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肥料高騰に対応した施肥コスト低減対策

肥料高騰に対応した施肥コスト低減対策

平成20年後期に起こった燃油、肥料の高騰による生産コストの上昇に対し、津山農業普及指導センターでは、低コスト生産技術の確立と普及を重点課題として進めてきました。
肥料価格の変動
肥料コストの低減対策として以下の方法があります。
施肥コスト低減対策
このページでは、普及センターが平成21年度に各地域で取り組んだ試験結果等を元に「土壌中のリン酸、加里の利用」と「たい肥に含まれる肥料成分の利用」を中心に紹介します。

津山地域の土壌調査結果

津山地域での水田、野菜、ブドウ畑土壌中の肥料成分を調査した結果、野菜、ブドウ畑については、カリ、リン酸が過剰となっていることが解りました。
津山地域の水田土壌の養分
津山地域の野菜畑土壌の養分
津山地域のぶどう園土壌の養分

1土壌に貯まった肥料成分の利用(リン酸・加里の施肥量低減)

○低PK(L字型)肥料の利用
リン酸・加里が窒素に比べて少ない低PK肥料では、水平型・山型肥料に比べて施用量自体も減らせ、肥料代が安くなる。

○窒素だけを含む肥料(窒素単肥)の利用
リン酸・加里を含む肥料に比べて、肥料代が安い。窒素含有量の多いものを選ぶと更に安くできる。

(1)水稲栽培(リン酸過剰・加里不足土壌)での低PK肥料による施肥コスト低減(コシヒカリ)

区設定
収量は慣行の94%でしたが、肥料費は慣行より27%抑えることができました。
水稲不足土壌低P K肥料活用図

(2)水稲栽培(リン酸・加里過剰土壌)での低PK肥料による施肥コスト低減

区設定
慣行区に対し収量は同等で、肥料代を約40%削減できました。
水稲過剰土壌低P K肥料活用図

(3)アスパラガス栽培(リン酸・加里過剰土壌)での窒素単肥による施肥コスト低減

区設定
基肥の加里を含む複合化成を窒素のみの肥料に置き換えました。収量は慣行を上回り、肥料代も37%削減できました。
アスパラ窒素単肥活用図

(4)キュウリ栽培(リン酸・加里過剰土壌)での窒素単肥による施肥コスト低減

区設定
基肥と追肥のリン酸、加里を含む複合肥料を、半量ずつ窒素単独の肥料に置き換えました。収量は慣行区と同等で、肥料代を約20%低減できました。
キュウリ窒素単肥コスト低減図

2たい肥の利用による化学肥料の低減

・化学肥料の成分のみで施肥量を計算すると、たい肥施用部分が過剰施肥となります。
・たい肥の肥料成分を施肥量計算に含めることで化学肥料を削減することが出来ます。
たい肥の肥料成分を施肥設計へ含めない場合
施肥設計たい肥除く場合
たい肥の肥料成分を施肥設計へ含める場合
たい肥肥料成分を施肥設計へ含む場合
たい肥を施用して足りない肥料成分を化学肥料で補うことで、適正な施肥ができます。

たい肥利用時の留意点

○春に完熟たい肥を施用することで、窒素成分の流亡や、溶けにくいリン酸の増加を防 ぐことができます
○しかし、冬季の積雪や春先の降雨などで、過湿状態の土壌へ機械を入れると土壌の水はけ等が悪化します。
○土壌条件を保ちながら、春施用することが難しい地域では、秋施用の方が現実的です。

(1)飼料イネ栽培でのたい肥の春施用による施肥コスト低減

たい肥春施用表
収量はほぼ同程度で肥料代は14%低減できます。
たい肥春施用図

(2)飼料イネ栽培でのたい肥6年連用による施肥コスト低減

たい肥は長期間かけて肥効が現れるので、毎年施用するとさらに施肥量を減らすことが出来ます。
たい肥連用表
連用効果で収量は慣行を上回り、肥料費も削減できました。
たい肥連用図

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