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チョウセンアサガオによる食中毒について

 平成18年4月、岡山県内で「きんぴらごぼう」を食べた人が食中毒症状を訴え、入院した事件がありました。県保健所が調査したところ、「ごぼう」と間違え「チョウセンアサガオの根」を食べたことがわかりました。
 当センターで、食べ残しの「きんぴらごぼう」を分析したところ有害成分(アトロピン及びスコポラミン)を検出し、チョウセンアサガオによる食中毒と判明しました。今後このような間違えが起こらないようチョウセンアサガオについての知見をお知らせしますので皆様よく注意してください。

チョウセンアサガオについて

チョウセンアサガオとは?

 チョウセンアサガオは、6から9月にかけて開花するナス科の有毒植物です。岡山県下には数種類のチョウセンアサガオが見られますが、最も一般的な種類はケチョウセンアサガオです。
 チョウセンアサガオは、帰化植物として野生化している他、花が美しいこともあって家庭で栽培されることもあります。その反面、全草に強い毒(アトロピン、スコポラミン等のアルカロイド)を有しています。
チョウセンアサガオ(花)

チョウセンアサガオの有毒成分について

 チョウセンアサガオには、アトロピン・スコポラミン他のトロピン系アルカロイドを多量に含有しており、これによって (1)瞳孔散大 (2)口渇 (3)心拍促進など典型的な副交換神経抑制作用をによる症状を呈します。
 有毒成分は全草に分布しますが、種子に最も多く含まれています。ただし、キンピラゴボウなどの形で多量に喫食した場合は、他の部位でも充分重症となる可能性があります。

岡山県の過去の食中毒事例

 岡山県では、平成8年に発生したチョウセンアサガオを喫食したことに起因する食中毒事件の原因を調査したところ、経過は以下のとおりでした。  

(1)A氏は、自分の菜園にゴボウを栽培した。作業中に畑の中にチョウセンアサガオを見つけていたが、花が美しいので駆除しないで鑑賞していた。    
(2)冬になり、ゴボウもチョウセンアサガオも地上部が枯れてしまった。

(3)春、ゴボウを収穫する時、チョウセンアサガオの根も一緒に収穫し、調理してしまった。

(4)食中毒が発生、保健所で聞き取り調査を実施すると共に、当センターで食べ残しの食品を検査したところ、チョウセンアサガオの特徴的成分であるアトロピン・スコポラミンが多量に検出されたことによって、原因が判明しました。
ゴボウとチョウセンアサガオの比較

食中毒防止のために

 岡山県では、同様な事故の再発を防ぐ目的で、チョウセンアサガオの栽培の実態調査を行いましたが、家庭の庭ばかりでなく、畑でも多くの栽培の事実が確認されていました。岡山県では、このままでは類似した事件が再発する可能性が高いと判断し、畑などでの栽培を自粛してもらうように呼びかけています。
 チョウセンアサガオによる食中毒の現状は、上記の例でも分かるとおり、外見が似ているゴボウとの誤食によるものが多い状況です。
 またチョウセンアサガオは、大量の種子を生ずるため、栽培を中止した畑に作物を栽培するとまびき菜などの形で食中毒が発生する可能性がありますので、チョウセンアサガオを栽培した畑からの収穫は安全を確認して行うよう呼びかけています。
 
(外部リンク)※別ウインドウで開きます。

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