センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便り平成21年12月号 

 このコーナーは、現場の調査員(H21年度はM・O・Iの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成21年12月号>

 2009年12月25日(金曜日)

調査終了です。

撤収作業

 鬼ノ城の発掘調査も、いよいよフィナーレを迎えようとしています。7月からの6か月間でしたが、最終的には12基もの鍛冶炉を検出するなど多くの成果を挙げることができました。最後には、これまでの調査で使ったスコップや鍬、土のう袋などたくさんの道具や機材を現場からトラックまで運びました。この作業がまさに「最後のヤマ」、登り続きの山道で標高差が70−80mもあり距離も長いので、誰が名付けたか「地獄の撤収」です。何往復かして、やっとトラックへ全ての荷物を積み込むことができました。これで今年の調査も終わりかと思うと何だか感慨深くなりますが、寂しさも感じます。(I)

 2009年12月21日(月曜日)

最後の埋め戻し

埋め戻し

 鬼ノ城の調査も終盤に近づき、いよいよ最後の埋め戻しが始まりました。調査区のまわりに高く積んであった土のう袋の山を崩しせっせと運びます。しかし、土のう袋の数は数千をかぞえ、埋めども運べどもなかなか終わりません。まさに「地獄の埋め戻し」、寒い日でもみんなが汗でびっしょりになりました。(I)

 2009年12月9日(水曜日)

見事な鍛冶工房

鍛冶工房 鍛冶炉 

 調査が進むにつれ鍛冶炉も多数見つかっています。写真の赤い矢印が鍛冶炉を示していますが、鉄滓とともに掘れば掘るほど鍛冶炉が出てくるような状態です。鍛冶炉は列状に並んでいるものもあり、また残存状態が非常に良いのが特徴です。炉の底に鉄滓が残ったままのものや、ふいごの羽口の一部が炉にくっついた状態で見つかったものなど、これまで見たこともないような状況です。今回調査した地点は、鬼ノ城の中でも最大級の鍛冶工房が存在していたと考えられます。一同で「さすが鬼ノ城」と改めてそのすごさを認識しました。(I)


 2009年12月1−7日

第2回城内調査大公開始まる!

大公開の様子1 大公開の様子2 

 師走を迎え、今年度2回目の城内調査大公開が始まりました。今回の公開場所は、城内でも南東部に位置し、東門のすぐそばになります。今回の目玉はなんと言っても1,300年前の鍛冶作業が、今にも目に浮かんできそうなほど残存状態の良い鍛冶炉の跡です。途中、寒い日もありましたが1週間で400人を超える多くの方々に参加していただきました。ありがとうございました。(I)