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岡山県教育委員会 教育長からのメッセージ

印刷ページ表示 ページ番号:0812678 2024年4月1日更新教育政策課

誰一人取り残されない岡山県の教育に向けて(タイトル)

 4月から新たに岡山県教育委員会教育長に就任しました中村です。
 皆様にご挨拶申し上げるとともに、本年度、本県教育において特に力を入れて進めていこうとしていることについて、お話ししたいと思います。

 少子化が急速に進む中、我が国や郷土岡山の将来を担う、私たちの未来を託す子どもたちへの教育は極めて重要であり、教育に携わる者は、子どもたちが自らの可能性を最大限に引き出し、豊かな未来を切り拓くための土台をしっかり築けるよう全力を尽くす必要があります。

 現在、社会の変化は激しく、そこで必要とされる資質・能力も変化し、教育改革を求める声も大きくなっています。なぜ今改革が必要なのか、その目的を学校現場としっかり共有しながら、教職員の改革マインドと実行力を高め、教育DXをはじめとした「新たな学びの実装化」に取り組みます。
 一方で、子どもたちに寄り添い、自分の「よいところ」に気付かせ、それを発揮させ、自らの可能性に気付くよう導くのが教師です。学びの手法が変わろうとも、信頼関係に基づく教師の言葉は、子どもたちの成長を大きく促します。改めて、このことを本県の教職員が自覚し、職への誇りを持って子どもたちに向き合えるよう取り組んでいきます。

 また、子どもたちが抱える困難さは年々多様化・複雑化し、中でも不登校は大きな課題です。学校を誰もが通いたくなる魅力ある場所にする、そうした取組を加速させる必要があります。
 そのために、まずは、各学校の学習基盤の精度を高め、安心して学べる環境を整えることで、子どもたちがしっかりとした基礎学力を身に付け、それぞれの個性を発揮しやすい場となるよう取組を進めます。
 そして、子どもたち一人ひとりの学習進度や興味・関心等に応じた、主体的な学びを進めながら、「課題解決型学習(PBL)」や「※夢育」の取組を通じて、子どもたちが自ら考え決定できる場面を増やし、自己決定力や、多様な他者を認めながら協力する力、異なる意見から納得解を導き出す力などの育成に努めます。
 併せて、学校外の「学びの場」づくりにも取り組み、どのような状態にある子どもたちも学びにつながることができる、誰一人取り残されない学びの実現に向けた総合的な対策を推進します。
 県立高等学校の更なる魅力化と体制整備についても、地域や地元自治体、産業界等としっかり連携しながら取り組んでいきます。

 そして、こうした取組を推進していくためには、教職員が日々元気で意欲的に教育活動に邁進することが重要であり、「学校における働き方改革」を進め、そのことにより、多くの若い世代が岡山県の教職を目指す、魅力ある教育環境づくりにも取り組みます。

 今年度も本県教育の推進に皆様のお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。

 

令和6年4月1日    
岡山県教育委員会教育長
中村 正芳

​ ※夢育(ゆめいく)

  子どもたちの学びの原動力である「夢」を育む本県独自の教育。
  「夢」を育み、それに挑戦していく経験を通して、非認知能力である「意欲」や「自信」などの「自分を高める力」を養うもの。