センタートップ > 鬼ノ城トップ > 調査員便り > 調査員便り平成20年度7月号 

 このコーナーは、現場の調査員(H20年度はM・O・Iの3人組!)からのホットな情報をお届けします。  
 この便りから現場の様子、発掘の状況、作業員さんとのふれあい、季節の移り変わりなどを感じてみてくださいね。

<平成20年7月号>

 2008年7月26日(土曜日)

元気いっぱい

鬼ノ城教室の様子

 本日は、午前中いっぱいを使って、小学5・6年生、中学生を対象とした「夏休み少年少女鬼ノ城教室」を行いました。連日35度を超える猛暑が続く中、大丈夫かな?と思っていましたが、子供達は、暑さなんかなんのその、元気いっぱい、がんばってもらいました。鬼ノ城の歴史と見学に続いて、発掘体験、礎石実測体験、写真撮影体験などなど盛りだくさんで時間が足りなかったかな。今日のみんなの輝く目が、明るい未来へと繋がるように願うばかりです。
 暑さに少しバテ気味の日々でしたが、みんなの元気を分けてもらったような気がします。明日からも、さあガンバロ!っと。(M)

 2008年7月17日(木曜日)

沙羅双樹の花の色は・・・?

ナツツバキの花

梅雨も明け、鬼ノ城もいよいよ(とっくに?)夏本番を迎えました。この暑さの中、北門から山道をしばらく下ったところで、ナツツバキの花が見頃を迎えています。名前の通り、夏に花が咲くツバキ科の樹木で、別名は「沙羅(しゃら)の木」。沙羅といえば「平家物語」冒頭の「沙羅双樹の花の色・・・」という有名な一節が思い浮かびます。沙羅双樹とは、お釈迦様が亡くなったときに四方に2本ずつ生えていた木のことですが、実はこのナツツバキとは全くの別物だそうです。どういう経緯で、この木が本物の「沙羅」に取り違えられたんでしょうね。まあ、そんな詮索はさておき、鮮やかな緑の葉に涼しげな白い花はとても美しく、谷底のほうからは渓流の水音も聞こえてきて、しばし暑さを忘れさせてくれるひとときでした。 (O)

 2008年7月11日(金曜日)

礎石建物の調査

見つかった礎石建物

今回の調査でまずターゲットとなったのが、城内中心部の礎石建物群のうち、遊歩道側から最も奥に位置する建物です。以前から一部の礎石が露出していたので、その並び具合をもとに調査区を設定して掘り始めました。作業員さんたちの頑張りのおかげで、その全体像がしだいに見えてきました。16個の礎石を持つ3×3間の建物で、やはり倉庫と考えられます。これからは周囲へと掘り広げて、建物の付属施設や、建物を建てる際の地形の改変状況など、まだまだ解明すべきことはたくさんあります。(O)

 2008年7月8日(火曜日)

地形測量しました!

地形測量の様子

 調査予定の場所も草刈りが終わり、見通しもだいぶ良くなりました。それでは、いよいよ掘り下げにかかろう!という所ですが、ちょと待って下さい。掘る前にどういった地形だったか測量して記録に残しておかなければいけません。測量は「等高線」という同じ標高のポイントを結んだ線や、地形の凹凸などを図にする作業です。今回は「電子平板」という最新機器を使って測量をしました。どこが最新かというと、パソコンを片手に、好きなところに点をとっていくと自動で等高線を引いてくれるんです!これまでは、同じ高さの場所を毎回確かめて、線を引いていましたから時間もかかりました。しかし今回は、この最新の機器のおかげで広い面積もあっという間に測量することができました。測量が終わったらいよいよ掘り下げ開始です。さて、何が出てくるのか?・・・(I)

 2008年7月4日(金曜日)

「うら坊」のお宝、みぃつけた!

水晶の結晶

 鬼ノ城の中にごろごろ転がっている巨大な花崗岩。その表面には小さなすき間がところどころにあり、運がいいとその中に、長さわずか数mmというかわいらしい水晶が鎮座しているのが見つかります。小さすぎて飾り物にはなりませんが、その造形の妙はカットされた宝石にも引けをとらない、と思うのは私だけでしょうか。視点を変えると意外なものが見つかる、これもまた鬼ノ城の魅力の一つといえます。(O) 

(注意)鬼ノ城では岩石・鉱物の採集は禁止です。もし見つけても「うら坊」の大事なお宝ですから、そっとしておいてくださいね。

 2008年7月1日(火曜日)

調査スタート!

抜開作業の様子

 皆様、長らくお待たせいたしました。今日から、平成20年度鬼ノ城城内発掘調査がいよいよ始まりました。今年は新たに1棟の礎石建物の全容を解明するほか、建物群を結ぶ通路の確認など、昨年度に引き続き、鬼ノ城中枢部の実態に鋭く切り込んでいく予定です。まずは草刈りから、というのももうお馴染みの光景ですね。流した汗に見合う、すばらしい成果が土の下から飛び出すことを期待して、今年もベストを尽くします。(O)