山王・市川橋〈さんのう・いちかわばし〉遺跡 調査アルバム 

                   

文/宮城県教育委員会 岡本 泰典

   



 前回の「東北の大地からの便り」を山王・市川橋遺跡の作業員さんに紹介したところ、予想外の好評(?)で続編を希望する声が続出しました。そこで今回はご希望にお応えして、筆者が調査中に撮影した作業風景の写真をたっぷりとご紹介します。

 今改めて見直すと、土削りの場面ばかりでなかなか面白味のある写真がなく、しかも広大な調査区の中で筆者の担当した部分に限られていて、調査の全貌をお伝えするには程遠いものになってしまいました。そこはご容赦いただくとして、HPをご覧の皆さまにも、みんなで力を合わせて取り組んでいる復興調査の雰囲気を感じていただければ幸いです。なお、掲載の順番は実際の撮影順とは一致していません。  

 それから作業員の皆さんへ。このたびはどうも出演ありがとうございました。昨今のいろんな情勢に鑑みて、顔がバレバレな写真は自粛しましたが、服装や雰囲気などを手掛かりにして、ご自分やお友達がどこに写っているか、ぜひ探してみてください。
 

まずは表面の荒削り
4月。まずは表面の荒削りから始めます。
何が見えてくるかな?
シート開け作業
朝一番のシート開け作業。このすぐ後、強
風でシートが舞い上がりそうになりました。
各県からの派遣職員
左から熊本、宮崎、群馬の派遣職員。
普通現場ではまず見られない組み合わせ
ですね。
四角い竪穴住居
黒い四角は竪穴住居の跡です。土をきれい
に削って輪郭をくっきりと出していきます。
写真撮影
今日は写真撮影の日です。ヤグラの上から
あれこれと掃除の指示が飛んできます。
掘立柱建物
この中に3間×2間の掘立柱建物が1棟
隠れています。分かりますか?
デジタル測量
測量には主にデジタル機器を使用します。
慣れれば速くて正確でなかなか便利です。
雨が降った後の現場
雨が降ると現場は泥沼状態になり、復旧作
業も大仕事です。
岡山の沖積地を思い出します。
バケツリレー
こちらも水びたし。水中ポンプだけでは間に
合わず、人海戦術のバケツリレーの出番
です。
今日の段取りを説明
作業開始前、皆さんに今日の段取りを説明
します。でも、なかなか筋書き通りにいかな
いことも・・・。
スコップの刃跡
道路側溝の掘り下げ。傾いた日差しに、
スコップの刃跡が美しく浮き上がります。
空撮前の大掃除
空撮に備え、作業員さん総出で大掃除。
掃除前(手前)と掃除後(奥)の色の違いに
注目。
橋脚設置個所の調査
橋脚設置個所では深さ数mまで調査を行
いました。排水作業も大掛かりになります。
入り乱れる溝や柱穴
入り乱れる溝や柱穴。矛盾なく線引きする
のはなかなかの難題です。
もちろん測量も大変・・・。
堀上がった溝
すっかり堀り上がった溝。最後は壁面や
底面を削って、きれいに仕上げます。
大穴に悪戦苦闘
掘ってみれば大穴に。底に近づくほど狭ま
る空間に悪戦苦闘のようですね。
火山灰の堆積した畝溝
白い帯は火山灰が堆積した畑の畝溝で
す。当時のお百姓さんの心境やいかに。
重機も大活躍
表土除去に排土移動、現場のスロープ作り
など、重機も大活躍です。
現場も秋に突入
秋になると影が長く伸び始めました。
こうなると土の色も見えにくくなり悩みの種
です。
道路跡
東西方向の道路跡。2本の溝の間が路面
です。道路幅と人を比べてみましょう。
土地区画の変遷か?
方向の異なる溝が何本も重なっています。
土地区画の変遷を示すのでしょうか。
写真撮影のための影つくり
大きな板を支えて一体何を?答えは、写真
撮影のための影作りでした。
倒さないようしっかりと。
穴や溝の一段掘り下げ
見つかった穴や溝は、分かりやすいように
一段掘り下げたり、輪郭に線を入れたりし
ます。
一列に並んで土削り
一列に並んで土削り・・・のはずが、徐々に
隊列が乱れるのはいずこも同じようです。
調査の様子
そろそろコメントを書くのも疲れてきました。
もう少しいろんな写真を撮っておけばよかっ
たなあ。
遺物の天日干し
出土遺物の天日干し。色とりどりのカゴが
鮮やかですね。
急ピッチで進む工事
すぐ隣では、高速道路の4車線化工事が
急ピッチ。時おり地震のような震動が伝わ
ってきます。
作業の終礼
1日の作業が無事終わり、事務所前で終礼
を行います。皆さんお疲れ様でした。

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