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BSEへの正しい理解を!

 日本国内で発生したBSE(牛海綿状脳症)と、現在行われている対策について正しく御理解いただき、安心して牛肉をお召し上がりください。

Q&Aのコーナー

Q BSEってどんな病気?

 BSE(bovine spongiform encephalopathy)は、1986年にイギリスで初めて報告された牛の病気です。BSEに感染した牛は、2~8年間は特に変わることなく普通に過ごしますが、その後、異常な行動や運動失調などの症状を示すようになり、発病後2週間~6ヶ月で死亡します。この牛の脳組織を顕微鏡で見ると、空胞ができて海綿状(スポンジ状)になっていることから「牛海綿状脳症」と名付けられました。

Q BSEの原因は何?

 現在のところ、「プリオン」というすべての動物の神経の働きを支えているタンパク質が何らかの原因で異常な構造になったことを原因とする説が有力です。異常化したプリオンが神経細胞に入ると、正常なプリオンを異常なプリオンに変えることがあります。通常、体内でできた異常なプリオンは病気を起こすことなく分解されてしまいますが、一度にたくさん作られると、正常なプリオンの働きができなくなり、神経系の病気になってしまうと考えられています。
 異常なプリオンは、熱や薬品などに強く、煮たり焼いたりという普通の加熱調理では不活化されません。

Q BSEはどれくらい発生しているの?

 OIE(国際獣疫事務局)の統計によると、1986年にイギリスで初めて報告されてからこれまでの間に、EU諸国を中心に世界24ヶ国で18万頭以上のBSEが確認されています。そのうち97%以上がイギリスでの発生です。
 日本では、2001年9月21日に1頭目のBSEが確認され、現在までに計20頭の発生となりました。
 なお、1996年3月以降イギリスからの牛肉等の輸入自粛を指導し、2001年2月からはEU諸国等から、2003年5月からはカナダから、そして2003年12月からは米国からの牛肉等の輸入を禁止しています。

Q どのようにしてBSEは広がったの?

 BSEは、牛同士が接触したり空気を介してうつることはなく、BSEにかかった牛から作られた肉骨粉(食肉処理の過程で得られる肉、皮、骨等の残さから製造(「レンダリング」という。)される飼料原料)を含む飼料を与えたことにより感染が広がったと考えられています。
 現在、日本を含むBSE発生国では、牛から作られた肉骨粉を牛の飼料として与えることが禁止され、牛から牛への感染を防ぐ体制がとられています。

Q ヒトや他の動物にはうつらないの?

 ヒトにも以前からクロイツフェルト・ヤコブ病などの海綿状脳症がありましたが、近年、従来のクロイツフェルト・ヤコブ病とは異なる特徴を持つ「新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」が確認され、その原因としてBSEとの関連が指摘されています。
 これまでに新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病になった人は、イギリスで156人、フランスで13人、アイルランドで2人、イタリア、オランダ、カナダ、米国で各1人ずつ見つかっています(2005年6月7日英国保健省報告)が、いずれもBSE高発生国であるイギリスに関係の深い人たちで、危険度が高いとしてOIE(国際獣疫事務局)が指定しているBSEにかかった牛の脳などを食べたことが関係しているのではないかと考えられています。
 日本では、2005年2月に国内で初めて新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の患者が確認されました。この患者は平成元年頃の英国滞在期間中に暴露された可能性が有力とされています。
 また、豚や鶏といった家畜がBSEに感染した事例は報告されていません。羊、ミンク、猫、鹿などには同じような海綿状脳症が知られていますが、これらはBSEとは異なるプリオン病であるとされており、現在までヒトへの感染の報告はありません。
<OIEの定める牛の取り除くべき部位> 
BSE発生状況 取り除くべき部位(臓器)
高発生国
(イギリスなど)
脳、眼、脊髄、扁桃、胸腺、脾臓、腸、背位神経節根、三叉神経節、脊椎、頭蓋骨
低発生国
(日本など)
脳、眼、脊髄、回腸遠位部(小腸の最後の約2m)
注)高発生国とは、BSEの年間発生率が100万頭当たり100頭を超える国
  低発生国とは、BSEの年間発生率が100万頭当たり100頭以下の国
 

Q 牛肉や乳製品、加工食品などは大丈夫なの?

 BSEは、これまでに行われた研究の結果、脳、眼、脊髄及び回腸遠位部以外の部分からの感染はないとされており、BSEにかかった牛でも食肉や牛乳には感染性がないことが分かっています。
 また、輸入牛肉等に対してはEU諸国等からの輸入禁止措置がとられているとともに、国産牛肉等に対しては次のような対策を行っているため、BSEにかかった牛の肉等が流通することはありません。安心してお召し上がり下さい。
 また、牛を原料とした加工食品の製造者に対しては、原材料に牛の脳、眼、脊髄及び回腸遠位部が使用されていないか点検するとともに製造方法について確認し、加工食品に異常プリオンが混入することのないよう指導を行っています。

Q BSE検査はどのように行われているの?

 岡山県内には牛を処理している「と畜場」が2ヶ所あり、と畜検査員(獣医師の資格を持った検査員)が一頭ずつ食用に適するかどうか厳正な検査を行っています。
 平成13年年10月18日からは、これまでのと畜検査に加えて、すべての牛を対象としたBSEスクリーニング検査が加わり、と畜場で採取した牛の脳の一部(延髄)を検体として、県下の食肉衛生検査所等(岡山県食肉衛生検査所、岡山市食肉衛生検査所)で検査を実施しています。
流れ図

Q 県が行う検査と国が行う検査はどこが違うの?

 エライザ(ELISA)法、ウエスタンブロット法、免疫組織化学検査のいずれの方法も高感度で異常プリオンを検出する方法ですが、県で行う第1段階の検査は、最も見逃しがなく一度に多数の検査が可能であるという理由からエライザ法が採用されました。
 しかし、エライザ法は見逃しがない反面、BSEでない場合でも陽性として検出することもあるため、エライザ法で陽性と判定された場合には、国の検査機関でさらに精度の高いウエスタンブロット法と免疫組織化学検査で本当にBSEであるか確かめるという仕組みになっています。
 なお、岡山県では、BSEスクリーニング検査の結果について速やかに県民のみなさまにお知らせすることとしています。
検査機関検査法検査の原理判定方法
岡山県食肉衛生検査所
岡山市食肉衛生検査所
エライザ法タンパク質分解酵素で正常プリオンを分解させた後、抗体と反応させて発色の度合いを測定する。発色の度合いによりBSE陽性
国立感染症研究所
北海道大学
ウエスタンブロット法タンパク質分解酵素で正常プリオンを分解させた後、含まれるタンパク質を大きさ・構造の違いにより電気的に分け、抗体と反応させてタンパク質の分離状態を確認する。異常プリオンと同じところに分離されたタンパク質を確認した場合はBSE陽性
国立感染症研究所
帯広畜産大学
免疫組織化学検査脳組織を異常プリオンに反応する抗体で染色して観察する。染色された場合はBSE陽性

お問い合わせ

お問い合わせ課室

※このページに関するお問い合わせについては、生活衛生課までお願いします。


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