ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ 組織で探す 総合政策局 政策推進課 平成29年9月 県議会定例会 知事提案説明要旨

平成29年9月 県議会定例会 知事提案説明要旨

平成29年9月 県議会定例会 知事提案説明要旨

 本日は,皆様御多用のところ御参集いただきまして,誠にありがとうございました。

 今回提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして,当面する県政の課題について申し述べ,県議会及び県民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

はじめに

 本県の経済・雇用情勢につきましては,景気が引き続き緩やかな回復基調にある中,有効求人倍率が7月には1.82倍となるなど,企業の人手不足感が一段と広がっております。

 さらに,今後,我が国では,世界のいかなる国も経験したことのない,急速な少子化と高齢化が進んでいきます。

 このまま人口減少が進行した場合,人手不足による企業活動の減退にとどまらず,地域経済の停滞,地域の活力の低下など,県民生活に深刻な影響を及ぼすことが懸念され,こうした状況に早急に歯止めをかける必要があります。

 このため,若い世代が,夢と生きがいを持って働き,結婚や子育ての希望をかなえることのできる,魅力ある仕事づくりと総合的な少子化対策を推進してまいります。

 さらに,人手不足の状況においても,経済が持続的に成長していけるよう,企業の生産性の向上を促進するとともに,働く人一人ひとりのワーク・ライフ・バランスの実現に向け,誰もがライフステージに応じて能力を発揮でき,多様な働き方が可能となる働きやすい環境づくりを進めてまいります。

 時代の大きな転換期に立つ者の果たすべき使命として,既存の枠にとらわれない新たな発想と揺るぎない覚悟を持って,課題に真正面から立ち向かい,効果的な施策を着実に実施していくことにより,すべての県民が明るい笑顔で暮らす岡山の実現を目指してまいります。

 以下,新晴れの国おかやま生き活きプランの重点戦略に沿って御説明申し上げます。

教育県岡山の復活

 まず,「教育県岡山の復活」についてであります。

(全国学力・学習状況調査)

 学力向上につきましては,先般,今年4月に実施された全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。

 平均正答率で見ると,小学校では,平成19年度の調査開始以来,初めて全国平均を上回り,中学校では全国平均を下回ったものの,その差はかなり縮まっており,これまでの基礎・基本の徹底の成果が現れる結果となっております。今後,詳細な分析を行い,岡山県学力・学習状況調査の分析結果と併せて,課題に対応した取組を推進してまいります。

(少年非行対策)

 次に,少年非行対策につきましては,学校警察連絡室を中心に関係機関が一丸となり取組を推進した結果,今年上半期の非行率は1.85人と,昨年同期に比べ約20%低下し,着実に成果が現れております。

 引き続き,非行防止教室を開催するなど,少年の規範意識の向上に努めるとともに,保護者や地域ボランティア,事業者等との連携による少年非行対策を推進してまいります。

(グローバル人材育成)

 次に,グローバル人材の育成につきましては,子どもたちが国際社会に目を向けるきっかけづくりとして,実践的なコミュニケーションや異文化を体感できる海外留学が有効であると考えております。このため,高校を対象に,海外の学校との姉妹校提携の拡大等を通じて海外留学を促進するとともに,来月には,高校生,大学生を対象とした留学促進フェアを開催し,私自らも留学することの意義やすばらしさを伝えることとしています。

 さらに,国際バカロレアに関する調査・研究委員会を設置し,県外の先進校を視察するなど,導入の可能性や教育内容等について研究を進めており,こうした取組を通じて,グローバルに活躍する人材を育成してまいります。

地域を支える産業の振興

 続きまして,「地域を支える産業の振興」についてであります。

(企業誘致)

 企業誘致につきましては,今年度,玉島ハーバーアイランドへの新たな立地が実現するとともに,県内企業による研究開発や生産性向上のための再投資も進むなど,着実に成果を上げております。

 引き続き,さらなる誘致に向け,7月の大阪に続いて,来月,東京で開催する企業立地セミナーなど,あらゆる機会を捉えて本県の恵まれた操業環境などをしっかりとPRしてまいります。

(自動車関連産業)

 次に,自動車関連産業につきましては,三菱自動車工業株式会社のカルロス・ゴーン会長から,企業の競争力強化が必要であるとのお話をいただいたことも踏まえ,今月から順次,生産性向上セミナーの開催やアドバイザーの派遣,設計ソフトの研修に取り組むこととしております。

 また,先月25日に民間主導で設立された「岡山県自動車関連企業ネットワーク会議」とも連携し,関連企業の技術力向上や取引拡大などを積極的に支援してまいります。

(中小企業等支援)

 次に,中小企業の支援につきましては,プロフェッショナル人材戦略拠点等において,企業の即戦力となる人材の確保に取り組んでおり,先月末までに77件のマッチングを実現するなど,着実に成果を上げております。こうした取組に加え,先月から開催している実践的な講座を通じた人材の育成支援や,経営革新に取り組む企業の新規事業展開に対する支援など,企業の競争力強化にも取り組んでまいります。

 また,今年度からスタートした中堅企業の育成に向けたモデル事業に4社を選定したところであり,自社製品の開発や取引拡大を支援することにより企業の「稼ぐ力」の向上を図ってまいります。 

(観光振興)

 次に,観光振興につきましては,昨年の観光入込客数が対前年比で20%増の約1,740万人となるなど,「デスティネーションキャンペーン」をはじめとした各種取組の効果が現れています。現在展開中の「おかやまハレいろキャンペーン」でも集客効果の高い数多くの体験型メニューを提供しているところであり,引き続き,宿泊客の増加や観光消費の拡大に向けて,魅力ある滞在型観光を推進してまいります。

 また,岡山後楽園の夏の幻想庭園につきましては,岡山城の烏城灯源郷と連携して開催し,今回は特に沢の池の水面演出や氷の彫刻アートなどを実施し,多くの方の好評を得たところであります。

(インバウンド,国際路線の拡充)

 インバウンドにつきましては,昨年度の外国人旅行者宿泊者数が22万人を超え,過去最高を記録したところであり,さらなる拡大に向けて,7月には私自ら香港を訪問し,本県の観光地や高品質な桃やブドウの魅力を強くアピールしてまいりました。また,先月には,外務省の迎賓施設・飯倉公館において,各国の大使や海外メディア等を対象に,岡山の魅力をPRするセミナーや備前刀の職人による実演,県産食材を使った料理の提供など,岡山のすばらしさを世界に発信することができたと考えております。

 さらに,岡山空港が国の訪日誘客支援空港に認定され,台北線につきましても,来月末から週5便に増便となることが航空会社から発表されたところであり,引き続き,航空ネットワークの拡充に努めてまいります。

(EPA対策)

 次に,農林水産業につきましては,7月に日本とEUによる経済連携協定が,大枠合意されたところであり,今後講じられる国の対策を踏まえながら,市町村等と連携して,儲かる産業としての農林水産業の確立に向けた取組を加速してまいります。

(畜産業の振興)

 次に,畜産業の振興につきましては,5年に一度,和牛の改良成果を競う「全国和牛能力共進会」が,今月7日から宮城県で開催されます。本県からは,代表牛24頭が出品されることとなっており,畜産業の振興に向けておかやま和牛の魅力を全国にアピールできることを期待しております。

(鳥獣被害防止対策)

 鳥獣被害防止対策につきましては,捕獲と防護の両面からの取組を支援するとともに,シカ,イノシシ,サル,カワウの生息状況調査の実施,ジビエのPRや利活用などを推進してまいります。特に,カワウにつきましては,専門家の助言に加え,新たに海面漁業関係者の意見も踏まえ,より効果的な対策を検討してまいります。

(雇用対策)

 次に,雇用対策につきましては,先月,大学生等を対象として就職面接会を開催し,県内企業約270社とのマッチングを行ったほか,県内外の学生に県内企業の魅力を知ってもらうインターンシップや企業見学バスツアーを実施しているところであり,引き続き,岡山労働局や経済団体等とも連携しながら,本県への人材還流と定着に取り組んでまいります。

(中小企業等の働き方改革)

 中小企業・小規模事業者の働き方改革につきましては,深刻な人手不足に対応する観点からも,着実に進めていく必要があります。このため,県では,明日,経済団体をはじめ関係団体の方々と課題や取組を幅広く話し合う会議を開催し,私自身も出席することとしており,今後,関係者一丸となって,働き方改革にしっかりと取り組んでまいります。

安心で豊かさが実感できる地域の創造

 続きまして,「安心で豊かさが実感できる地域の創造」についてであります。

(がん対策の推進)

 がん対策の推進につきましては,現在策定中の「第3次岡山県がん対策推進計画」において,進学や就職,結婚,出産などの人生の節目と治療の時期が重なる世代に対するがん対策などを新たに盛り込むこととしており,がん患者の方々が円滑な社会生活を営むことができる社会の構築を目指してまいります。

(国民健康保険制度改革)

 国民健康保険制度改革につきましては,来年度から都道府県が財政運営の責任主体となることから,市町村と協議を重ね,県内の統一的指針となる岡山県国民健康保険運営方針の策定作業を進めており,先月,素案を公表したところであります。今後,有識者や被保険者代表で構成する岡山県国民健康保険運営協議会での審議などを経て,運営方針を決定し,円滑な制度移行に向けて準備を進めてまいります。

(少子化対策の推進)

 次に,少子化対策の推進につきましては,5月から運用を開始した「おかやま縁むすびネット」の登録者数が500人を超えたところであり,先月からマッチングを開始しました。引き続き,あらゆる機会を捉えて周知広報に努め,市町村と連携した特設会場の設置にも取り組み,登録者の増加を目指すとともに,ボランティアスタッフによるきめ細かなサポートにより,1件でも多くの成婚につなげてまいります。

 さらに,婚活イベントを広島県と共同で開催することとしており,今後とも,様々な取組により結婚の希望をかなえてまいります。

(子育て支援の推進)

 次に,子育て支援の推進につきましては,男性の育児や家事への参加を促進するため,父親と子どものきずなを深める体験型イベントや,子育て家庭と子育てを応援したい企業等をつなげる「おかやま子育てマルシェ」の開催などにより,社会全体で子育てを応援する気運の醸成を図ってまいります。

(防災対策の推進)

 次に,防災対策の推進につきましては,現在,災害時広域受援計画の策定に向け,市町村への支援・連携体制を含めた災害応急業務の見直しを進めているところであり,今後,国や関係団体との調整を進め,大規模災害に備えた実効性のある体制を整備してまいります。

 また,今年度に入ってからも,北朝鮮による弾道ミサイルの発射実験がたびたび実施されており,先月末には我が国の上空を通過しました。本県に影響がある場合には,Jアラートなどを通じて県民へ迅速かつ確実にお知らせし,避難の呼びかけができるよう,国や市町村と連携しながら緊急時の情報収集・伝達等にしっかりと取り組んでまいります。

(暮らしの安全対策)

 次に,暮らしの安全対策につきましては,今年上半期の刑法犯認知件数は,昨年同期比で約13%減少したところであります。

 一方,特殊詐欺の6月末時点での被害額は3億円を超え,増加傾向にあることから,引き続き,広報啓発活動や金融機関等と連携した水際対策を強化してまいります。

(交通安全対策の推進)

 交通事故の状況につきましては,先月に交通死亡事故が連続で発生し,前年を大きく上回るなど,大変厳しい状況にあり,県では「交通死亡事故多発全県警報」を発令して,関係機関と連携して街頭指導や広報啓発を強化しているところであります。

 さらに,今月21日からの秋の交通安全県民運動では,「スピードダウンの励行」,「横断歩行者の保護」などを重点目標に掲げ,関係機関と緊密に連携して,交通事故を1件でも防止できるよう努めてまいります。

(ヒアリ対策)

 次に,ヒアリ対策につきましては,先月の水島港での発見を受け,現在,国とも連携・協力し周辺調査等の防除対策を継続しているところであります。

 国に対しては,ヒアリの国内定着防止に向けた対策の強化及び定着国に対する防除対策の要請等について緊急に提案しており,県としても,引き続き,港湾,空港施設等での水際対策を徹底するとともに,関係機関との情報共有,さらには,ホームページや啓発チラシの配布による県民への注意喚起に努めてまいります。

(中山間地域等の活力創出)

 次に,中山間地域等の活力創出につきましては,岡山県ふるさとワーキングホリデー事業の参加者を7月から受け入れ,ジーンズの縫製会社などでの就業体験や移住者等との交流を通じて,県外の若者が田舎暮らしを体験する貴重な機会となっております。

 また,今年度,大学生の視点による地域の課題解決に向けた研究・交流事業が新たに6地域で動き出すなど,若者や地域住民参加による地域づくりの取組も広がりつつあり,今後とも,中山間地域等の活力創出を総合的,効果的に推進してまいります。

(移住・定住の促進)

 移住・定住の促進につきましては,移住相談会や住まい・就農などにテーマを絞った移住セミナー,移住候補地を体感するツアーを実施したところです。さらに,来月には,兵庫県や鳥取県と合同での空き家見学や移住体験を行うツアーも展開することとしており,こうした取組を通じて本県の暮らしやすさを発信してまいります。

(環境保全対策の推進)

 次に,快適な生活環境の保全につきましては,今年度,新たにスマートコミュニティ形成支援事業に取り組んでおり,地域資源を生かした新エネルギー導入に取り組む市町村を支援することにより,温室効果ガス削減に向けた取組を一層推進してまいります。

 また,会食時の食べ残しを減らす「おかやま30・10運動」の全県展開を図るため,先月末までキャンペーンを実施したところであり,今後,各家庭でできるごみ削減のヒント集の作成などにより,食品ロスの削減に向けた取組を促進してまいります。

(文化の振興)

 次に,文化の振興につきましては,東京オリンピック・パラリンピックに向けて,先月,国に認証組織として登録された「おかやま文化芸術アソシエイツ」と連携し,地域の優れた文化資源の発掘や文化プログラムの認証の促進などを通じて,本県の文化芸術の一層の振興を図ってまいります。

(スポーツの振興)

 東京オリンピック等のキャンプ誘致につきましては,7月に,7人制ラグビー女子日本代表候補やスペイン柔道女子代表チーム等の合宿が実現し,公開練習や地元小中学生を対象とした教室など,地域との交流も活発に行われたところです。引き続き,本県のスポーツ振興や地域の活性化,子どもたちのスポーツ活動へのきっかけづくりとなるよう,市町村や競技団体等と連携を図りながら,積極的な誘致活動を展開してまいります。

(おかやまマラソン)

 次に,おかやまマラソンにつきましては,11月12日の第3回大会の開催まで2か月余りとなりました。大会を支えるボランティアについて,多くの皆様から申込みをいただくとともに,先月開催した実行委員会では,地元高校生による沿道応援イベントの充実や備前焼完走メダル,きびだんごなどの沿道給食といった岡山らしいおもてなしなどの具体的内容を決定したところであります。引き続き,県内各地のマラソン大会でPRキャラバンを展開し,来月から桃太郎大通りなどへPRフラッグを掲げるなど,開催に向けた気運の醸成を図ってまいります。

(情報発信力強化)

 次に,情報発信力の強化につきましては,映画制作をイメージしたPR企画「ハレウッド」を展開しており,オーディションによる「ハレウッド俳優」の決定や岡山後楽園等での撮影を経て,先日,PR動画を発表したところです。引き続き,話題性のあるプロモーションにより,本県の認知度向上を図り,移住・定住の促進や観光誘客等につなげてまいります。

(首都圏アンテナショップ)

 首都圏アンテナショップにつきましては,今月28日で3周年を迎えます。先月には,私自ら,来館者に県産ブドウを味わっていただくとともに,首都圏のメディア関係者に県産ブドウのおいしさをアピールするセミナーも開催しました。これまで約150万人の来館者に,本県の魅力を実感していただくとともに,多くのメディアに取り上げられるなど,首都圏での情報発信に貢献してまいりました。

 さらに今月からは,ショップのアンテナ機能を生かし県産品の試験販売などを行うおかやまマーケティング・ラボ事業をスタートすることとしており,消費者の反応等のきめ細かいフィードバックを通じて,全国に通じる商品づくりやマーケティング力の強化を支援してまいります。

諸議案

 次に,今回提案しております諸議案の概要につきまして,御説明申し上げます。

 まず,予算案件につきましては,道路整備事業など8件,14億9,500余万円を繰越ししようとするものであります。

 次に,事件案件につきましては,工事請負契約の締結についてのもの3件,公有財産の処分についてのもの1件並びに平成28年度岡山県営電気事業会計など2企業会計における剰余金の処分及び決算認定についてのものであります。

 最後に,条例案件につきましては,「岡山県産業労働関係手数料徴収条例の一部を改正する条例」など6件であります。

 以上,今回提案いたしました諸議案につきまして,その概要を申し上げた次第であります。

 なにとぞ,慎重御審議の上,適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。


トップページ 組織で探す 総合政策局 政策推進課 平成29年9月 県議会定例会 知事提案説明要旨