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平成27・28年度「生きる力をはぐくむ歯・口の健康づくり推進事業」(西粟倉村立西粟倉小学校)の取組について

平成27・28年度「生きる力をはぐくむ歯・口の健康づくり推進事業」(西粟倉村立西粟倉小学校)の取組について

 西粟倉村立西粟倉小学校は、平成27・28年度の2カ年にわたり、一般社団法人日本学校歯科医会委嘱「生きる力をはぐくむ歯・口の健康づくり推進事業~望ましい生活習慣の形成を目指す歯・口の健康づくり~」に取り組んできました。
 研究主題を「自ら課題を見つけ、進んで健康づくりに取り組もうとする子の育成~歯・口の健康づくりを通して~」」と設定し、学校・地域・家庭が連携しながら研究を進めました。

自ら課題を見つけ,進んで健康づくりに取り組もうとする子の育成

~歯・口の健康づくりを通して~

                            岡山県英田郡西粟倉村立西粟倉小学校

                                       7学級78名

 

1 研究主題について

 (1)研究主題について

(1)『自ら課題を見つけ』とは,自分の生活をみつめ,自分の体や健康に興味・関心を持ちながら,健康づくりのためにどのような課題があるか自ら見つけ出す力を持つことだととらえる。

『進んで健康づくりに取り組む』とは,むし歯や生活習慣病の予防という視点だけでなく,さらに健康の良さに気づいて自ら実践していく児童を意識している。よりよい健康づくりに目を向け,他律から自律へ,協同して働きかけができる子どもの育成を目標とする。

 (2)研究の重点について

  (1)授業の充実

ア 体験的な活動を工夫することで,児童の主体的・意欲的な学習を促すとともに,発達段階を考慮して児童が歯や口の健康状態を理解し,それらの健康を保持増進する態度や習慣を身につけることができるようにする。

イ 学校歯科医,歯科衛生士,養護教諭や栄養教諭などの専門的な知識をいかしたT・T指導を行うことで,「歯・口の健康」「食育」「生活習慣」に関する理解を深め,実践できるようにする。

  (2)日常生活の充実および環境整備

ア 「歯と口の健康週間」の取組で歯科衛生士による歯みがき指導や,歯みがき点検カードの実施,給食後の歯みがきの徹底を図ることで,自分の歯や歯ぐきの関心を持たせるとともに今の状態に気づかせる。

イ 児童会活動で歯・口について毎学期取り上げ,集会活動や掲示物の充実などの様々な活動を通して歯・口の健康づくりに対する意識を高め習慣化を図る。

  (3)家庭・地域との連携

ア 学校での取組を「ほけんだより」「学校だより」「地域学校保健委員会だより」などを通して家庭などに伝え,PTAや地域学校保健委員会などの活動を通して将来にわたる健康づくりを考えた望ましい生活習慣の定着に向けて,協力を図る。

2 研究の実践

 (1)授業実践

  (1)体験的な活動の工夫

児童が自分の歯・口に関心を持ち,主体的に学習できるよう,第一大臼歯の模型や可動式の歯列模型を活用して自分の歯に合ったみがき方を考えるなど,視覚的でわかりやすい教材を使用した。また,歯垢染め出しを行い,口腔内内視鏡で口の中を見ることで,自分の口の中の様子や課題を知ることができた。

  (2)専門的な知識を生かしたT・T指導の工夫

学校歯科医,歯科衛生士,養護教諭,栄養教諭などとのT・T指導による専門性を生かした指導を行うことで,児童がより自分の歯・口に関心を持ち,理解を深めることができた。

  (3)自ら考え学び合う場の設定

個人で考えた意見をもとに,グループや全体で話し合う活動を取り入れた。話し合いが活発に行われるよう,話し合いのポイントを提示するなど工夫した。

 (2)日常活動

  (1)食べ物わくわくたんけん

 栄養教諭が給食の時間を利用して,ふるさとの食材を紹介したり,食材そのものを五感を使って味わって食べたりした。また、かみかみ週間を設け,よく噛むことの大切さを伝える「ひみこのはがいーぜ」について話し,かみかみメニューを実施した。

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  (2)給食後の歯みがき

ランチルームでは,水道の蛇口の数が少なく,混雑解消のために,一人ずつ手鏡を配布し,鏡を見ながら自分の席でみがけるように工夫した。また健康委員会が歯みがきの手順DVDを作成し,食べ終わった児童から自分の席で歯みがきDVDに合わせて3分間みがくことが日常化している。

  (3)歯みがきチェックカード

6月の歯・口の健康週間,夏休み,11月,冬休みの年4回歯みがきチェックカードを実施している。主体的に取り組めるよう,個人の目標を記入できるようにした。児童の感想には「3分以上歯みがきをがんばるという目標を達成できた。」や「休みの日の昼の歯みがきをわすれるのでがんばりたい。」などがあった。

 (3)学校行事や児童会活動

  (1)歯・口の健康診断

5月と10月の2回行い,事前に学級でCや○などの記号の意味を指導した。学校歯科医にむし歯だけでなく,歯垢のついているところや,歯肉のはれているところを個別に指導していただいた。事後には結果の通知だけでなく,歯列に色をぬった資料を個別に作成し,配布した。

  (2)全国歯みがき大会への参加

インターネット通信を使って,全国学童歯みがき大会に5年生が参加した。歯肉炎の歯ぐきの見分け方や歯垢のたまりやすいところ,歯ブラシやデンタルフロスの使い方について映像を通して学習することができた。

  (3)健康集会

健康委員会によるクイズや劇,歯みがき名人の表彰を行った。3つの体験コーナーでは,むし歯の原因となる歯垢の正体を位相差顕微鏡で見たり,「あいうべ体操」をしたり,するめを噛んでカミカミチェックをしたりして歯・口への関心を深めた。

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 (4)家庭・地域との連携

  (1)家庭との連携

1年生の保護者を対象に学級Pta活動において歯科衛生士を招き、親子で食べるときの姿勢や噛むことの大切さ、仕上げみがきについて学習し、児童が自分でみがいた後に保護者に仕上げみがきをしてもらった。健康参観日を実施し,「よくかんで食べよう」や「歯肉炎を予防しよう」など全学年で歯・口の健康づくりについての授業を行った。また,岡山大学病院小児歯科医の仲野道代先生を招き,「子どもの歯SOS~こんなことが起こったら~」と題して保護者向けの講演会を開催した。

平成28年度の健康集会では,保護者や地域の方を招き各学年の歯・口の取組を発表する場とした。

  (2)地域学校保健委員会の実施

西粟倉村内の幼稚園・小学校・中学校の保健担当者や学校医,学校歯科医,学校薬剤師,Pta役員などが集まり,年2回地域学校保健委員会を行った。平成27年及び28年度は,歯・口の健康づくりをテーマに各校園で,ブラッシング指導や歯科指導を実施した。

  (3)地域との連携

4年生が地域の90歳で20本以上自分の歯がある人にむし歯にならないための秘訣についてインタビューした。特に「夜は5分以上かけてみがいている」や「歯ブラシと歯間ブラシを使い分けている」などのインタビューをまとめ,むし歯にならないためにできることについて考えた。児童の感想には「私も○○さんのように8020を目指したいです。」や「炭酸ジュースが好きだけど,砂糖が多いのでなるべく飲まないようにする。」などの感想が見られた。

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3 成果と課題

 (1)体験的な活動を工夫し児童の主体的・意欲的な学習を促す授業づくり

(1)学習活動の中に体験的な活動を取り入れ,児童の興味・関心を引き出せるよう工夫することができた。児童が主体的に自分の歯・口の健康課題を見つけ,課題解決のための方法を考えることができた。

・第一大臼歯の模型を使用することで,背が低い生えかけの時には,歯ブラシが届かない部分があることを視覚的に理解でき,歯ブラシを横から入れてみがくことの必要性が分かった。

・粘土で歯列模型を作ることにより,前歯・犬歯・奥歯の形の違いや役割の違いについて理解できた。

・歯垢染め出しをすることで普段自分がみがけていないところが視覚的に理解できた。

・食パンとフランスパンを食べ比べることで,噛む回数・だ液の出方・顎の動きの違いを体験的に感じることができ,「かみかみメニュー」を考える際にも噛みごたえのある食材を選ぶ参考となった。

(2)ふるさと元気学習のたんけんキーワードを授業の中に取り入れることで,「鏡で自分の歯をみる」(ありんこたんけん)「舌や指で自分の歯をさわる」(すりすりたんけん)「きゅっと音がする」(ききっこたんけん)等,自分の歯・口への関心が高まった。

(3)学校歯科医,歯科衛生士,養護教諭,栄養教諭,ヘルスボランティアなど,専門的な知識を持った人の協力を得て,授業を進めてきた。専門的な正しい知識や,歯・口の健康へ近づくための具体的な方法やアドバイスをもらうことで,歯・口への関心がより高まったり,正しい実践の方法を身につけたりすることができた。

(4)歯・口について学習したワークシートや資料などは個人の「歯・口学習ファイル」に綴じ,学年が上がっても引き続き使用できるように工夫したことで,学習した内容を振り返ったり,知識を積み上げたりすることができた。

 (2)児童の意識を高め,継続できる日常生活の指導

(1)歯・口の健康診断を年2回実施し,学校歯科医が個別指導を行うことで,自分の歯・口の健康状態が分かり,自分の課題について意識することができた。

(2)歯みがきチャレンジカードを定期的に行い,家庭の協力も得られ,意識を高めることができた。

(3)給食後の歯みがきでは,手鏡を持って,健康委員会が作成したDVDに合わせてみがくことができるようになった。途中で歯みがきをやめる児童もいたが,健康委員会が声かけするなどして改善がみられた。

・歯ブラシ点検などをして,歯ブラシを新しいものに交換するよう呼びかけているが,毛先が開いたものを使い続ける児童もいた。

(4)食に関する指導では,児童の発達段階に合わせ,食べることへの意識を高めることができた。

・1年生では,好き嫌いのあった児童も「野菜となかよしになろう」と,苦手なものも食べようとする努力がみられ,2年生では,「おはしの達人」を目指してはしの持ち方の練習を行い,給食の時にも正しい持ち方で食べることができるようになった。また3年生では,食材を五感を働かせて食べることで,本来の味を感じたり,「食べ物のふしぎ」を感じたりすることができるようになった。

 (3)家庭・地域との連携

(1)ほけんだより,学校だよりや地域学校保健委員会だよりなどの配布により,家庭への啓発ができた。

(2)地域の「8020運動」達成者の方にインタビューする機会を設け,児童が歯みがきや食生活において今から気をつけることについて,より具体的に理解でき,将来にわたって歯・口の健康を守っていくことへの意欲につながった。

(3)健康参観日を実施し,全学年で歯・口の授業を参観してもらうことで,保護者への意識づけができた。

・1年生の保護者には,学級Ptaで仕上げみがきの仕方や間食について歯科衛生士から話してもらうことができ,1・2年生についてはほぼ全家庭で仕上げみがきを実施できている。

(4)西粟倉村教育ネットワークで,授業参観・協議を行い,幼・小・中との連携ができた。また,幼稚園から歯科衛生士による歯みがき指導などが充実できた。

(5)村内養護部会や地域学校保健委員会などで各校園の取組を定期的に交流できている。 

取組の詳細は紀要をご確認ください。

【参考】平成25・26年度推進校 吉備中央町立御北小学校紀要

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