センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便り平成22年7月号 

 このコーナーは、現場の調査員(平成22年度はK・O・Uの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成22年7月号>

 2010年7月28日(水曜日)

夏休みの思い出に

少年少女鬼ノ城教室

 7月24日に「夏休み少年少女鬼ノ城教室」を開催しました。昨年度は雨天のため中止になったこのイベント。今年は好天に恵まれて無事開催することができました。まず、鬼ノ城の歴史や城内施設の説明を聞いてもらい、それから発掘現場へ。いよいよ体験です。小さな手にケズリや手ぼうきを握り、みんな真剣な表情で頑張ってくれました。また、体験をしている様子の写真撮影や水路の断面図の作成も体験してもらいました。土器は少ししか出なかったけど、夏休みの思い出として心に残ってくれたらと願うばかりです。(U)

 2010年7月15日(木曜日)

山を削る雨

ミニ土柱

 鬼ノ城を散策される時には、足元にもちょっと注目してみてください。頂上に小石が乗った、かわいらしいミニ土柱があちこちに見つかるでしょう。雨が降った時、小石の下の土だけが流されずに残ったので、こんな柱ができたのです。  鬼ノ城は花崗岩という岩石からできていて、風化すると粒の粗い土になり、雨のたびに少しずつ流れ出しています。「雨だれ、石をうがつ」といいますが、これが何百万年も続けば、巨大な山すらもいずれは消え去ってしまうのかも知れません。それともその間には、大地が隆起して再び山ができるのでしょうか。いずれにしても、約1300年という鬼ノ城の歴史よりもずっとスケールの長い話です。足元の土柱から、ふとそんなことを考えました。(O)

 2010年7月6日(火曜日)

調査開始−姿をみせた土手状遺構

姿をみせた土手状遺構

 今年も予定どおり7月1日に調査を開始しました。蒸し暑い山の中、まず着手したのは鬼ノ城第5水門の裏にあたる場所。ここには土手状遺構と呼ばれる文字どおり土手のような施設が、川筋をせき止めるかのように両側から突き出ています。さっそく下草刈りを開始、数日後には、その姿が現れました(写真矢印)。人の背丈の何倍もの高さを誇る立派なものです。今までの調査成果から予想しますと、土手の前面には石垣と敷石がほどこされていると思われます。この写真が今後どのような姿にかわっていくか、ご期待ください。(K)