センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便り平成23年7月号 

 このコーナーは、現場の調査員(平成23年度はK・S・Mの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成23年7月号>

 2011年7月27日(水曜日)

立派な遺物?

見つかった瓶 発掘調査をしていると、時にものすごく新しいモノが出土します。今回ご紹介するのは鬼ノ城で出土したガラスの瓶。中央のロゴから、どうやらペ○シコーラの瓶であることが分かります。簡単に調べたところ、この瓶は日本で作られたペ○シの瓶の中では5代目にあたり、流通したのは70年代〜80年代初めごろとのこと。70年代といえば鬼ノ城がモトクロス場だったころですので、その時のお客さんが持ってきた物かもしれません。言ってしまえゴミに近いのですが、出土する土器のかけらも、ほとんどが大昔に捨てられた物であることを考えると、これも立派な遺物……というにはいささか新しすぎるので、遺物の卵と言ったところでしょうか。(M)

 2011年7月23日(土曜日)

「夏休み少年少女鬼ノ城教室」の開催

鬼ノ城教室の様子

 毎年恒例の「夏休み少年少女鬼ノ城教室」も今年が最後の開催となりました。当日は好天に恵まれて無事開催することができました。まず、出土した須恵器などを実際に見てもらいながら、鬼ノ城について知ってもらい、いざ、城内の探検へ。子どもたちは復元された西門や大きな石をきれいに加工できた古代人の技術の高さに驚き、目を輝かせていました。その後、北門に到着し説明を受け、いよいよ発掘現場へ。お待ちかねの発掘体験です。今年は土器のようなものが次々と掘り出され、あちらこちらで歓声が上がりました。千年の時を超えて発掘された土器に感動をしてくれたようです。興奮がさめやらぬ中、最後に写真撮影や測量機材を使った簡単な実測も体験してもらいました。この体験が、それぞれの心に残ってくれたらと思います。(S)

 2011年7月1日(金曜日)

雨の調査開始

所長あいさつ 

 いよいよ平成23年度発掘調査の開始です。平成18年度からはじまった鬼ノ城の発掘調査ですが、今年度が最終年度となります。鬼ノ城の調査は昭和53年にはじまりました。平成に入り、総社市教育委員会が調査を実施し、城門や城壁を中心に多くの成果をあげました。平成10年代に入り、県古代吉備文化財センターが発掘調査を行ってきたわけですが、今後の調査は計画されていないことから、この調査で鬼ノ城の発掘は一区切りを迎えることになります。ある意味、歴史的な調査の初日は、なんと雨天となってしまいました。(K)