「岡山の美術展」

小野絵麻・二三 人間・幻想・自然

 

平成26年9月26日-11月3日

 


小野絵麻《裏道がお好き》

小野絵麻《裏道がお好き》 1977年 個人蔵


 本展は、戦後の岡山を中心に独自の絵画表現を探求し、同時に多くの後進を育てた二人の画家、小野絵麻と小野二三をご紹介するものです。
 小野絵麻(おの・えま、1917-1997)は、岡山県上房郡高梁町(現・高梁市)に生まれ、 岡山を中心に絵画制作を行ない、美術教育にその生涯を捧げた画家です。彼は東京高等師範学校(現・筑波大学)図画専修科に入学して学校教諭に就きましたが、戦時中にシュルレアリスム文学などを知ってその影響を深く受け、他に類をみない独自の非現実的な作風や特異なマチエールを生み出すに至りました。また、戦後は岡山県立高梁高等学校や操山高等学校などの教諭として美術教育に従事し、その門下から多くの美術家やデザイナーを輩出したことでも知られています。
 一方、その妻である小野二三(おの・ふみ、1915-2008)は大阪市に生まれ、彼女も幼い頃から美術に親しみました。彼女は奈良女子師範学校(現・奈良教育大学)に公費生として入学、のちに学校教諭に就きます。そして1942年に奈良中学へ配属された小野春治(のちの絵麻)が、彼女の弟・仁岸良次(にぎし・よしつぐ、1919-1944)と交流があったことから、二人は知り合います。そののち空襲を避けて岡山県に二人ともに疎開し、その地で二三は絵画教室を始め、多くの子どもに美術への興味を育むことに尽力しました。
 本展は、二人の初の作品集である『小野絵麻・二三 人間・幻想・自然』(美術出版社、2014年)の刊行を機に企画された特別展です。1962年の近所からの類焼により、不運にも彼らの初期作品の多くは失われてしまいましたが、本展では戦後に制作された作品を中心にこの二人の歩んだ希有な画業を回顧します。


小野絵麻(右)・二三(左)岡山市門田の自宅にて 1972年頃

小野絵麻(左)・二三(右)岡山市門田の自宅にて 1972年頃



小野二三《誕生の詩》

小野二三《誕生の詩》 1974年 個人蔵


 

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会期 9月26日(金曜日)~11月3日(月曜日・祝日)
開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)
9月26日(金曜日)、10月24日(金曜日)は、19時まで開館(入館は18時30分)
休館日 9月29日(月曜日)、10月6日(月曜日)、14日(火曜日)、20日(月曜日)、27日(月曜日)
観覧料金 一般: 350円
*大学生:250円
*65歳以上:170円
*小中高生:無料
*年齢の証明できるものをご持参ください。
※20名以上の団体は2割引
※同時開催の特別展「光琳を慕う 中村芳中」展観覧券でもご覧頂けます。
会場 岡山県立美術館 地下展示室

 

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< 関連事業>


【美術の夕べ】「父・小野絵麻と母・小野二三について」

  日時:9月26日(金曜日)18時から

  講師:小野絵里(画家)

  会場:地下展示室 ※要観覧券


「ふたりの芸術と啓発力」

  日時:10月18日(土曜日)14時から

  講師:原 研哉氏(グラフィックデザイナー、武蔵野美術大学教授)

  会場:地下展示室 ※要観覧券


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小野絵麻・二三 人間・幻想・自然 チラシ(PDFで開きます)


小野絵麻・二三 人間・幻想・自然 出品目録 (PDFで開きます)