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八塔寺川ダム事業計画

事業の大要

 八塔寺川ダムは、吉井川水系金剛川右支川八塔寺川の、岡山県備前市吉永町高田地先に、多目的ダムとして建設するもので金剛川総合開発の一環として建設されました。

 ダムは重力式コンクリートダムとして、高さ44.0m、総貯水容量5,700千m3、有効貯水容量 4,640千m3で、洪水調節,流水の正常な機能の維持,上水道の供給を目的としています。

○洪水調節
 ダムサイト下流の洪水被害を低減するため、ダム地点の計画高水流量350m3/sのうち230m3/sの洪水調節を行っています。
○流水の正常な機能の維持
 ダム下流の八塔寺川沿岸の既得用水の補給を行う等、流水の正常な機能の維持をはかっています。
○上水道
 旧吉永町(現備前市)及び岡山市の水道用水として、5千m3/日の取水が可能となりました。

ダムサイトの地質

 ダムサイトの地質は中生代末期に噴出した流紋岩質凝灰角礫岩とこれ等を覆う第四紀の段丘堆積物,崖錐等から構成されています。

流域の概要

 八塔寺川は、その源を備前市吉永町の八塔寺山の東に発し金剛川に合流する流域面積69.9km2, 流路延長18.15kmの一級河川であり、金剛川は和気町和気地点において一級河川吉井川に合流しいます。
 また、年間雨量は約1,300mmと比較的少ない地域となっています。

調査の概要

 昭和49年度から調査を開始していたところ、昭和51年9月の台風17号による豪雨で沿岸全域に渡り甚大な被害を被ったため早急にダム建設が必要となり、昭和52年度には地形地質調査,試錐試掘横坑,洪水解析を実施し、実施計画調査として昭和53年度に細部調査と実施計画書を作成しました。

1 地形

・河床幅は約80mと広く、また両岸の山腹斜面は右岸側が約50゚、左岸側が20゚~25゚前後の傾斜をしており、谷形状は非対称な逆台形を呈している

2 基盤地質

・高田流紋岩

3 断層

・ダムサイト付近には顕著な断層はみられない

4 崖錐

・右岸については基盤の露頭がみられるが、左岸については厚さは10m程度である

5 河床堆積物

・段丘堆積物と現河床砂礫であり厚さは2~3mと推定される

6 岩盤の風化

・河床部および右岸側の低~中位標高部は新鮮な高田流紋岩が各所に露頭しているが、左岸側は備北層群が分布し、かつ高標高部では基礎の高田流紋岩の風化が顕著である

洪水調節計画

1 基本高水および計画高水流量

・流域の現況を考慮して治水計画の安全度を年超過確率100分の1を採用
・流域平均2日雨量は260mmとし、計画降雨型は昭和35年8月29日の降雨型を採用
・流出解析は、八塔寺川流域を3流域1河道に分割し貯留関数法によって算出
・吉永基準点の基本高水流量630m3/sのうち210m3/sをダムカットし計画高水流量を420m3/sに設定

2 洪水調節計画

 洪水調節方法は自然調節方式(ゲートレス)とし、ダム地点における基本高水流量350m3/sのうち230m3/sの調節を行い、120m3/sの放流(最大放流量150m3/s)で計画しています。これに要する貯水容量は3,222千m3であり、これに20%の余裕を見込み洪水調節容量としては3,870千m3を確保しています。
流量配分図

ダム建設工事

八塔寺川ダムは、昭和54年度から建設事業に着手し、11年の歳月と約122億円の費用を投じて平成元年に竣工しました。
八塔寺川ダム建設状況
工事写真

周辺環境整備

 八塔寺川ダムでは、恵まれた自然環境と調和した好ましいダムにするため、ダム湖35haを中心とした広大な河川区域を生かし、洋風レストラン、水遊び、遊歩道等のレクレーション施設を整備すると共に、自然環境保全、環境アセスメントに配慮して既存樹木に加え、郷土樹木、桜、もみじなどを植樹しています。
周辺整備の写真
周辺整備の図面