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第29回 森林研究所の散歩道(オニフスベ、テングタケ編)
第29回 森林研究所の散歩道(オニフスベ、テングタケ編)
第29回の今回は、きのこであるオニフスベとテングタケについて紹介します。
オニフスベは夏から秋にかけて、雑木林やあぜ道などに発生するボール状のきのこです。大きな物では直径が50cmにもなる大型のきのこです。成熟すると表面が割れて剥がれ、褐色に変色した内側の部分が見えるようになります。内側の肉が真っ白な内は幼菌を食用にするそうです。
テングタケは写真3のようにいかにもきのこといった形状のきのこで、夏から秋にかけて発生します。傘が赤いベニテングタケは西洋では童話の絵本などによく登場するため、この形状に馴染みのある方も多いのではないでしょうか。しかし、中毒を引き起こす成分が含まれているため、食用にはなりません。以前は中毒を引き起こす成分が殺ハエ作用があるため、ハエ捕りに用いられてきました。
所内の散策をされる際にはこれらのきのこも一緒に探してみてはいかがでしょうか。
(出典 今関ら (1988) 山渓カラー名鑑 日本のきのこ. 山と渓谷社. p145, 509.)
写真 - 1 オニフスベ 写真 - 2 成熟したオニフスベ
写真 - 3 テングタケ