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ラジオ放送「やさしい日本語講座」
第1回放送の原則
(1)省略された言葉は使わない ×朝シャン→○朝シャンプーする
(2)一文は短くする
(3)簡単な動詞を使う ×開館→○開いています
第2回放送の原則
(1)敬語は使わない ×参ります→○行きます
(2)あいまいな表現はしない ×砂糖は結構です→○砂糖はいりません
(3)二重否定表現はしない ×食べないことはない→○食べます
第3回放送の原則
(1)敬語は使わない ×召し上がる→○食べる
(2)あいまいな表現はしない
(3)災害時によく使われることば ×余震→○後からくる地震
第4回放送の原則
(1)カタカナや外来語は使わない ×デマ→○うそ
(2)方言は使わない ×もんげー→○すごい
第5回放送の原則
(1)数字は指で示す。数が多くなれば書いて伝える。 ×よっか→○4日(書いて伝える)
(2)漢語は使わず和語を使う ×休暇→○休み
第6回放送の原則
曖昧な文末表現は使わない
(1)尊敬語と可能表現の意味をもつ文末表現「れる」「られる」
×刺身は食べられますか?
→【尊敬語として使う場合】 ○刺身を召し上がりませんか?刺身をお食べになりますか?
→【可能表現として使う場合】 ○刺身を食べることはできますか?
(2)意志決定・勧誘・指示などの複数の意味をもつ文末表現「~しましょう」
×手を洗いましょう
→【意志決定として使う場合】 ○(自分が)手を洗います。
→【指示として使う場合】 ○(他人に対して)手を洗ってください。
第7回放送の原則
年月日は、元号は使わず西暦で表記する。 ×平成26年→○2014年
第8回放送の原則
(1)擬態語や擬音語は使わない。 ×雨がポツポツ降っている →○雨が少し降っている
(2)主語を省略しない。
(3)ゆっくりしゃべる。
第9回放送の原則
災害のときのやさしい日本語(1)
情報弱者が情報を得る困難さがある。だからこそ、どんな人たちにも「わかりやすい日本語」を話す必要がある。
×避難してください→○逃げましょう
×停車してください→○車をとめてください。
第10回放送の原則
災害のときのやさしい日本語(2)
翻訳者が「何を伝えたいのか、誰に伝えたいのか」を感じながらやさしい日本語に表現していくことが大切。
・環状線
→このままで韓国語に訳すと違う意味になってしまう。韓国語では循環線という。
・ごみ収集車
→国によっては、趣味でごみを集めるという意味になる
第11回放送の原則
ローマ字表記は使わない。
ローマ字は、駅名や地名などの固有名詞を表記するためのもので、文を書くことには不向き。ひらがなや漢字にふりがなをふって対応する。
第12回放送の原則
難しい言葉は簡単な言葉に置き換える。
・×今朝→○今日の朝 ・×壁に亀裂の入った建物→○壊れた建物
第13回放送の原則
やさしい日本語の原則の復習(1)
・文章は主語と述語にする。
・修飾語は使わない。
・敬語・謙譲語は使わない。
・漢語より和語を使う。
・二重否定を使わない。
第14回放送
やさしい日本語の生まれた背景 ~阪神・淡路大震災をきっかけとして~
第14回音声ファイル [その他のファイル/12月06日MB]
第15回放送
災害時にやさしい日本語で効果的な情報提供を行うために
~災害情報にはどのようなものがあるか、災害にあったときの行動などを、防災訓練などを通して確認しておく~
第16回放送の原則
やさしい日本語の原則の復習(2)
・擬音語・擬態語は使わない
・あいまいな表現は避ける
・文末表現は統一する
・方言は使わない
・災害時によく使われる言葉はそのまま使い、補足説明をする
第16回音声ファイル [その他のファイル/10月19日MB]
第17回放送の原則
(1)方言は使わない
×~そうじゃ。→○そうです。 / ×おえん →○いけません。/ ×よーけーボールがある→○たくさんボールがある。
(2)漢字にはルビをふる
おかやま
×岡山→○岡山
第18回放送の原則
・漢語より和語を使う
×清掃→○掃除する / ×転倒する→○転ぶ
第19回放送の原則
・擬態語・擬音語は使わない
例えばネコの鳴き声は国によって違う。
日本→ニャアニャア
カンボジア→ミュウミュウ
第20回放送の原則
・非常災害時アナウンスのやさしい日本語への置き換え例
×「ただいま、岡山市内のビルで大きな揺れを感じました。地震だと思われます。」
→○「地震です。岡山市内のビルが揺れました。」