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平成27年度第2回高梁・新見圏域保健医療対策協議会議事概要

印刷ページ表示 ページ番号:0453452 2015年12月11日更新/備北保健所

平成27年度第2回議事概要

平成27年度第2回高梁・新見圏域保健医療対策協議会議事概要

日時
平成27年10月1日(木曜日)
14時から16時まで

場所
新見地域事務所3階第一会議室

出席委員
17名

1 開会
あいさつ(備北保健所長)

あいさつ(会長)
前回の協議会では、「病床数をどうするのか」に焦点が当たり議論が白熱したが、平成27年6月18日付けの厚生労働省医政局地域医療計画課長の文書を受けて、高梁地域での「協議の場」では前向きな話が出来たところである。地域の特性を考慮した計画を立てて取り組んでいこうということであり、病床数については人口減による減少は仕方がないが、努力の結果100%使われていれば減らす理由は無いと考えている。
この地域で医療、介護、福祉等様々なサービスを受ける皆さんが安心して暮らせるよう、本日は協議をお願いしたい。

2 議題
(1)高梁・新見圏域医療構想(素案)について
(資料により事務局から説明)

議長
本日は医療関係以外の出席者も多いので、医療構想についての私なりの解釈を述べたい。
2025年に病床数が減るが、減ると従業員数も減らしていかないといけない。これは地域で働く人の減少を意味する。人口減少が予想通り進めば病床が減るのは仕方ない。
しかし、高度急性期や急性期で県南の病院を受診するのは仕方ないが、回復期・慢性期では地域に帰ってきちんと病状に応じたリハビリを受けて在宅に帰って行く、という人の流れ・仕組みを作ることが我々の目標だと理解している。

委員
そのとおりだと思うが、「回復期リハビリ病棟」「地域包括ケア病棟」共に基準が厳しく、一つの病院では簡単に実現ができない実態がある。

委員
新見ではリハビリが出来る体制は十分整っているとは思うが、県南の病院で高度急性期が終わっても転院先があらかじめ決められており、県北に帰ってこない。患者の息子・娘が県南在住の場合が多く、その場合は確実に県北へは戻らない。だからどうしても慢性期しか帰ってこないことになる。慢性期になってようやく地元へ帰ってくる。
そういう状態なので、「回復期リハビリ病棟」「地域包括ケア病棟」を整備しても、県北へは患者は帰ってこられないのではないか。

議長
全くその通りだと思う。しかし我々としてはそれぞれの病院の出来る機能を地域の方々に知っていただくことが必要である。ビジョンの「施策の方向」に「地域で医療を支える機運の醸成」という項目があるが、正にそれであって、「地域の病院にはこういう機能があるんだよ」ということをまず地域の方々に知っていただくことが重要と考える。

(2)高梁・新見圏域医療計画(素案)について
(資料により事務局から説明)

(3)意見交換

委員
高梁も新見も同じ状況だと思う。医療従事者の確保に関しては、施策はあるが実績が上がっていない状況である。各病院が連携して、ある程度大きな枠組みで人材を確保していくなどのやり方が必要なのではないか。

委員
高梁市民の20歳以上に健康診断についてアンケートを行ったが、若年層の回答率が低く、関心が薄いことが気がかりである。また各種研修会で出る意見で多いのが、健診は受けたいが交通機関が無く、タクシー利用だと1回5000円から8000円かかり、また検診代も高いので受診できない、という意見である。
さらに、受診者が高齢化していることから、検診の時間・方法・場所を検討していただきたい。
足腰の衰えから検診車に乗るのに苦労する人が多くなっており、また胃の検査でバリウムを飲むのも苦労している。聴力の衰えから検査技師の指示もよく聞こえず、レントゲン車でパニックになり非常に疲れる。中には気分が悪くなって救急車で運ばれた人もいる。

委員
県と市の役割分担はあるが、医療・介護・福祉全てが連携していかなければならない。市だけでなく医師会など各機関との連携がますます重要になってきている。愛育委員や栄養委員の協力をいただきながら検診率の向上を目指しているところであり、中山間地域の医療・介護・福祉の連携が一歩でも進めばと思っているので、協力をよろしくお願いしたい。

委員
市民の皆さんの協力を得ながら各種施策を行ってり、御礼申し上げる。受診行動のアンケート調査は、正に愛育委員さんの協力がなければ実施できない事業であり、直接受け渡しで調査できていることから回収率が非常に高かった。また食育については栄養委員さんの協力なくしては出来ない事業である。
新見市・高梁市とも看護師養成の奨学金制度があるが、来年度以降は県の補助が無くなると聞いているが、なぜか。全国でも同様の制度を設けている自治体も多いと思うので、参考になることがあれば情報提供をよろしくお願いしたい。

委員
いろいろと問題は多いが、今は地域包括ケア、更には在宅医療をからめて進めていかなければならない。医療構想では病床削減が一人歩きしている感があるが、地域全体のことを考えて地域で話をして協議していかなければならないと思う。言っても無駄という意見もあったが、声を上げ続けることは必要である。
一般住民にとって会議の中で意見を述べることは難しいかもしれないが、こうして色々議論しているということを知っていただくのは良いことであり、更に色々意見をいただけたらと思う。
保健所長には、本庁へも地域の意見を上げていただいており感謝する。今後とも引き続きよろしくお願いする。

(4)今後のスケジュールについて
(資料により事務局から説明)

議長
計画内容に対する意見を聞く場としては今日の会議が最終になるが、更に意見があれば別紙の意見募集様式で提出いただいて、議長に一任いただくということでよろしいか。
(承認)

3 その他
(特に無し)

4 閉会

あいさつ(副会長)
6月から地域の問題点について検討をいただき、高梁・新見それぞれで協議を重ね本日のとりまとめに至った。色々と問題は多いが、声を上げていかないと解決に繋がらないので、地域の医療が良くなるよう今後とも意見を出していただくようお願いしたい。
新見市、高梁市、保健所も地域の医療についてよく考えてもらっている。高梁医師会、新見医師会もいろいろと対策を立てている。今後は地域包括ケアで住民の方にもいろいろ参加していただくことになるが、こういう機会を利用して、住民の代表者の意見を伺うことは重要である。これで一段落ではあるが、次回の3月に行う次回の協議会に向けて会は継続していくのでよろしくお願いしたい。


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