センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便り > 調査員便り平成20年8月号 

 このコーナーは、現場の調査員(H20年度はM・O・Iの3人組!)からのホットな情報をお届けします。
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成20年8月号>

 2008年8月26日(火曜日)

久しぶりの雨

雨霞む鬼ノ城

 今年は雨の日が大変少なく、7月の現場開始以来、昨日までは雨で作業中止にした日が1日もないという驚くべき記録が続いていました。しかし今日は、朝から小雨のそぼ降るうっとうしい天候で、当然現場作業は中止。ついに記録も途切れました。ちょっと残念・・・いや、時にはこんな日もあってもいいかな。今日はセンターで、たまっている写真の整理などをまとめて済ませてしまいましょう。(O)

 2008年8月22日(金曜日)

湿地に舞う白鷺たち

白鷺草

 暑さも峠を越え、秋の気配が感じられるこの頃です。鬼ノ城の湿地では、例年よりもやや遅めの花期を迎えたサギソウたちが、まさに白鷺が翼を広げたような可憐な花をたくさん咲かせ、緑の中に点々とアクセントを添えています。こうして四季おりおりの山野草を楽しめるのも鬼ノ城の魅力です。
 サギソウはランの仲間で、岡山県のレッドデータブックにも載っている貴重な植物です。採集はもちろん、生育地の保全のため立ち入りも制限されています。というわけで、サギソウの花は遊歩道から眺めるだけにしておきましょう(写真のサギソウは遊歩道に近い場所に生えていたものです。あしからず)。(O)

 2008年8月20日(水曜日)

古代の造成工事跡

柱の位置に樹を立てました

 去年の調査で見つかった礎石建物は、山の斜面を造成した平坦面に建てられています。今年は、その造成工事の様子を解明するため、建物の背後にあたる場所を発掘調査しました。少し分かりにくいですが、写真右側では斜面が急に落ち込んでいるのがわかるでしょうか。こうして山を削り、平らな場所を作ったんですね。ついでに礎石の位置には丸太を立ててみました。今から1300年前、ここに建っていた立派な建物の様子を思い浮かべてみてください。(O)

 2008年8月8日(金曜日)

谷底に眠るものは?

谷部調査中の様子

 今回の調査では、礎石建物群の下にある谷にも調査のメスが入りました。谷底には建物から落ちてきた遺物が残っている可能性があり、運が良ければ墨書土器や木簡の出土も期待できます。さて何が出てくるか・・・?
 掘り下げること2m余りにして、ようやく底が見えてきました。谷底の水が湧いてくる層からは、木片や炭が多く出土したほか、土器片も1点だけ見つかり、確かにこの谷底が地表面だった時期があることが分かりました。鬼ノ城の時代に、通路や排水路などに使用されたこともあったのでしょうか。墨書土器や木簡が出なかったのは残念ですが、城内の地形を復元するうえでは貴重な成果といえます。(O)

 2008年8月6日(水曜日)

ツバメの子育て

かわいい子ツバメ

 朝夕の集合場所になっている鬼城山ビジターセンターの外壁に、二家族のツバメが巣を作っています。どちらの巣でも子育ての真っ最中。この時期だと、親たちにとっては今年2回目の子育てでしょう。親たちは休む暇もなく、周囲を飛び回っては虫を捕らえ、かいがいしく巣に運んでいました。口をいっぱいに開けて餌をねだる雛たちのかわいらしい仕草に、作業で疲れた私たちもいやされる思いがしました。(O)