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備中和紙(県指定郷土伝統的工芸品)

特色

 約1200年もの歴史を誇る手漉き和紙で、丈夫で墨の乗りがよく、特に仮名書きに最適とされます。
 長期保存に耐えられることから、昭和55年の東大寺昭和大納経の料紙にも挙用されました。
 

用途(紙の種類)

 「清川内紙」
  古くより備北地方の住民に直結した紙で、障子に張り、帳簿にし、神仏寺用、証文を書き、手紙用等生活のすべてに使用された紙。原料は楮を用い、板干し仕上げにする。

 「備中鳥の子」
  原料は雁皮で寒中に漉き、仮名書道小字用として好適。東大寺昭和大納経の料紙に挙用された紙は、この極めて厚く漉いたもの。

 「備中宇陀紙」
  楮に胡粉をまぶして漉いた紙で、仮名書道大字用として使用すれば、奥行きのあるすなわち立体感がある字が書ける。又、表具の裏打紙として好適。

 「備中三椏便箋」
  三椏紙の平滑な性質を利用して、毛筆用は勿論、ペン字用としても最適。

 「本染紙」
  天然染料によって染めた漉草をよく洗って漉いた紙で、落ち着いた色合いが特長で、表具用、通信用品等種々の用途に適する。
 

指定の内容

一 名称
   備中和紙(びっちゅうわし)

二 技術又は技法の内容
 1 「流し漉き」によること。
 2 簀(す)は萱(かや)、紗又は竹製のものを使用すること。
 3 ねりには「トロロアオイ」を使用すること。
 
三 使用する原材料
   原料は雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)、楮(こうぞ)を使用すること。

四 製造される地域
   倉敷市

(指定年月日 昭和57年3月1日)
 

歴史

 備中和紙の製造技術は、和銅年間(800年頃)、奈良から伝わったとされている。平安時代には仮名が発達したこともあり、和紙の需要は高まり、良質の楮を多く産出する備中地方は和紙の一大産地となった。特に大高檀紙(おおたかだんし)を代々製造してきた柳井家などは、江戸時代には宮中や将軍家の御用をつとめるまでになった。
 明治時代になり、洋紙に押され、和紙の生産が激減する中にあって、備中和紙の源流である「清川内紙(せいごうちがみ)」は、旧備中町の成羽川沿いで細々と漉かれていた。昭和39年の新成羽川ダムの建設によりその歴史は閉じられたものの、その技術・技法は丹下哲夫氏(現岡山県重要無形文化財保持者)により「備中和紙」としてよみがえった。
 

主要製造工程

 「原料の剥皮」 三椏・楮の原木を釜に入れ、コシキを冠せて蒸して皮を剥ぐ。雁皮は生木のまま皮を剥ぎ取る
  ↓
 「原料皮の精白」 三椏・楮の黒皮は水浸しして包丁で黒皮を取り除く。雁皮は生木のまま皮を剥ぎ取る
  ↓
 「白皮の水浸し」
  ↓
 「煮熟」
  ↓
 「川晒し」
  ↓
 「塵選り」
  ↓
 「叩解」
  ↓
 「紙漉き」
  ↓
 「湿床の脱水」
  ↓
 「乾燥」
  ↓
 「選別」
  ↓
 「裁断」
  ↓
 「商品加工」

  ※上記は、指定申出時の提出書類に基づくものです。

原材料と特長

 「雁皮」
  強靱な繊維を持ち、紙につくれば強く美しく品がよく、風化・虫害に強く、千年以上経過した紙がきれいに保存されている。仮名書道小字用に適している。

 「三椏」
  繊維長は三種類の原料中最も短いが、緻密で平滑な紙ができ、虫害に強い。ペン書きにも可能。

 「楮」
  繊維が長く強い紙ができる。強さを目的とする紙、大字を書く紙に適する。
 
 

備中和紙(英訳)

Bicchu Washi (Japanese Paper)
Designated March 1, 1982 Kurashiki-shi
This is excellent Japanese paper with a history of 1,200 years. In addition to such traditional styles as calligraphy paper and roll paper, it is also used as letter writing paper and for envelopes. In particular, it is popular among calligraphers as paper suitable for calligraphy.

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