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第143回 森林研究所の散歩道(フキ、ウド編)

印刷ページ表示 ページ番号:0878410 2024年4月1日更新森林研究所

 

第143回 森林研究所の散歩道(フキ、ウド編)

 

 第143回の今回は、フキとウドについて紹介します。

 

 フキはキク科フキ属の多年草です。日本や朝鮮半島、中国に分布します。国内では本州や四国、九州の湿った林下や道ばたに自生します。

 葉が広く大きいことが特徴で、属名である ''Petasites" の由来にもなっています。地下茎を伸ばすことで繁殖しています。

 フキの若い花茎であるフキノトウや、葉が大きくなった頃の葉柄は多くの人に親しまれています。なかでもフキノトウの天ぷらや、葉柄を甘辛く煮たキャラブキは有名です。

 薬用としても昔から利用されており、咳止めなどに効果があります。また特有の苦みには消化や食欲を促進させる作用があります。

 広く親しまれているフキは、栽培もされており、愛知県は収穫量の半数近くを占めてます。

(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p48-49.​

    佐竹(1983)日本の野生植物.平凡社.p188.

    牧野(1982)原色牧野植物大圖鑑.北隆館.p584.

    e-Stat 作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 令和3年産野菜生産出荷統計 ふき https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002006955​ (2023年9月22日閲覧)

 フキ フキの葉柄

           写真1 フキ               写真2 フキの葉柄

(写真1、2は2023年5月8日に撮影)

 

 ウドはウコギ科タラノキ属の大型の多年草です。日本や朝鮮半島、中国、の暖帯から温帯に分布します。国内では北海道から九州の山野に自生します。

 花以外の全体に短毛が生えます。葉はまばらに互生し、広く大きい2回羽状複葉となります。8~9月には大きな集散花序を茎の先につけ、淡緑色で小さな花を多数つけます。

 若い茎や葉は春の山菜としておなじみのもので、フキと同じく栽培もされています。栽培品はウドや暗所で育てるため、もやしウドの名で呼ばれるのに対し、野生品はヤマウドと呼ばれます。香りと風味は野生品の方がよいそうです。

 秋に採取した根を乾燥させたものは頭痛や目まい、中風(脳卒中など)によいと言われています。

 栽培されるウドについて、収穫量は栃木県と群馬県が全体のほとんどを占めています。

(出典)牧野(1982)原色牧野植物大圖鑑.北隆館.p374.

    林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p323.

    佐竹(1983)日本の野生植物.平凡社.p275.

    奥田(1982)岡山の薬草.山陽新聞社.p68.

    e-Stat 令和2年度 地域特産野菜生産状況調査.https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00500501&tstat=000001018175&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000001033588&tclass2=000001167008&tclass3val=0 (2023年9月22日閲覧)

 ウド 横からのウド

         写真3 ウド              写真4 横からのウド

(写真3、4は2023年5月8日に撮影)

 

 所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。

 また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。