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結核集団感染事例について

印刷ページ表示 ページ番号:0521827 2012年9月28日更新感染症情報センター

備前保健所管内で発生した高等学校における結核集団感染事例について

岡山県備前保健所管内の高等学校で、結核の集団感染がありました。

1 概要   
  平成24年8月、備前保健所管内の高等学校生徒が、県外滞在中に肺結核を発病していると診断され、滞在地の保健所へ結核患者の届出がされました。 その後、滞在地の保健所から備前保健所に接触者健康診断の依頼があり、9月から、その生徒と接触の度合いが高い生徒と職員、合わせて142名について、健康診断(クォンティフェロン検査や、必要な場合、胸部エックス線検査)を行いました。
健康診断の結果により、感染者16名(生徒9名、職員7名)が確認され、そのうち、要精密検査となった生徒1名が肺結核発病と診断されました。
  県外滞在中に肺結核を発病していると診断された生徒は、平成24年4月から咳症状、胸のつかえ感(食事後の咳き込み、嘔吐)のため受診しており、7月中旬から発熱、体重減少がありました。入院していましたが、現在は回復し、退院しています。 
  接触者健康診断で肺結核発病と診断された生徒は、現在、無症状です。
  また、感染者には、発病予防のため内服を勧めています。
     (※感染者:結核菌に感染しているが発病していない者)

2 健康診断の結果

    ○対象者数  145名 (生徒89名、職員56名)
    ○受信者数  142名 (生徒87名、職員55名)
    ○発病者     1名   (生徒 1名)
    ○感染者    15名  (生徒 8名、職員7名)

3 今後の対応     
   健康診断の対象者を全校生徒などに拡大し、実施します。
   備前保健所では、所内に集団感染対策委員会を設置し、学校設置の感染症対策本部と連携し、感染拡大防止、早期発見、再発予防等の対応について、万全を期することとしています。
   また、県内の学校に対して注意喚起を行います。
   

県民のみなさまへ

・結核の初期症状は、風邪によく似ています。以下の症状がみられる場合は、結核を疑って早めに医療機関を受診してください。 
   (1)咳やたんが2週間以上続く
   (2)体がだるい
   (3)急に体重が落ちる
早期発見は、適切な治療につながり、家族や職場への感染拡大防止にもつながります。
・結核を発病しても、きちんと服薬すれば多くの患者は完治します。
・発病前の「感染」の状況で発見できれば、服薬により発病を予防できます。