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2013年1月15日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0305764 2013年1月15日更新公聴広報課
会見写真

平成25年度当初予算要求額の概要について

 新年初めての定例記者会見でございます。今年もよろしくお願いいたします。
 まず、新しい年を迎えて、バックパネルを新しくいたしました。ご承知のとおり、今年、2013年は美作国建国1300年に当たります。県といたしましても、地元市町村と連携しながら記念事業を大々的に行ってまいりたいと、盛り上げていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
 それでは、始めさせていただきます。
 平成25年度当初予算について、本日各部局からの予算要求が取りまとめられましたのでその概要を説明いたします。
 はじめに、国においては、平成25年度予算の編成作業が進んでいるところであり、本県としては、その動向を注視し、必要な調整を行ってまいります。
 資料1ページをご覧下さい。平成25年度の予算要求に当たっては、これまでの改革の成果を維持することを前提としながら、本県が直面している課題に対応するために、知恵と工夫を凝らし、事業の選択と集中の徹底を図るよう各部局に指示していたところでございます。
 まず、「1 要求額」をご覧いただき、一般会計の総額は6,550億8千9百万円で、前年度当初予算に比べ1.0%の増と平成22年度以来、3年ぶりの増となっております。また、特別会計の要求総額は2,499億9千8百万円で、前年度比4.6%の減、企業会計は171億2千9百万円で、前年度比33.6%の増となっております。
 資料2ページ、「4 要求額の内訳」をご覧いただき、まず義務的経費については、対前年度比1.6%、約74億円の増となっております。
 このうち人件費については現行の特例条例に基づく平均7.4%の給与カットについて、条例の規定どおり、今年度末をもって終了することなどから、対前年度比4.8%、約104億円の増となっております。
 公債費については、近年の実績を踏まえ新規借り入れの想定利率を変更したことなどにより、対前年度比3.0%、約31億円の減となっております。
 また、社会保障関係費については、高齢化の進展等により増加が続いており、国民健康保険費3.4%、介護給付費負担金4.2%の増を初めとして、全体として対前年度比3.3%、約26億円の増となっております。
 次に、一般行政経費については、国の経済対策により措置された基金事業が終了する一方で、大規模工場等立地促進補助金を計上したことなどから、対前年度比0.3%、約3億円の微増となっております。
 次に、投資的経費については、公共事業等費において補助公共事業を減としたこと等により、対前年度比で1.9%、約13億円の減となっております。一方で、道路・橋梁等に係る維持修繕費については、対前年度比9.8%の増となっているところです。
 次に「5 政策重点指針に基づく主な要求事業等」についてですが、「教育県岡山の復活」など「平成25年度政策重点指針」に掲げた重点分野等に沿った施策・事業が、各部局から要求されていますのでいくつかご紹介したいと思います。
 資料7ページをおめくりいただき、最初の項目ですが、部局を超えて連携して実施する「部局連携事業」について、東アジアを主なターゲットに、トップセールスによるPRや航空路線開拓を行う「東アジア総合プロモーション」のほか、次の項目では、美作国建国1300年の歴史的な節目を契機に、魅力を発信する「美作国建国1300年記念事業」が要求されています。
 次に、10ページの中ほどの項目を見ていただきますと、県民の健康づくりを推進する「健康寿命延伸プロジェクト事業」や、次の11ページの最初の項目では、平成25年6月で終了する重度心身障害者等のうち低所得者の負担額を軽減する特例措置を、平成26年6月まで継続するための費用を含めた「心身障害者医療費特別措置費・ひとり親家庭等福祉対策費」が要求されています。
 次に、3つ目の項目ですが、アンテナショップの設置に向けた準備を進める「首都圏アンテナショップ調査事業」のほか、5つ目の項目では、中小企業の経営改善や事業再生・事業承継等の支援に加え、中小企業金融円滑化法の終了に備えた金融支援を行うなど「地域経済対策」が要求されています。
 この金融支援は、制度融資の条件等の見直しでありますが、直ちに予算を必要とするものではないことから、当初予算を待つことなく、前倒しして本日より適用したいと存じます。
 次に、13ページをご覧ください。2つ目の項目では、独立した警察本部庁舎の整備に向けた基本計画を策定するための「警察本部庁舎整備事業」、次の項目では、警察官OBを専門員として新たに雇用し、非行防止教室を推進するための「少年非行防止・健全育成強化事業」が要求されています。
 次に、教育の関係に移りまして、5つ目の項目では、不登校や問題行動等の改善を図るため、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの重点配置等を行う「問題行動等への対応」、最後の項目では、「道徳教育等の充実と規範意識の醸成」、次の14ページの最初の項目では、基礎基本の着実な定着や補充学習の拡大等を図る「確かな学力の向上」など、教育県岡山の復活に向けた事業が要求されているところでございます。
 これらの要求内容を見てみると、私が知事に就任してから短い期間ではあるものの、各部局から本県が直面している課題に対応するための事業が概ね要求されていると考えております。
 なお、副知事については、もう一人外部からの登用も必要だと考えており、今後検討してまいりたいと存じます。
 また、来年度以降の職員給与の減額については、国の動向など諸般の状況を見極めながら、今後適切に対応してまいりたいと考えておりますが、知事や副知事等については、厳しい県の財政状況等を勘案し、4月から減額する方向で検討してまいりたいと考えております。
 本日の要求内容については、これからよく検討してまいりますが、最初に申し上げましたとおり、国において、現在、地方財政対策も含め、平成25年度予算の編成作業の最中であることなどから、今後、情報収集に努めながら、必要な対応を図り、2月中旬には、私の査定を経た上で、予算案として取りまとめたいと存じます。

おかやまマラソン(仮称)の今後の進め方等について

 次に、おかやまマラソン(仮称)についてお話をしたいと思います。
 これについては、就任以降、関係団体など各方面の方々のご意見を聞きながら、約2カ月ほど、検討を重ねてまいりました。
 その間、総社市長の事業中止要請などもございましたが、来年度の当初予算要求に際して、結論を出しましたのでご報告いたします。
 結論といたしましては、現在、岡山市ほか関係団体と基本構想を策定中であるおかやまマラソン(仮称)の枠組を保持し、引き続き大会開催に向けた検討を進めてまいります。
 ただし、開催時期については、これまで平成26年度秋季または冬季としておりましたが、これを1年程度延期し、平成27年度秋季の開催を目指すこととしたいと考えております。つまり秋ですね。
 この理由としては、まず現行の大会骨子に掲げる期間のうち、平成26年度秋季の開催を目指す場合は、かなりスケジュールが切迫してきている状況であること。次に、大会の開催には、多額の予算を投入することになることから、期待する効果を十二分に上げる必要が当然ありますが、それに向けての具体的な取組内容の検討を深めていく必要があること。また、県内既存大会との共存共栄に向けた取組についても検討及び調整を十分に行う必要があること。そして、これらの状況・課題がある中で、拙速に準備を進めていくよりは、思い切って大会開催期日を延期し、十分な時間と手間をかけ、それらの検討及び調整を行うべきとの判断に至ったことによるものでございます。
 なお、県内既存大会との共存共栄に向けての方策例としては、県内でフルマラソンを実施しているそうじゃ吉備路マラソンなど県内既存大会の完走者に対し、おかやまマラソン(仮称)の優先抽選枠を設けることなどが考えられ、担当部局に具体的な検討を指示しているところでございます。
 また、この変更については、本県をはじめ、岡山市、岡山陸上競技協会などと組織する同マラソン準備委員会にお諮りする必要があることから、今後、関係者などの意見も改めてお伺いしながら、丁寧に調整を進めたいと考えております。
 以上でございます。

質疑応答

記者)
 予算の関係ですが、職員の給与カットはとりあえず全額カットしない方向で要求をあげているのですが、今後、国の動向によっては、また見直しが生じるかもしれないという、そういうニュアンスでの要求でしょうか。

知事)
 いろいろな不確定要素がございます。国の発表する地方財政対策によっても随分違ってまいりますし、その状況を見てこれから検討していきたいと考えています。

記者)
 もう一点、知事と副知事の給与は4月から減額とのことですが、これは金額というか、パーセンテージはどういうものなのかお聞かせください。

知事)
 それもこれから調整してまいります。3月末まで、例えば私の給料は30%減額になっておりますけれども、シームレス(切れることなく)にそのまま減額を続けます。率についてはこれから調整していきます。

記者)
 公約どおりといいますか、教育分野に新規の事業が増えていると思うのですが、トータルで数えてみたのですが、7つでよろしいですか。どれくらい予算を増やしたのか教えていただきたいのですが。

知事)
 それは担当のほうで計算してお出しするほうが、私が今ここで数え間違いすると申しわけないので。
 この大きな円グラフをごらんいただけると、右側の円グラフですね、目的別歳出のうち、教育費は一番大きな固まりになっています、27.5%。そこに対する新規のものですので、全体の教育費からすれば、本当にほんのちょっとしか増やすことができていないんですけれども、ただ私とすれば、とにかく教育に少しでもリソース(財源)を確保したいという思いでおります。その私の思いを酌んでくれた要求だと私は考えております。

記者)
 ということは、これは概算要求ですけれども、今後、知事の査定を経ることになると思うのですが、そこではそれは基本的には大幅に残していくということになるんですか。

知事)
 私がこれからちゃんと見ますので、どういうことになるか、今の時点で確定的なことは申し上げられないんですけれども、私とすれば教育は重視して査定に臨みたいと考えています。

記者)
 マラソンの件で、総社市からの開催の中止の要請があったわけですが、この結論を出すにあたって、総社市の懸念をどう受けとめてどのような考え方で結論を出されたのでしょうか。

知事)
 そうですね。私自身、まずスポーツで岡山を元気にしたいという思いがございます。また、岡山県はスポーツ立県宣言をいたしております。是非岡山をスポーツで盛り上げていきたい。あと具体的に申し上げますと、県外の都市型マラソンでは募集開始後すぐに定員を超え、募集を打ち切るといった需要に供給が追いついていない状況が見られます。実際、県内既存大会でも同様に参加者募集の打ち切りを行っているものもあります。そういうことでいえば、都市型マラソン大会は非常に住民からの要望、期待が大きい、筋のいい事業だと判断いたしております。
 あと既存大会とのバッティングによる悪影響なんですけれども、私ども県内・県外の事例をできるだけ広く収集して分析をいたしましたが、同日に開催をした場合には確かに悪影響があるものの、それがある程度、数週間離れた場合にはほとんど影響が見当たらない、そういうこともありまして、当然岡山県が総社市の施策の邪魔をするということをしたいわけではないんですけれども、今回、思い切って冬ではなく秋に、もう数週間ではなく、数カ月ずらすということでほとんど悪影響は抑えられる、影響は無いのではないかと考えております。

記者)
 市民マラソンに関して、先日、岡山市の高谷市長が会見で、総社と一本化してはどうかというような意見を言われたのですが、その点に関してはどのようにお考えでしょうか。

知事)
 私自身、岡山市ともお話をいたしまして、一本化ではなく、岡山市と岡山県で開催を目指すというお話をいただいておりますので、その方向で進めていきたいと考えているところでありまして、引き続き関係団体と調整をしていきたいと思っています。私どもはあくまで岡山市と岡山県の共催でいきたいと考えております。

記者)
 総社市に対してはどういった説明をしているのでしょうか。

知事)
 これまでも電話等でご説明をいたしております。残念ながら了解、よしわかった、というような形での了解はいただいておりません。これから何度かご説明を申し上げ、納得していただきたいと考えております。

記者)
 人件費に関してですね、政府は来年度の交付税削減に向けて、地方公務員給与の削減を地方側に求める姿勢です。これについて、かなり地方の現場から批判の声も上がっているのですが、知事のご見解をお願いします。

知事)
 実際国で7.8%、今年度、国家公務員の給与を削減している。それは国のご努力だと思いますが、それに地方も合わせろと、合わせる合わせないは別として、それに沿って先に交付税を減額して渡すから後はよろしくというやり方は、かなり一方的で乱暴だと考えております。
 実際、地方が厳しくて、私どものようにもう10年ぐらい前から自分たちの身を削って対応してきたときに、特に国のほうで何もなかったわけでありますが、国が今年度対応した途端に国に全部そろえろというのは、何か非常に私としては違和感を覚えます。
 あともう一つ、それは単なる私の感想とか違和感ということではなく、私どもは好きで7.4%カットしたわけではなく、7.4%カットしなければどうしようもない、予算が組めない、そういうぎりぎりの状況で、ある意味、最後の手段としてそういう対応をしたわけでありまして、そこからさらに、この7.8%カットされますと、それは最大120億円に相当いたします。それはどこからどう捻出するのか、私は全くわかりません。比較的余裕のある自治体と、岡山県のように本当に厳しい状況が続いている自治体を同列に扱われることに対しては、私は憤りを感じるほどでありまして、是非そこについては丁寧な対応を求めたいと思っています。

記者)
 そういう意味では、岡山県知事のお立場からすると国の姿勢は受け入れがたいという感じですか。

知事)
 はい。

記者)
 知事は教育再生と産業振興というものを充実したいというのはご承知のとおりなんですが、見ると企業誘致対策の事業が非常に増えていますし、教育も一部継続事業の予算は随分増えていますが、その辺の要求に対しての評価をもう一度お聞かせください。

知事)
 私、役所のやり方をまだ十分には理解できておりませんで、先ほど申し上げましたように、教育費全体はもう本当に大きいですから、そこにその新規施策を乗せたとしても、そんなに大きく増えているわけではないんですけれども、それぞれの部局が私の政策、私の意を酌み取っていただいたのかな、大変私自身ありがたく思っています。査定でもそのことを十分頭に入れながらしっかり査定していきたいと思っています。

記者)
 そういう意味では、動かせる幅は、非常に就任以来短い中でこの要求というのは、ある程度知事は満足できたということでしょうか。

知事)
 そうですね。私自身、ほとんど動かせない可能性が高いと思っておりましたので、考えていたよりも、この短い期間で少し皆さん対応してくださったのかなと。

記者)
 知事はこれから、規範意識の重視をはじめとした教育改革に取り組まれるということですけれども、今、問題となっている体罰について知事のお考えはいかがですか。

知事)
 同じ体罰といっても、随分広いものがあると思います。こらっ、といってコンと頭をげんこつでこつんといくのと、何か物でぶつ、殴るというのは、同じ言葉では表せないことだと思うんですけれども、敢えて一般論で言いますと、体罰をするのは最後の手段であって、今の普通の教育では必要ないと思っています。何かしらどうなんでしょう、特殊な事情において、ある一定制限でということがあるのかもしれませんけど、私にはちょっと今すぐには思いつきません。きちんと継続してしっかり指導をする必要が、要するに体罰なしでする必要があると思っています。

記者)
 改めて、今後の査定方針についてお伺いできればと思います。例えば、要求額では対前年度1%の伸びになっていますけれども、積極的にいくのか、緊縮的なのか、また、どういう分野に特に力を入れていきたいのかなどありましたらお願いします。

知事)
 そうですね。とにかく岡山県の場合、積極財政をするそもそも余裕がございません。当然ながら施策を担当する人間とすれば、いろんなことを積極的にやっていきたいんですけれども、お金ということに関しては緊縮財政を続けていかざるを得ません。その限られた予算をいかに上手く使うか、予算と関係ないところでいかに成果を出していくか、そこが私の大きな仕事だと思っています。
 積極なのか緊縮なのかと大きく分けると、緊縮にならざるを得ないわけでありますが、その中でも必要な、私が考える、先ほど申し上げましたように教育ですとか、産業振興にはできるだけ成果が出るような形の予算にしたいと思っています。

記者)
 増やした箇所があるということは、逆に減るところも出てくるわけですが、そのあたりどのようにバランスを取っていくのでしょうか。

知事)
 そうですね。実際はここで減っているところは、実際担当部局から聞いていただくのが一番正確なんですけれども、例えば公債費のところの利率を実態に合わせて見直しをする、31億円ですとか、そういう細かいところも入っておりまして、どういうふうに言えばいいんですかね。ちょっと印象でお話しするのは余りよくないので。
 目立つ形でここに大なたを振るったというのはないんですけれども、少しずつ少しずつ切り詰めていただいているというのは、今の私の実感でございます。私自身もこれから精査、査定をしていきますので、余り詳しいわけではございません。

記者)
 マラソン大会について、共存共栄ということですが、具体的にはどのようなイメージをお考えでしょうか。

知事)
 そうですね。当然、岡山市と一緒に開催を予定しているおかやまマラソン(仮称)について盛り上げていきたいのはもう当然なんですけれども、それが県内の主に市町村が行っているマラソンの参加者減につながるようなことには当然したくないわけです。
 今考えておりますのが、会見でも一部触れさせていただきました、おかやまマラソン(仮称)の例えば1割程度の枠を、県内のフルマラソンを想定していますけれども、過去12カ月以内に完走した人に完走した証明をつけてもらって、完走証のコピーですとか、つけてもらった上で応募していただくと、例えば1割の枠はそういう人の優先枠にすることで、一般枠、残りの9割と比べてかなり高い確率でおかやまマラソン(仮称)を走ることができるということになる。とすれば、おかやまマラソン(仮称)をどうしても走りたい人にとっては、それだったら半年ちょっと前のそうじゃ吉備路マラソンだとか、ほかのマラソンを走っておくといいよね、ということになりますので、何か一つおかやまのマラソンを走ったから、もう岡山県の他のマラソンは走らなくていいやという、これが悪いパターンだとするならば、おかやまマラソン(仮称)の魅力が上がると同時に、他のマラソンの人気も上がっていく、これが私の考えている共存共栄、もしくは岡山県に興味を持っていただくことで、また岡山市というのは他県の人からしても入りやすい場所なわけですけれども、そこでいろいろ話を聞いて、じゃあもう少し岡山県の別のマラソンも走ってみよう、そうじゃ吉備路マラソンというのは何か景色がいいらしいなとか、おかやまマラソン(仮称)によって他が盛り上がる。

記者)
 給与カットについてですが、今回終了するということで、今回の要求に入っていないようですけども、今後、予算編成をしていく中で、やはりそこの部分に頼って編成をしていかなければならないという思いがあるのかどうか。また、結論を出さなければならない時期とか、そういったものがあればお願いします。

知事)
 これについて確定的なことはないんですけれども、ただ私この2カ月間、県庁の中から勉強させていただく中で幾つか新たにわかった、びっくりしたことの筆頭は、岡山県は本当に財政が厳しいということでございます。
 私も数字の上では県のホームページ等で当然勉強はしていたんですけれども、やりくりの内容ですとかを見ますと、筆舌に尽くしがたいほどの厳しいやりくりをいたしております。
 実際、私、先日知事公舎の下見に行ってきたわけでありますけれども、昭和28年に建てられて以来、そのままでございまして、今耐震診断をしてもらっていますけれども、扉を、下のほうは閉まってるんですけど、上のほうがこれぐらいあいてたりですとか、こんな穴があいてたらそりゃ中が暖かいわけはないなという、本当にいろんなところで厳しい状況ですので、これからも苦労することになると思います。もう皆さんでどういうふうにしてつじつまを合わせていくのか、借金をこれ以上増やさずに予算を立てていくのか、皆さんと相談していかなければいけません。

記者)
 やはり給与カットに頼っていかなければいけないという思いは強いのでしょうか。

知事)
 いろんなことをしなければいけないなという思いがあります。とりあえず3月末で一旦終了する、これはもう確定いたしております。その先はこれからの相談です。ただ、私ですとか副知事、そういった幹部は給与カットを、率はともかく継続するというのは、楽じゃないという覚悟の表れだとお考えいただければと。

記者)
 先ほどの質問と関連で確認なのですが、要するに給与カットは現行どおり続けるかもしれないし、4月以降もう一回何パーセントとかでるかもしれないし、そこはまだわからないということでよろしいでしょうか。

知事)
 一般職員については4月以降戻ります。

記者)
 それでカット率は設けないということでしょうか、25年度については。

知事)
 4月は戻ることは確定しています。それからどうなるのか、いろんな方々とご相談したいと思っています。

記者)
 見直しはするということでしょうか。

知事)
 これからどうするのかは、いろんな可能性がございます。

記者)
 仮に国の交付税がカットされた場合の対応としては、これはやっぱりやらざるを得ないのか。それとも別の事業を減らして調整するのか、そこについては。

知事)
 それも確定しておりませんけれども、とにかく大変厳しい状況になるのは間違いありません。ただでさえ今でも厳しいところにカットされますので、本当に厳しい状況になります。

記者)
 もう一点だけ。知事の報酬、給与ですけども、シームレスで続けるというのは30%を続けるという意味ですか。

知事)
 率はまだ確定はさせていないんです。要するにカットがそのまま続くという、一日も戻る日はないと、そういう意味でのシームレスです。率がそのままになる可能性も十分あり得るます。率を変える積極的な理由がないものですから。

記者)
 率は決めてない。

知事)
 はい。

司会)
 それでは、以上をもちまして定例記者会見を終了いたします。ありがとうございました。

知事)
 今年もよろしくお願いいたします。

2012年の記者会見