センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便り平成22年5月号 

 このコーナーは、現場の調査員(平成22年度はK・O・Uの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成22年5月号>

 2010年5月25日(火曜日)

今年も植生調査

植生調査

 鬼ノ城の発掘調査ではすっかり恒例の植生調査を行いました。前日には雨の予報が出されていましたが、なんとか曇り空の下での調査となりました。植生調査のメンバーは岡山大学資源植物科学研究所と倉敷市立自然史博物館友の会の皆さんです。次から次に調査地内に生えている植物の名前が用紙に記録されていき、結果、今回の調査地点には特に珍しい植物は生えてなさそうとのこと。調査を終えて鬼城山ビジターセンターまで戻った頃に小雨が降り出しました。誰一人雨に濡れることなく、調査終了です。参加者の皆様おつかれ様でした(U)

 2010年5月13日(木曜日)

須恵器の窯元はいずこ?

分析資料の選別

 平成18年度の鬼ノ城発掘調査では、古代の人々が使用した須恵器がたくさん出土しました。鬼ノ城の須恵器はどこで焼いたものなのか?この答えを見つけるべく、須恵器の胎土分析を試みることになりました。胎土分析では、須恵器に使用される粘土に含まれる鉱物や元素の種類・量を調べて、どこで焼いたものなのか、どの遺跡で出土した土器の胎土と近いかなどを探ります。分析は、長年にわたり岡山県内外資料の胎土分析を実施して、膨大なデータをお持ちの岡山理科大学白石純先生に依頼します。本日は鬼ノ城出土須恵器の生産地候補のひとつである上竹西の坊遺跡の窯跡出土須恵器を借用するため、浅口市に赴きました。この分析で鬼ノ城と周辺地域の流通の一端が解明できればと期待しています。(U)

 2010年5月6日(水曜日)

類似品にもご注目を

鬼ノ身城遠景

 見学者の方から時折、「総社市山田にある「鬼ノ身城(きのみじょう)」は鬼ノ城と関係があるのですか?」と聞かれることがあります。どちらも同じ総社市内にあって1字違いですから、そう思われるのも無理からぬところです。実際には、鬼ノ身城は南北朝時代から安土桃山時代にかけての山城なので、鬼ノ城とは時代が全然違い、もちろん関係はありません。でも類似品だからパス、というのではもったいない。鬼ノ身城は中世の山城としては見応え十分です。建物のあった平坦面もよく残っていますし、遊歩道も整備されていますので、ぜひ一度訪ねてみてください。(O)