センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便り平成18年12月号 

 このコーナーは、現場の調査員(平成18年度はM・O・Iの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成18年12号>

 2006年12月27日(水曜日)

さあ、撤収!現場ともしばしお別れ・・・

テント撤収

 ついに今年度、現場での最終日となりました。有終の美を飾るにふさわしい晴天に恵まれました。半年間お世話になった高床式(?)の休憩用テントともお別れです。
 経験豊富で、いつも一生懸命の作業員さんたちの仕事ぶりに圧倒された半年間でした。埋め戻し、テントを撤収したあとの現場を眺めると、わずか10人前後でこんな広い場所を掘り下げたのかと、あらためて驚かされてしまいました。きょうでお別れですが、みなさん、お元気で!またお会いしましょう!
 最後にあの土器溜まりのあった土の上に立ちました。この土の下にあんなに多くの土器が眠っていたのですね。見学に来られた方々が「鬼ノ城からこんなに土器が出るんですか?」と驚かれていたことを思い出します。
 1月からの整理作業を楽しみに・・・鬼ノ城をあとにしました。(I)

 2006年12月25日(月曜日)

鬼ノ城の土−道具洗いも大変!

撤収作業

 鬼ノ城の土は花崗岩(かこうがん)が風化したもので、水分を含むと靴などにこびりついてやっかいなことになります。撤収まであと3日。道具にしっかりと付いてしまった土をタワシでこすります。
 もちろん、水道は付近にないので、ポリタンクに持ってきた水や溜めておいた雨水を使います。出土した土器にも土がこびりついていて、なかなかきれいにならず、写真撮影に苦労しました(I)

土器出土状況

 2006年12月21日(木曜日)

土のうの中の生き物たち

イモリ

 今週は、埋め戻し・原状復旧作業が続いています。
 土のう袋の口を開け、土をネコ車(運搬用一輪車)に移そうとしたとき、中からミミズが現れました。この土のう袋は調査開始直後に積んだものなので、このミミズは6か月間、土のう袋の中で生きていたのですね。突然、袋の中に閉じ込められたこのミミズ君、もうあきらめていたのかもしれませんが、家族と再会できるといいですね。
 さらに土のう袋を取り除くと、イモリが冬眠中。土のうと土のうの間は暖かかったのでしょうか。土の中と似た環境だったということですね。私たちも春まで冬眠!とはいきませんよねえ・・・と思ってゆり動かすと起きちゃいました。イモリさん、ごめんなさい。(O)

 2006年12月19日(火曜日)

朝のスピーチもあとわずか・・・

朝のスピーチ

 調査も残りわずかとなり、朝のスピーチにも名残惜しさやら回顧やら・・・いくつか紹介します。
「鬼ノ城山中の発掘学校に入学・編入した生徒10名も、もうすぐ卒業。校長・教頭・担任の先生の指導のもと、優秀な学習ぶり。余すところ、さらに精進すれば、来たる卒業式の日には証書の他にも何か授与されることでしょう???」
「出会いがあれば必ず別れあり。その別れの日が迫ってきました。思うに、夏の猛暑、秋の足音、鬼ノ城を訪れる人でにぎわった日々・・・などが思い起こされます」
「このような朝のスピーチは今まで経験がなかったが、人間関係づくりに役立ち、ひいては仕事がうまくいく力となってよい試みですねえ」
「忘れていた4S=整理・整頓・清潔・清掃の実践を思い出すことができました」
 思い起こして記せば紙面(画面?)が足りません。私たちこそ多くを教わりました。作業員のみなさん、ありがとうございました。(O)

 2006年12月18日(月曜日)

調査も追い込み!

土器取り上げ

 城内調査大公開が終了し、今年度の現場での調査もあと2週間足らずとなりました。大公開で見ていただいた「土器溜まり」の土器は、描いた図面と照らし合わせながら取り上げにかかりました。
 また、調査区を埋め戻して元の姿に返してあげる作業も本格的に始まりました。埋め戻し作業もすれば、図面を描いたり写真も撮影したり・・・と、追いかけっこ状態です。急げ急げ!(O)

 2006年12月15日(金曜日)

城内調査大公開最終日

雲海

 今朝は霧の中を通勤して来ましたが、山に登ると見事に晴れ渡っており、眼下には雲海が果てしなく広がっていました。
 今日は城内調査大公開の最終日。比較的暖かい一日で、約40名の方々が参加され、大盛況のうちに無事閉幕しました。12月としては雨の日が多く、足下の悪い日も多かったのですが、おかげさまで参加者は300名を突破しました。我々調査員も作業員さんも、そうそう「うら坊」たちも、本当にうれしい限りです。
 これで平成18年度は、3度の城内調査大公開を開催し、約800名の方々が訪れたことになります。本当に本当にご来城ありがとうございました。(O)うら坊

 2006年12月14日(木曜日)

団体様ご来城

大公開の様子>
<P class= 今日の城内調査大公開は3名でスタート?と思ったところ、18名の団体様がご来城!某公民館のウォーキングの会とのこと。東門まで行って来られ、皆様息が荒いですよ。
 団体様ということで雰囲気はすでにできあがっており、説明へのリアクションも気兼ねなくしていただけます。柱穴や焼土壙では「へー」、斜面に出土しているたくさんの土器には「おおおー」・・・おかげさまで説明のリズムもとりやすく、大変助かりました(写真は絶口調?が続く翌日の様子ですが・・・)。
 しかし、最後に「来年も調査を公開しますので、また来てください」と言うのを忘れてしまいました。これがホントの大後悔?この便りをお読みの皆様!どうか来年、ぜひお越しくださいね(O)

 2006年12月11日(月曜日)

「土器溜まり」と格闘!?

実測

 今回の城内調査大公開で一番の見所は「土器溜まり」です。この土器溜まりを図面に記録していかなければなりません。土器の1つ1つを10分の1の大きさで描き、あわせてそれぞれの出土した箇所の高さも測って記録します。斜面で長時間、写真のような姿勢をとるのはつらいのですが、高杯など格好のいい土器がうまく描けると、充実感に浸ることができます。(I)

 2006年12月10日(日曜日)

温羅も見た虹?

虹

 本日は快晴で眺望良好。雨上がりで空気も澄み、四国の山並みもくっきり見えます。総社平野や岡山市街地には明るい日射しが映えて、キラキラ輝いて見えました。
 おかげさまで城内調査大公開は大盛況で、参加者は70人以上を数えました。遠く千葉県からお越しの方、昨日参加して「よかった」のでお友達を連れてきてくださった方、午前も午後も参加してくださった方など、皆様“よくぞ来てくださいましたー”と感謝感謝です。
 それを祝うかのように、夕方雨がパラパラした後、ご覧のような虹が鬼ノ城にかかりました。悠久の昔、この山城にいた人々もこんな虹を見たのでしょうか?(O)

 2006年12月9日(土曜日)

数は力なり?

大公開の様子

 昨日は、一昨日の雨でたまった水抜き、通路の補修等々を作業員さんたちと全員で行い疲れましたー。翌日の天気予報は雨で、念ずれば花開くと「明日天気になーれ」と言って下山しました。
 その好天祈願がきいたのか、午前中は天気となり32人の参加者に、シートのかかっていない現場をご覧いただくことができました。建物をイメージしていただくために立てた柱に視線も集中???
 ところが、午前の部終了と同時に雨・・・。あわててシートをして、午後はその都度シートを部分的にめくりながら見ていただきました。
 終わって雨の中、準備や片付け。土曜日で作業員さんは不在、3人で大変でした。やはり数は力なり!を実感しました。(O)

 2006年12月6日(水曜日)

ここで一句!

石列

 今朝、7時15分からラジオにMさんがナマ出演!なんと正真正銘のぶっつけ生放送で、打合せはいっさいなしとのことでした。なのに、放送パーソナリティの方とのやりとりは、ちゃんと「キャッチボール」になっていて、鬼ノ城の魅力も十分伝わっていました。聞いた人は「ぜひ行ってみたい」と思われたことでしょう。さすがM主任!
 案の定、放送終了後、文化財センターには問い合わせが多数あったそうな・・・。おそるべし、ラジオ効果!というわけで今週も来城者殺到!?で、忙しくなりそうです。
 もう1つ、今朝は12月から調査に参加していただいている作業員さんの初スピーチ。長年勤めあげ、今いる鬼ノ城の自然の中での心境の、左記の良寛の詩とともに語ってくださいました。(O)

 2006年12月4日(月曜日)

第3回城内調査大公開始まる

城内調査大公開看板>
<P class= この冬一番の冷え込みです。今日から今年度最後となる城内調査大公開が始まります。準備万端と言いたいところですが、午前中、案内看板を立てたり、通路の整備をしたりと大忙しでした。
 今回、平日の申込みは不要で、参加者は14時に展望台に集まることになっています。行ってみると参加者ゼロ!だったらどうしようーと心配で昼寝もできません(寒いから?)
 結局初日は20人の方をお迎えし、2班に分けることなくM主任が全員をご案内。おかげで私も復習(説明内容)と予習(説明方法)ができました(こらー、喜ぶな!班がいっぱいできて自分も説明できた方がええじゃろうが!とN課長の声が聞こえてきそうですが・・・)。
 あとはスベることを恐れずギャグを仕込むだけです!(こりゃあ、ただでさえ寒いのに凍えさせる気か!とM所長の声まで聞こえたような・・・)。(O)