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播種性クリプトコックス症

印刷ページ表示 ページ番号:0399801 2014年9月19日更新感染症情報センター

Cryptococcus属真菌による感染症のうち、本菌が髄液、血液などの無菌的臨床検体から検出された感染症または脳脊髄液のクリプトコックス莢膜抗原が陽性となった感染症である。

潜伏期間は不明である。免疫不全の者である場合と免疫不全でない者である場合とで、その臨床的特徴が異なる。

1) 免疫不全の者である場合
   脳髄膜炎として発症することが多く、発熱、頭痛などの症状を呈する。
   リンパ節腫大や播種性病変として皮疹、骨、関節などの病変も認められる。

2) 免疫不全でない者である場合
   中枢神経系の病変では、痙攣、意識障害などの重篤な症状がみられる症例から、発熱、頭痛などの典型的な脳髄膜炎症状を欠く症例まで様々である。中枢神経系の腫瘤性病変としてみられる場合は、腫瘍との鑑別が必要となる。慢性の脳圧亢進による性格変化などの症状のみを呈する場合もある。中枢神経系以外の眼、皮膚、骨(骨髄)などへの播種では局所に応じた症状を呈する。
 

※ 各感染症情報については、厚生労働省のホームページより文章を引用しています。