家庭菜園の手引き
岡山県農業総合センター
シ ョ ウ ガ  (ショウガ科)
栽培のポイント
@病気のない充実した種ショウガを用いる。
A根は乾燥に弱いので保水力のある土地を選ぶ。
B連作に弱いので3年以上休作する。
 ショウガ
1. 特性
  原産はインドやマレーシア等の暑い地域である。多年生で高温、多湿を好み、乾燥を嫌う高温性の作物である。そのため霜の降りない期間が長い地域ほど生育適地である。低温に弱く、15℃前後が生育の限界で、塊茎は13℃以下で腐敗する。軽い霜でも葉先が枯れ塊茎が凍害を受けるので、植え付けと収穫時期には特に注意が必要である。土壌の適応性は広いが、腐植に富み肥沃で保水排水の良い砂質壌土が最も適する。また、連作をすると腐敗病が発生しやすく生育も悪くなるので、3〜4年休作する必要がある。
2. 作型
3. 栽培
(1)植え付け準備
 植え付け1ヶ月前に1u当たり苦土石灰200cを全面に散布し耕耘をする。植え付け10日前に畝中央の下層部に有機入り化成肥料を200c施し畝をたてる。
 畝幅60p(1条植え)または120p(2条植え)の高畦(水田)、畑の場合は低畝にする。
(2)植え付け
 種ショウガは1u当たり500c程度準備する。1個70c程度に分割しておく。
 植え付けは深さ6p程度に溝を掘り、株間25pで1条または2条に植える。
(3)潅水
 ショウガは乾燥に弱く、畑が乾燥すると塊茎の肥大が著しく悪くなるので、乾燥が激しい時は畝間に潅水する。しかし、長時間水が溜まると根腐れが出易いので排水に注意する。
(4)土寄せ
 土寄せは、塊茎の肥大と品質向上のために大切な作業である。3〜4pずつ3回程度行う。
(5)敷き藁
 乾燥を嫌うので敷き藁(敷き草)を行う。時期は梅雨入り頃に薄く、2度目は梅雨明け後に地温低下、乾燥を防ぐため厚く行う。
(6)追肥
 追肥は、1回目を6月に有機入り化成肥料を1u当たり50c畝の肩に施して通路の土で覆う。2回目は7月に畝全体に50c施して藁を厚く敷く。3回目は8月下旬に畝の肩に株もとから離して50c施し土で覆う。土寄せと同時に行うと省力できる。
(7)主な病害虫
 病気は、根茎腐敗病や紋枯れ病が発生する。根茎腐敗病は塊茎や茎が腐り悪臭を放つ。種ショウガの健全なものを選び、連作を避けることや排水を良くし必要以上に潅水しないこと。
 また、窒素肥料を控えリン酸、カリ、石灰を多用し健全な生育をさせることが大切である。紋枯れ病は下葉が枯れあがってくるので、密植を避け夏場の通風をよくしてやる。
 害虫は、フイノメイガやダイメイチュウ(イネヨトウ)が発生する。
4. 収穫
 9月頃から掘り上げ賞味してよいが、本格的な収穫は10月〜11月上旬の晴天の日を選び、霜で塊茎が傷まないうちに掘り上げる。
5.一口コラム
  ショウガの辛みと特有の芳香はジンゲロンやジンギベロールなどの精油成分で、食欲の増進と健胃剤として効果があるとされている。
 料理では魚や肉の臭いを消すのにもちいられるなど各種の薬味に利用する。また、ショウガ砂糖や佃煮などに用いる。

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