岡山と桃



 岡山県における桃の収穫量は、昭和30年代〜40年代前半には全国第1位でした。平成24年は全国第5位(8,080t)ですが、清水白桃に限れば平成23年で全国第1位(2,515t)、全国シェアは73.6%を誇ります。
  岡山における本格的な桃の栽培は、明治8(1875)年、中国から天津水蜜〈てんしんすいみつ〉・上海水蜜〈しゃんはいすいみつ〉を導入したことに始まります。明治32(1899)年には岡山で白桃が発見され、その改良種である白鳳やあかつきなどは、山梨県や福島県でも生産されています。さらに、昭和7(1932)年に生まれた清水白桃は、“岡山の桃”としてよく知られています。
 こうした、岡山と桃との関わりは、平安時代の文献にも見ることができます。現在の岡山県域にあたる、美作国・備前国・備中国では、都へ桃仁(※)を薬として納めていたことが分かっています。

※桃仁は、血行をよくする作用があり、現在も婦人病の漢方薬として利用されています。
『延喜式』巻第37 典薬寮 から
国名 納めた薬
種類数 桃仁の量
美作国 41 7升
備前国 40 6升
備中国 42 1斗


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