パルボウイルスは、主に幼児学童期の小児にみられる流行性の発疹性疾患である、伝染性紅斑(リンゴ病)の原因となるウイルスです。
流行が大きい年には季節変動性があり、6~7月頃にかけてピークがあります。
小児における伝染性紅斑では、頬部に生じる境界鮮明な紅斑が典型的であり、「リンゴ病」と呼ばれるゆえんとなっていますが、成人では、皮しんの頻度そのものが低く、生じる場合は四肢が一般的で、顔面に生じることは少ないとされています。また、成人(特に女性)では関節痛を呈する場合が多いですが、小児ではまれであったりと、小児と成人では呈する症状が大きく異なっています。
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