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平成29年6月 県議会定例会 知事提案説明要旨

平成29年6月 県議会定例会 知事提案説明要旨

 本日は,皆様御多用のところ御参集いただきまして,誠にありがとうございました。

 今回提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして,当面する県政の課題について申し述べ,県議会及び県民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

新プランのスタートに当たって

 4月から,「新晴れの国おかやま生き活きプラン」がスタートいたしました。これまで,前プランの下,各種施策を推進した結果,教育の再生や産業の振興をはじめ,様々な分野で蒔いてきた種が芽吹き,本県発展に向けた好循環の流れが加速しはじめています。

 一方,我が国は急速な少子化と高齢化が進み,人口減少問題をはじめ,様々な構造的課題が顕在化し,時代の大きな転換期に立っております。先般示された将来推計人口でも,人口減少のスピードは緩和したものの,50年後の日本の人口は2015年より3割も減少すると見込まれており,厳しい状況であることに変わりはありません。

 本県にとっても,まさにこれからの数年間が,将来を決する重要な時期であると考えており,新プランは,諸課題を克服し,加速しはじめた好循環の流れを,さらに大きく確かなものとするための羅針盤となるものであります。

 県政の基本目標である「生き活き岡山」の実現に向け,新プランに掲げる施策や新たなチャレンジに県民力を結集して取り組み,着実に成果を積み上げることで,県民の皆様に「岡山はよくなった,岡山に住んでいてよかった」と実感していただける県政を力強く推し進めてまいります。

 以下,新プランの重点戦略に沿って御説明申し上げます。

教育県岡山の復活

 まず,「教育県岡山の復活」についてであります。

(学力や問題行動等)

 学力や問題行動等につきましては,今年度から対象学年等を拡大した岡山県学力・学習状況調査を4月に実施したところであり,今後,調査結果の詳細な分析に基づき,学力の状況を的確に把握することで,各学校における授業改善の取組につなげ,子どもたちの学力の着実な定着を図ってまいります。

 また,登校支援員やスクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーの配置を拡充したところであり,こうしたスタッフを効果的に活用し,子どもたちへのきめ細かな対応を行うことにより,問題行動等の早期発見,早期解決につなげてまいります。

 さらに,教師業務アシスタントや運動部活動支援員の配置を拡充するとともに,これまでの優良事例の普及を図ることにより,教員の負担を軽減し,子どもと向き合う時間を確保してまいります。

(少年非行対策)

 次に,少年非行対策につきましては,低下傾向にある非行率が,昨年はさらに約20%低下し,4年連続で改善したところであります。この傾向を定着させ,さらなる改善を図るため,学校警察連絡室の活動対象校を拡大するなど,これまでの取組をさらに充実させるとともに,活動事例を小・中学校に紹介することなどにより,対策の裾野を広げてまいります。

(ニート・ひきこもりなどの自立支援対策)

 ニート・ひきこもりなどの自立支援対策につきましては,高校中途退学者の新たな一歩への支援に向けて,学校との協力体制の下,今月から,進路情報等の提供や専任コーディネーターによる相談対応を本格的に開始したところであり,市町村における子ども・若者支援地域協議会の設置の働きかけと併せて,しっかりと取り組んでまいります。

(グローバル人材育成)

  次に,グローバル人材の育成につきましては,海外留学に対する関心を喚起するため,先月,高校生留学フェアを開催したところ,多くの高校生に参加していただきました。今年度,新たに県立学校と海外の学校との姉妹校提携や留学を支援するコーディネーターを配置したところであり,今後,姉妹校提携の拡大を通じて,高校生の海外留学を促進してまいります。

 また,教員の海外派遣や民間英会話スクールを活用した研修等により,教員の英語指導力の向上を図ってまいります。さらに,中学生を対象に英語の聞く・話す・読む・書く力を測定し,その結果を授業改善につなげるモデル事業も進めてまいります。

地域を支える産業の振興

 続きまして,「地域を支える産業の振興」についてであります。

(企業誘致)

 企業誘致につきましては,玉島ハーバーアイランドにおいて,食料コンビナートを形成する企業3社の工場が今月末までに順次完成し,操業開始に向けた準備が進むとともに,新たな企業の立地に向けて今議会に財産処分案件を提案しているところであります。

 さらに,今年度,幅広い分野の企業が補助対象となるよう優遇制度をリニューアルしたところであり,来月,大阪で開催する企業立地セミナーなどにおいて本県の魅力をPRし,さらなる企業の誘致と投資の促進に取り組んでまいります。

(水島港の機能強化)

 水島港につきましては,3月に「倉敷みなと大橋」が開通し陸上輸送の効率化が図られ,さらに,今年度,「水島港国際物流ターミナル整備事業」が国直轄事業として新規採択されたところであります。県といたしましても,国と連携し,岸壁,航路等の港湾施設整備を強力に進め,水島港の一層の機能強化を図ってまいります。

(交通基盤整備)

 また,産業の振興等に大きな役割を果たす交通基盤の整備につきましては,美作岡山道路の英田ICから湯郷温泉IC間が,今年度,新規補助事業に採択されたところであり,引き続き,地域間の連携を促進する道路整備を進めるとともに,国道2号及びそれに関連する道路の総合的な渋滞対策についても,国に強く働きかけてまいります。また,付加車線の設置が決定した中国横断自動車道岡山米子線につきましても,工事の早期完成に向けて必要な協力を行ってまいります。

(自動車関連産業の育成)

 次に,自動車関連産業につきましては,三菱自動車工業株式会社が,12月から,主力車種の一つであるRVRの生産を水島製作所へ移管するとのことであり,部品調達が増え,関連企業も活気づくものと,期待しております。

 こうした状況の変化も踏まえながら,自動車メーカーの開発部門OBの派遣やマーケティング研修会の開催を通じて企業の生産性や提案力の向上を支援するとともに,次世代自動車プロジェクトの成果を活用した技術開発の支援にも取り組んでまいります。

(中小企業の支援・オープンイノベーション)

 次に,中小企業の支援につきましては,経営革新に取り組む企業に対して,成長段階やニーズに応じた支援を行うとともに,今年度から,サービス産業の生産性向上にも取り組むこととしており,まずは,今月から実施する,若手社員から経営者まで様々な階層を対象にした研修を通じて人材の育成を支援してまいります。

 さらに,今年度から,次世代産業分野を中心にオープンイノベーションを促進するため,マッチング活動を行うコーディネーターの設置など,支援体制の充実や助成制度の拡充を図ったところであり,今後,企業向け研修の実施などと併せて,企業の「稼ぐ力」の向上を促進してまいります。

(観光振興)

 次に,観光振興につきましては,4月から9月末まで「おかやまハレいろキャンペーン」を展開しているところであり,岡山城や路面電車などをマスキングテープでカラフルに装飾した「mtアートプロジェクト」は大変好評をいただいているところです。来月からは岡山らしい体験メニューである「おかやま桃狩りバス」なども実施することとしており,今後とも,市町村や観光事業者など多様な主体と連携し,観光素材の発掘や旅行商品化の促進を図るとともに,効果的に観光情報を発信し,さらなる誘客に向けた取組を進めてまいります。

(岡山後楽園)

 また,岡山後楽園につきましては,昨年度の入園者数が約88万人と3年連続の増加となり,外国人入園者数も大幅に増え,過去最高の約12万人となったところであります。

 このゴールデンウィーク期間中も,岡山城の烏城灯源郷と連携して春の幻想庭園を開催したところ,昨年を上回る多くの観光客に訪れていただきました。

 これまで,国内外からの誘客を促進するため,案内表示の多言語化や無料Wi-Fiの導入に取り組んできており,引き続き,和文化に触れる感動体験プログラムの実施や桜と楓の景観が楽しめる二色が岡の復元調査など,さらなる魅力づくりに取り組んでまいります。

(インバウンド、国際路線の維持・拡充)

 インバウンドにつきましては,来月,香港において私自らトップセールスを行うこととしており,近隣県や民間企業などとも連携しながら,アジアの国・地域を対象に,その特性に応じたプロモーションを実施することにより,誘客拡大を図ってまいります。

 また,岡山空港の国際線につきましては,今月16日から,台北線が週3便から4便に増便となるところであり,路線の維持・拡充に向け,航空会社と連携し,さらなる利用者の拡大を図ってまいります。

 さらに,外国人観光客の満足度を高めるため,通訳・翻訳サービスを提供する「多言語コールセンター」を来月から開設するなど,受入環境の充実に取り組んでまいります。

(農産物の供給力強化,ブランド化の推進)

 次に,攻めの農林水産業育成につきましては,市場ニーズの高い桃とブドウについて,産地の面積拡大や生産施設の整備などにより供給力を強化するとともに,首都圏や海外において積極的な宣伝・販売活動を展開し,さらなるブランド化を推進してまいります。

 また,本県で初めて米の食味ランキングで最高ランクの特Aを取得した「きぬむすめ」を県内外に幅広くPRするとともに,栽培方法にこだわった付加価値の高い米や業務用として安定的な需要のある米など,用途や需要に応じた売れる米づくりを推進してまいります。

(県産材の需要拡大)

 県産材の需要拡大につきましては,先月,「県産材利用促進指針」を策定したところであり,公共施設の木造化,CLTの普及,韓国等への県産ヒノキの輸出の促進など,総合的な施策の推進により,林業及び木材産業の持続的な発展に取り組んでまいります。

(鳥獣被害防止対策)

 鳥獣被害防止対策につきましては,シカやイノシシの生息数半減を目指して,兵庫県・鳥取県との3県連携によるシカ捕獲や集落ぐるみによる捕獲活動を推進してまいります。

 また、ツキノワグマにつきましては,今年度,狩猟の一部解禁を行うこととしており,県北への専門指導員の増員配置や出前講座の充実など,より迅速な対応と安全啓発の推進と併せて,人身被害等の防止に努めてまいります。

(働き方改革)

 次に,働き方改革につきましては,ワーク・ライフ・バランスの推進に向けて,経営者等を対象としたセミナーの開催,子育て応援宣言企業等への戸別訪問や出前講座によるアドバイスを行うとともに,イクボスの優良事例を取りまとめた冊子を作成し,企業等に配付するなど,経営者の「働き方改革」に対する理解の促進と職場の意識改革を推進してまいります。

(雇用対策) 

 雇用対策につきましては,県内大学における新規学卒者の就職決定率は,昨年度を上回る96.8%となっており,引き続き積極的な正社員採用などを継続していただけるよう,昨日,私自ら県内経済団体への要請を行ったところであります。今後とも,合同就職面接会などの開催によりIJUターン就職を促進するとともに,インターンシップの受入企業や参加する学生の拡大を図り,若者を中心とした本県への人材還流と定着に積極的に取り組んでまいります。

安心で豊かさが実感できる地域の創造

 続きまして,「安心で豊かさが実感できる地域の創造」についてであります。

(少子化対策の推進)

 少子化対策の推進につきましては,先月から,新たに結婚支援システム「おかやま縁むすびネット」の運用を開始したところであり,しっかりと周知・広報し,一人でも多くの方に結婚の希望をかなえていただけるよう取り組んでまいります。

(子育て支援の充実)

 子育て支援の充実につきましては,保育の需要が増加する中,先月,「保育士・保育所支援センター」を設置したところであり,潜在保育士の掘り起こしや復職支援などにより,保育人材の確保に取り組んでまいります。

 また,今年度から,17の市町による病児保育の広域相互利用が開始されたところであり,引き続き,誰もが安心して子育てできる環境の整備に努めてまいります。 

(防災対策の推進)

 次に,防災対策の推進につきましては,東日本大震災や熊本地震の教訓を踏まえ,今年度,大規模災害時の受援計画を策定し,国や他県等外部からの応援を円滑に受け入れ,適切に応急対応を行うための体制づくりを進めてまいります。

 また,4月に,国管理の河川について,想定される最大規模の降雨による洪水浸水想定区域図が公表されたところであり,県管理の洪水予報河川等についても,作成・公表に向けて取り組んでまいります。

 さらに,土砂災害特別警戒区域の指定等についても着実に進めるなど,県民の生命・財産を守る防災・減災対策を推進してまいります。 

(公共施設マネジメントの推進)

 公共施設の総合的な管理の推進につきましては,3月に策定した「岡山県公共施設マネジメント方針」に基づき,平成32年度までに全ての公共建築物及びインフラ施設の個別施設計画を策定することとしており,長期的視点に立ち,財政負担の軽減・平準化と行政需要に応じた施設機能の確保に取り組んでまいります。特に,未耐震の特定建築物を有する施設については,原則として今年度中に耐震化の対応方針を含む計画を策定することとしております。

(暮らしの安全対策)

 次に,暮らしの安全対策につきましては,昨年,刑法犯認知件数が前年より約13%減少し,3年連続で戦後最少を更新していますが,高齢者を中心に特殊詐欺の被害が後を絶たない状況にあるため,関係機関等と連携し,効果的な広報啓発や地域全体で高齢者を見守る取組を進めるとともに,水際での被害防止を徹底してまいります。

 また,交通安全対策につきましては,引き続き,交通手段等に応じた交通安全教育や,交通ルールの浸透に向けた広報啓発等を通じて,交通事故の防止に向けた取組を強化してまいります。

(中山間地域等の活力創出)

 次に,中山間地域等の活力創出につきましては,日常生活に必要なサービス機能の維持・確保を図る「生き活き拠点」の形成や「おかやま元気!集落」の自立促進,さらには交通基盤の整備の加速化など,ソフト・ハードの両面から総合的に取り組んでまいります。

 また,県外の大学生等を対象に,働きながら地域住民と交流する「岡山県ふるさとワーキングホリデー事業」を来月から実施することとしており,こうした取組を通じて地域の活力創出を図ってまいります。

(移住・定住の促進)

 移住・定住の促進につきましては,移住者1万人の目標達成に向け,首都圏でのナイター相談会を毎月開催するとともに,新たに構築した移住希望者データベースを活用したタイムリーな情報提供,市町村と地域が一体となったサポート体制づくりに向けた支援など,移住希望者のニーズに応じたきめ細かな対応を一層進めてまいります。

(快適な生活環境の保全)

 次に,快適な生活環境の保全につきましては,今年度,新たに環境対応バスの導入加速に向けた補助制度を創設し,より新しい排ガス規制適合車への更新を支援することとしており,事業者や関係団体への制度の周知を徹底し,自動車排出ガスによる大気汚染の防止につなげてまいります。

(文化の振興)

 次に,文化の振興につきましては,東京オリンピック・パラリンピックに向け,文化プログラムを展開するため,今年度,文化団体等を支援する組織として「文化芸術アソシエイツ」を設置し,コーディネーター等を配置することとしており,地域資源を生かした新たな取組を企画・実施するなど,県民による文化活動の一層の活性化を図ってまいります。

(おかやまマラソン)

 おかやまマラソン2017につきましては,昨年を上回る30,381人のランナーから参加の申込みをいただくとともに,大会を支えるボランティアの登録も順調に進んでおります。

 大会のさらなる魅力向上に向けて,ファンランのフィニッシュをスタジアムとするほか,新たに託児サービスを提供することとしており,11月12日の開催に向け,県民の皆様の御協力をいただきながら,一層愛される大会となるよう,実行委員会を中心に準備を進めてまいります。

(イメージアップ)

 次に,情報発信力の強化につきましては,全国に「晴れの国おかやま」をアピールするため,本県をロケ地にした映画が増えていることを踏まえ,新たに映画をイメージしたPR企画を実施することとし,今月から,広く出演者の募集を開始したところであります。引き続き,県民参加による話題性のあるプロモーションの展開を通じて本県の認知度向上を図り,移住・定住の促進や観光誘客などにつなげてまいります。

諸議案

 次に,今回提案しております諸議案の概要につきまして,御説明申し上げます。

 まず,予算案件につきましては,当初予算編成後の情勢の変化に伴い,早急な対応を必要とするものについて,補正措置を講じることとし,所要額を計上しております。

 その結果,今回の補正予算額は,

 一般会計において 3,300余万円の増額であります。

 補正後の一般会計予算額は,歳入歳出それぞれ6,917億2,600余万円であります。

 一般会計歳入予算の内容につきましては,国庫支出金3,300余万円を増額する所要の補正措置を講じるものであります。

 一般会計歳出予算の主な内容につきましては,中小企業経営革新支援事業費2,000万円,産業人材育成事業費600余万円などを計上しております。

 次に,事件案件につきましては,工事委託契約の締結についてのもの1件,工事請負契約締結の変更についてのもの1件,公有財産の処分についてのもの2件,物品の取得についてのもの1件であります。

 最後に,条例案件につきましては,「岡山県迷惑行為防止条例の一部を改正する条例」など6件であります。

 以上,今回提案いたしました諸議案につきまして,その概要を申し上げた次第であります。

 なにとぞ,慎重御審議の上,適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。


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