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中東呼吸器症候群(MERS)について

印刷ページ表示 ページ番号:0445629 2019年1月10日更新感染症情報センター

中東呼吸器症候群(MERS)とは

    2012年に初めて確認された新種のコロナウイルス(MERSコロナウイルス)による感染症です。

    主に中東地域で患者が報告されていますが、アメリカ合衆国やヨーロッパ(イタリア、イギリスなど)、アフリカ(エジプト、アルジェリアなど)のほか、韓国においても中東地域で感染した人(輸入症例)およびその輸入症例患者と接触した人などの感染が報告されています。

感染経路

   ヒトコブラクダはMERSウイルスの宿主動物です。ラクダの唾液、糞尿、ミルクにはウイルスが含まれている可能性があります。その一方で、動物との接触歴のない患者も多く報告されており、院内感染対策が不十分な医療機関では、患者-医療従事者間や患者-患者間での感染も報告されています。季節性インフルエンザのように、次々にヒトからヒトに感染すること(持続的なヒト-ヒト感染)はないとされています。  

潜伏期間と症状

 感染すると、2~14日の潜伏期間を経て、発熱、せき、息切れなどの症状で発症します。また、下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現れない人や、軽症の人もいますが、高齢者や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で、重症化する傾向があります。

治療

特別な治療法はありません。対症療法による治療となります。

予防

発生地域に行かれる際には、次のことに注意してください。

  • 十分に手を洗う
  • 不衛生な状況で調理された料理は避ける。
  • せきやくしゃみをしている人、動物(ラクダを含む)との接触は可能な限り避ける。

帰国後に、発熱やせきなどの症状がある方は、空港内などの検疫所へご相談ください。

下記の条件に該当し、感染が疑わしい方は、まず管轄の保健所に電話連絡していただき、その指示に従ってください。
     連絡先はこちら → 岡山県内保健所一覧

  1. 38℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状があり、発症前14日以内にアラビア半島またはその周辺諸国に渡航または居住していた方
  2. 発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症を含む)がある方で、発症前14日以内にアラビア半島またはその周辺諸国において、
    * 医療機関を受診もしくは訪問した方
    * MERSであることが確定した人との接触歴がある方
    * ヒトコブラクダとの濃厚接触(未殺菌乳等の喫食を含む)歴がある方
  3. 発熱または急性呼吸器症状(軽症を含む)がある方で、発症前14日以内にアラビア半島またはその周辺諸国において、

    * MERSが疑われる患者を診察、看護、介護をしていた方(※)
    * MERSが疑われる患者と同居(その患者が入院する病室または病棟に滞在した場合を含む)していた方
    * MERSが疑われる患者の気道分泌液や体液などの汚物に直接触れた方

     

※ 医療従事者または介護従事者等であって、医療機関等において、診察・看護もしくは介護などで日常的に患者と接触する機会がある者とする。この場合の「接触」とは、対面で会話することが可能な距離(2mを目安とする)にいることをいい、単にすれ違うといった軽度の接触のみでは対象とならない。なお、医療従事者であっても、標準的な感染防護具を適切に着用していた者は、これに含まない。
       

   ・中東呼吸器症候群(MERS)の国内発生時の対応について (平成27年9月24日付 岡山県通知)

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