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現代の住まいとシックハウス症候群

印刷ページ表示 ページ番号:0004173 2007年5月15日更新生活衛生課

住まい(住宅)が、住んでいる私たちを病気にしてしまうことがあります。

「シックハウス症候群」では、めまいや、頭痛がしたり、下痢や、便秘・・・などなど。
 症状は、頭や目、鼻、喉などにいろいろな症状が起こります。
 これらの症状は、個人差が大きく、中にはそのままではその住まい(住宅)に住めなくなってしまうようなこともあります。
 「シックハウス症候群」の主な原因は、住まい(住宅)の中の化学物質です。
 建材や接着剤、壁紙、家具、防虫剤など、住まい(住宅)には色々な化学物質が使われています。
 あなたの住まいを「シックハウス症候群」から防ぐため「シックハウス症候群」の原因と対策を知っておきましょう。

現代の住まいの特徴

 昔の日本の住宅は、木造で、柱は自然の木、壁はしっくい等の自然な素材で造られ、床には畳が敷いてあり、ふすまや障子で部屋と部屋を仕切っていました。こうした伝統的な住宅は、日本の高温多湿の気候にとても適していました。
 例えば、木の柱や紙製の障子やふすま、畳などは、湿気が多いときには空気中の水分を吸収し、乾燥時には放出して、部屋の湿度を快適に整えていました。床下や天井も通気のよい造りで、湿気はこもりにくくなっていました。また、室内に湿気や煙がこもっても、適度な隙間があるため、自然に外の空気と入れ換わり室内の空気質は良好な状態に保たれていました。
 これに対して、現代の住宅では、省エネルギー対策のために気密性や断熱性に優れた建物となっていますが、工事期間の短縮や建築費を安価にするために壁はボードや合板、床はフローリングやビニールクロスなど化学物質を含んだ建材が使われています。また、エアコンなどの冷暖房設備の普及に伴い一層換気回数が減少しています。
 このため、建材などから放出された化学物質が、室内にこもりやすくなり、室内の空気質は予想もしなかったほど悪化しています。
 このような「高気密・高断熱」の住宅は、「シックハウス症候群」や「化学物質過敏症」という新たな病気を引き起こすことになりました。

シックハウス症候群とは

 それでは、現代の「高気密、高断熱」の住宅はどのような問題を生じさせるのでしょうか。
 近年の住宅の建材には、木材保存剤や接着剤として、数多くの化学物質が使われています。
 その他にも、洗浄剤や殺虫剤、ストーブやタバコなど、日常生活の中で使用するものにも化学物質を発生させるものがたくさんあります。
 現代の気密性の高い住宅では、これらの室内空気を汚染する物質が部屋の中にこもりやすくなるため、その中で生活する人の健康に影響を及ぼし、さまざまな症状を起こすことがあります。
 このような住宅によって発症する症状が「シックハウス症候群」と呼ばれています。
そして、多くの場合、この症状は、原因の住宅から離れることによって改善されます。
 一方、似たような症状を示す「化学物質過敏症」では原因の住宅から離れても症状が改善されるとは限りません。

シックハウス症候群の主な症状について

 シックハウス症候群は、さまざまな症状が現れます。
そして、その症状は、個人差が大きく、診断を難しくしています。
<シックハウス症候群の代表的な症状>