身の思いというものはありますし、私のこれまでの経緯からして、県庁職員の皆さん、県庁幹部の皆さんと考え方が必ずしも一致するわけではありませんけれども、それを、私の考えが正しいんだと、もしくは私の思いが民意なんだということで独自色を本当に思いっきり出してしまったら、これは私、9割方混乱、大混乱のもとになると考えています。是非この関係する人たちと対話をしながら、少しずつお互い納得をして進めていくということが最終的にはいい結果を生むと、私は自分の組織をこれまで率いてきた経験から思っております。これは、就任する前から、無茶苦茶をやったと思われないようにしなければいけないと思っておりましたので、大体そのとおりにできていると思っています。
 例えば、ここで言うのが適当かどうかわかりませんけれども、民主党政権の時に、当然政党が違うわけですから、いろいろなことを変えたわけですけれども、今から振り返ってみると、ちょっと急激に変え過ぎた面は多々あったと、それが国民生活に対して必ずしもプラスではなかったと、そういった教訓は生かしていきたいと思っています。

記者)
 先ほど文科省のアンケートに対するお答えは教えていただいたのですけれども、仮に公表が認められた場合に、知事としてはどのようにどこまで公表するおつもりなのか、そこについてお伺いします。

知事)
 私自身はできるだけ、基礎データですのでオープンにしたいと思っています。オープンにしないということは、そのデータを知っている人の知恵しか借りることができない、もっと踏み込んで言えば協力を得られないということなんですけれども、オープンにした時点でいろんな人からの意見をいただけるということになりますので、私はできるだけ基礎データはオープンにしたいと思っているほうであります。
 ただ、実際、先ほどの懸念点、アンケートにあった3つについては全て懸念だと考えているというふうにお答えしましたとおり、これはほかの県政全般にも言えることなんですけれども、私自身が原則としてこうだと思っていることでも、個別具体の心配事を説明してもらうと確かにこれは心配だということで調整をすることはございます。どういった心配があるのか、どういった問題があるのかなど詳しく聞いて、もしかしたら一部制限する場面もあるかもしれませんけれども、私、基本的には公開をしていきたいと思っています。

記者)
 今の質問に対して繰り返しになるのですが、県がオープンにできる範囲というと、今の議論では市町村別成績ですよね。

知事)
 今の時点で我々オープンにできないわけです。それが認められれば、私は是非オープンにしたいと思っています。

記者)
 つまり知事としてオープンにしたいのは市町村別成績ということでよろしいですよね。

知事)
 はい、そうですね。今岡山県が独自で行っているテストについては、岡山県のデータですので、市町村別の結果についても公表させていただいています。国が行っている学力テストも、是非それと同じく、県の教育委員会のほうで市町村の結果は公表できればと考えています。

記者)
 教育の話の関連で見解をお伺いしたいのですが、現状でも各学校が独自の判断で保護者や地域に学校の成績を公表できる。もちろん県平均も出ているので、学校と県平均との違いは説明しなさいということを文書なんかでも通知していると。市町村が、一覧というか、全ての学校を公表するのと、現状でもできる学校が自分たちの生徒、保護者、地域に説明する、この違いは既に説明責任というのはそこの段階で果たせるのではないかと思うのですけれども、その違いについてどのようにお考えですか。

知事)
 そうですね。それぞれの学校独自の判断に基づいて公開をされる、これは一歩踏み込んだ対応ですので歓迎をしているわけですけれども、これは学校ごとに、いや、うちはいろんな事情があって公開をしたくない、もしくは単に面倒くさいから、トラブルが嫌だから公開したくないということになると、きちんとした整合的な網羅的なデータになりませんので、分析をするに当たって、データは本来あるのに、わざわざそのデータに穴をつくることになりますので、それぞれは意義があるんですけれども、当然きちんと網羅的に、整合的に公開されるほうがいろいろな分析も普通にできますので、是非きちんとカテゴリーで公開できればいいと思ってます。
 とにかく公開すること自体が目的なのではなくて、公開して初めて、ああ、自分たちはここが弱いんだと、いろんな仮説があるわけです。何が問題でこの基礎学力がついていないのかということについて、そのPDCAを回していくときに検証が難しくなるわけですので、我々、こうすればいいんじゃないか、こっちのほうがより効果的なんじゃないかっていうことを常に考えているんですけれども、予算は限られています。人は限られています。やればいいんじゃないかというアイデアは随分いっぱい沸き上がってくる、その中で具体的にどれをとるのかというときにはどうしてもデータが必要になってきますので、あるデータは是非使ってみんなでいろいろ考えていきたいと。

記者)
 別件ですが、広島県の知事選挙が24日に告示されるのですけれども、伊原木知事の初めての選挙の時は湯﨑知事の応援をもらったと思います。今回の広島知事選挙で応援に行かれるご予定はおありなんでしょうか。

知事)
 数週間ほど前に湯﨑知事にお会いする機会があったときに、本当に、私、湯﨑知事のことを同級生ながら大変尊敬をしております。その政治姿勢ですとか、されている工夫ですとか。何か自分にできることがあればできるだけさせていただきますということはお伝えしましたので、何か必要なことがあったら伝えるね、とそこで言ってもらってますので、必要があれば要請があると考えています。

記者)
 文科省の件で確認ですが、知事は市町村の学校別の公表というのは、個別の学校ではなくて市町村の教育委員会が市町村全体で公表するようにすべきだということでよろしいですね。

知事)
 はい。市町村の教育委員会が学校別のデータについて公表できるようにしたほうがいいと考えています。

記者)
 生き活きプランについて、先日パブコメでかなりの県民意見が寄せられたと思うのですが、そのことについてのご見解と、特に教育問題についての意見が多かったということで、今後どのようにアレンジしていくのか、それについてお伺いしたいのですけれども。

知事)
 そうですね。パブリックコメントが締め切られまして、集計のデータを私もつい最近目にしたばかりでございます。これから数日間かけて精査をしていきたいと思っています。
 今集計のデータを見ただけで、まだ個別のいろいろなご意見の読み込みは私自身十分できていないんですけれども、随分数が多かった。教育問題に非常にたくさんご意見をいただいた。そのご意見の数だけ全然違うんじゃなくて、大体幾つかのパターンに集約をされるというふうに理解をしています。是非そういった意見は読ませていただいて、参考にしていきたいと思っております。

記者)
 知事、タイに行かれるということですが、一度トップセールスに行って終わり、ではなかなか成果も出にくいと思います。観光とか産業振興とかアジア地域での中・長期的なプロモーションというものを短期的なもので終わりではなくて、その後どう繋げていこうとお考えでしょうか。

知事)
 そうですね、おっしゃるとおりです。それは本当に大事なことでありまして、別にこれまでやったことが全部点であって成果につながっていないということではないんですけれども、いかに一回行ったことを次からの成果につなげるか、それを常に念頭に置いて工夫をしなければいけないと思っています。そこで操業をされている方々というのは、我々にとって情報の宝庫でありまして、そういった方々から直接意見をお伺いする、またその後についても情報が入ってくるルートを確保しておくというのは大変大事なことだと思っています。
 タイには、我々、サポートデスクを持っておりますので、現在もそういう情報のルートはあるわけですが、そういった機能をきちんと動くようにしていかなければいけない。それは、動いているかチェックしに行くというのも私個人の一つの課題にしているわけですけれども、是非、おっしゃられるとおり、一回行ってぽんと花火を上げて終わりにするのではなくて、次につながるようなことにしたいと思っています。
 特に、前回台北に行って、今回バンコクに行ってと、いろんなところに行ってるように見えて、1カ所で言えば、もう5年、7年に1回ぐらいしか行けないわけですから、1回行くことをいかに生かしていくか。当然私以外の人が行ってつなぐっていうことも十分あることですし、私が台北に行った後、木幡副知事が台北に行っていただいて、またつないでいくっていうことをしていますし。おっしゃられるとおり、きちんと有効に生かしていきたいと思っています。

記者)
 昨夜、プロ野球の倉敷出身の星野監督率いる楽天が日本シリーズ進出を決めましたがそのご感想と、もしマスカットでの秋季キャンプで何か決まっていることがあれば教えてください。

知事)
 大変すばらしいニュースだと思っています。監督にはキャンプのことで大変お世話になっておりますし、楽天は別に岡山をベースにしているわけではないんですけれども、我々もうれしい。星野監督、これからもどんどん活躍していただければと思っています。
 キャンプについては、特にまだ決まっていること、私が知っていることはありません。これからも是非岡山、晴れの日が多いですし、東北と比べると明らかに暖かいわけですから、この岡山の地をいろんなことにまた使っていただければと思っています。働きかけも、星野監督にお会いする機会があるたびに、岡山は待ってますのでいろんなことで使ってくださいということはアピールをさせていただいてます。

記者)
 話を学力テストに戻します。ちなみに岡山県教委は知事と同じアンケートについてどう答えられたのか、把握はされていますか。

知事)
 教えていただきまして、私と同じ回答でしたので、私とすれば大変うれしく思っています。

記者)
 公表すべきと、賛成ということで。

知事)
 はい、そうですね。

司会)
 それでは、以上をもちまして定例記者会見を終了いたします。ありがとうございました。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見