| 太陽熱利用による土壌消毒法は、農薬を使わないため、安全で環境への負荷が小さく、果菜類等の施設栽培において普及している。水田転換畑や雨よけ施設におけるハクサイ、キャベツ、ホウレンソウ等でも、処理時期・期間・方法を的確に行えば有効であるので、その概要を紹介する。 |
| 盛夏期が処理適期 |
| 主要土壌病害は地温40℃以上の処理(リゾクトニア、ピシウム菌属による苗立枯病25時間、ハクサイ根くびれ病120時間、アブラナ科根こぶ病とホウレンソウ萎ちょう病約200時間)で病原性がほぼ消滅する。地中10cmまでがこの有効地温に達するのは、最高気温がほぼ30℃以上の日と推定される。そこで、1年のうち最も気温の高い7月上旬からお盆頃の間に実施する。 |
| 各種資材は処理前に施用 |
| 地力維持を図るため、堆肥を10a当たり3〜5tを耕起前に施用する。石灰窒素は、アブラナ科の根こぶ病及びハクサイの根くびれ病に対して消毒の補助的効果が認められ、有機質資材の分解も促進するので、10a当たり100kg施用する。石灰窒素以外の基肥、その他資材も同時に施用する。 |
| 処理後はできるだけ土を動かさずに播種、定植 |
あらかじめ作付けする野菜の栽培に応じた畝を立てておき、土壌を十分湿らせた上、厚さ0.05mm程度の古ビニルまたはポリエチレンの透明フィルムを用いて全面に被覆し、地温上昇を促進する。
消毒に必要な期間は、リゾクトニア、ピシウム菌属による苗立枯病で5〜10日、ハクサイ根くびれ病で20〜30日、アブラナ科根こぶ病とホウレンソウ萎ちょう病で30〜50日程度である。
処理後は消毒効果の持続と再汚染を防止するため、播種や定植に当たってもできるだけ不耕起または浅耕とし、土を動かさないことが重要である。 |
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